成熟する国内化粧品市場の競争激化と販売チャネル変化
FY2017に初出。8回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載はFY2025。
コーセーホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。6社中4社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに4社。
- FY2025再掲有価証券報告書
「アジアの化粧品市場では、特に中国市場において、中国国産ブランドの台頭や個人消費の低迷によって市場の二極化が続いております。」
中国国産ブランドの台頭、個人消費低迷、市場二極化という競争・市場環境のリスクを継続している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「アジアの化粧品市場では、特に中国市場において、中国国産ブランドの台頭や個人消費の低迷によって市場の二極化が続いています。」
中国では国産ブランドの台頭と個人消費低迷による市場二極化が続き、従来の競争激化・消費低迷リスクがより具体化した。 - FY2024悪化有価証券報告書
「中国では市場全体で停滞が見られる中で、客単価の低下や消費のダウングレードといった厳しい環境が続いております。11月の大型ECセールでは、多くのプラットフォームが過去最長の販売期間を設定したにもかかわらず、化粧品市場全体で減収となりました。」
中国の競争・市場環境について、客単価低下、消費のダウングレード、ECセール時の市場全体減収が具体的に記載された。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「中国では、景気不安から消費者の節約志向が高まり、個人消費が低迷するとともに、中国国産ブランドの台頭により競争環境が激化し、厳しい事業環境が続いております。」
中国では消費低迷に加え、中国国産ブランドの台頭による競争激化が続いていると記載された。 - FY2024-Q4悪化有価証券報告書
「アジアの化粧品市場においては、中国では、景気回復の遅れや消費者の節約志向の高まりに加え、競争激化による厳しい事業環境が続いております。」
従来からの市場競争リスクについて、中国で競争激化による厳しい事業環境が続いていると、より具体的に記載された。 - FY2020再掲有価証券報告書
「価格競争 ブランド価値の毀損 市場シェアの低下」
価格競争、ブランド価値毀損、市場シェア低下を戦略リスクとして引き続き開示し、商品開発・マーケティング・販売活動による差別化を対応策としている。 - FY2019悪化有価証券報告書
「成熟市場である国内化粧品市場では、近年、異業種からの新規参入もあり、競争環境は一層厳しくなっております。さらには、化粧品専門店における後継者不足、組織小売業の提携・再編、インターネットを主力とする通信販売市場の拡大等により、小売・流通チャネルに大きな変化が生じております。」
国内市場の成熟・異業種参入・流通再編・通信販売拡大という従来のリスクを維持し、海外旅行者等の購入影響拡大も加えている。 - FY2017初出有価証券報告書
「成熟市場である国内化粧品市場では、近年、異業種からの新規参入もあり、競争環境は一層厳しくなっております。さらには、化粧品専門店における後継者不足、組織小売業の提携・再編、インターネットを主力とする通信販売市場の拡大等により、小売・流通チャネルに大きな変化が生じております。」
国内市場の成熟と異業種参入による競争激化に加え、専門店の後継者不足、小売再編、通信販売拡大による流通チャネル変化を挙げている。