新製品開発に伴う長期・多額の研究開発投資と開発中止リスク
FY2016に初出。6回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017。直近の記載はFY2021。
クミアイ化学工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。29社中14社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに8社。
- FY2021悪化有価証券報告書
「当社グループは、自社開発原体や独自製剤技術を活用する研究開発型企業ですが、顧客ニーズを満足させる新製品を有効に開発できなかった場合には、将来の成長と経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の長期・多額の研究開発投資、試験・登録・市場環境による開発中止リスクに加え、顧客ニーズを満たす新製品を開発できない場合の成長・業績への影響を明示している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「登録に必要な試験の結果、期待通りの有効性が得られない場合や安全性などに疑義が生じた場合には、開発を中止または対象市場を制限することも想定され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
従来の長期・多額投資、規制、市場・競合環境に加え、期待通りの有効性や安全性が得られない場合の開発中止・対象市場制限を明示している。 - FY2019再掲有価証券報告書
「登録に必要な試験結果によっては、開発の中止または市場を制限されることも起こりえます。また、各国の法規制の改正で販売機会を逸する可能性があります。」
長期・多額の研究開発投資、試験結果による開発中止、市場制限、規制変更等の開発リスクを継続して記載している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「登録に必要な試験結果によっては、開発の中止または市場を制限されることも起こりえます。また、各国の法規制の改正で販売機会を逸する可能性があります。さらに、開発期間中の市場の環境変化、技術水準の進歩、競合製品の開発状況等により開発の成否、将来の成長と収益性に影響を受ける可能性があります。」
長期・多額の研究開発投資、試験結果による開発中止、市場制限、規制・市場・技術・競合環境による開発成否への影響を継続して記載している。 - FY2017悪化有価証券報告書
「登録に必要な試験結果によっては、開発の中止または市場を制限されることも起こりえます。また、各国の法規制の改正で販売機会を逸する可能性があります。さらに、開発期間中の市場の環境変化、技術水準の進歩、競合製品の開発状況等により開発の成否、将来の成長と収益性に影響を受ける可能性があります。」
従来の長期・多額投資と開発中止リスクに加え、市場制限、規制改正による販売機会喪失、市場・技術・競合環境による開発成否への影響を明示している。 - FY2016初出有価証券報告書
「農薬の製品化までには、人的資源を始めとして、多額の研究開発経費を必要とし、長期間に亘り各種試験研究を実施することが必要になります。開発途中の試験結果によっては、開発の中止を余儀なくされることも起こりえます。」
農薬の製品化に長期間・多額の研究開発経費が必要で、試験結果によっては開発中止となるリスクを新たに整理している。