知的財産権の不完全な保護・特許満了による類似製品や後発品のリスク
FY2016に初出。14回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017。直近の記載は2026-09-11。
クミアイ化学工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。7社中3社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに0社。
- FY2025悪化有価証券報告書
「当社グループの主力製品である「アクシーブ」の物質特許が満了したため、他社のジェネリック品が参入して売上高や利益が減少し、他地域での「アクシーブ」や他製品の売上増で補填できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
アクシーブの物質特許満了後のジェネリック参入リスクを継続し、価格対応や訴訟関連費用を含む利益下押し要因としても記載している。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「また、オーストラリア向けは特許侵害品に対する法対応が奏功して出荷が増加し、」
オーストラリア向けで特許侵害品への法対応が奏功し、知的財産権侵害による販売下押し要因への対処が実際の出荷増加につながったと記載している。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「当社グループの主力製品である「アクシーブ」の物質特許がいくつかの国で満了したため、他社のジェネリック品が参入して売上が減少し、他地域でのアクシーブや他製品の売り上げ増で補填できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
アクシーブの物質特許が複数国で満了し、他社ジェネリック品の参入が生じたことを実際の状況として記載している。売上への影響は条件付きの可能性として述べている。 - FY2021再掲有価証券報告書
「また、農薬の研究開発では、有効性や安全性の確認のための開発期間が長期にわたることから、販売開始に至るまでの間に物質特許の残続期間が短くなる場合があります。当社グループの主力製品である「アクシーブ」の物質特許が満了し、他社のジェネリック品が参入して売上が減少し、自社の他製品などの売上増加で補填できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
アクシーブの物質特許満了とジェネリック参入による売上減少のリスク、および長期開発により特許残存期間が短くなる可能性を継続して記載している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「当社グループの主力製品である「アクシーブ」の物質特許が満了し、他社のジェネリック品が参入して売上が減少し、自社の他製品などの売上増加で補填できない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の知的財産権侵害・技術情報漏洩・抵触訴訟リスクに加え、主力製品アクシーブの特許満了とジェネリック参入による売上減少を具体的に明示している。 - FY2019再掲有価証券報告書
「また、予期しない事態により技術情報・ノウハウが漏洩し、第三者が類似製品を製造・販売する可能性があります。さらに、他社の知的財産権を十分に調査・解析した上で事業活動を行っておりますが、他社から知的財産への抵触を訴えられ、当グループの業績・財務状況に影響を与える可能性があります。」
技術情報漏洩による類似製品、他社知的財産権への抵触訴訟等のリスクを継続している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「当社グループは、保有する知的財産権を厳正に管理していますが、一部の国では知的財産権が完全には保護されておらず、第三者による侵害を完全に防止できない可能性があります。」
知的財産権を管理する方針を示しつつ、第三者による侵害、技術情報漏洩、類似製品、他社権利への抵触リスクを継続している。 - FY2017悪化有価証券報告書
「また、予期しない事態により技術情報・ノウハウが漏洩し、第三者が類似製品を製造・販売する可能性があります。さらに、他社から知的財産への抵触を訴えられ、当グループの業績・財務状況に影響を与える可能性があります。」
第三者による類似製品・後発品のリスクに加え、技術情報漏洩と他社知的財産権への抵触訴訟の可能性を追加している。 - FY2016初出有価証券報告書
「一部の国では知的財産権が完全には保護されておらず、第三者が当社の技術を無断で使用し、類似製品を製造・販売する可能性があります。国によっては、特許期間の満了により、第三者による同じ製品の上市も想定されます。」
第三者による技術の無断使用、類似製品の製造・販売、特許満了後の同一製品上市を知的財産上のリスクとして明示している。