海外事業における景気・政情・法規制・自然災害リスク
FY2017に初出。17回の記載のうち7回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載はFY2025。
コーセーホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。94社中47社が悪化側に。
直近の記載が「後退」なのは、ほかに2社。
- FY2025後退有価証券報告書
「ビジネスリスクに対する懸念は若干緩和されたものの、先行きは依然として不透明な状況にあります。」
米国の関税措置について一部の撤廃・税率引き下げにより懸念が若干緩和されたが、米国消費動向への注視は継続している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「米国の化粧品市場では、消費者の価格感度の高まりを背景に、中・高価格帯のブランドは厳しい事業環境に直面しています。加えて、関税によるコスト増等のビジネスリスクの高まりの兆しも見られることから、今後も米国の化粧品の消費動向には注視が必要です。」
海外事業リスクについて、米国の中・高価格帯ブランドに対する価格感度の上昇と、関税によるコスト増の兆しが新たに具体化された。 - FY2024悪化有価証券報告書
「中国では、景気回復の遅れや消費者の節約志向の高まりに加え、競争激化による厳しい事業環境が続いております。」
海外事業リスクについて、中国の景気・消費低迷に加え、競争激化が続く厳しい環境として具体化された。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「中国では、福島原発処理水の海洋放出に対する批判が高まり、売上に影響を及ぼしております。」
海外事業における政治・社会情勢のリスクについて、中国での福島原発処理水の海洋放出への批判が実際に売上へ影響したと記載された。 - FY2024-Q1中国回復下の消費減速と米国景気後退懸念有価証券報告書
「アジアの化粧品市場においては、中国では期初に新型コロナウイルス感染症再拡大により需要回復に遅れが見られましたが、その後、緩やかな回復傾向にあります。それ以外のアジア各国についても、一部地域では弱さがみられるものの、全体では堅調に推移しております。米国の化粧品市場は、底堅い個人消費に支えられ順調に成長しておりますが、高止まりする市場金利やインフレ率による個人消費への影響が懸念されます。」
中国では感染症再拡大による回復遅延後に緩やかな回復がみられ、その他アジアは全体として堅調となった。米国は成長を続ける一方、市場金利・インフレ率による個人消費への影響が懸念されている。 - FY2023-Q4中国・アジア回復と米国景気下振れ懸念の併存有価証券報告書
「アジアの化粧品市場においては、中国では、ロックダウンの解除後、期初は足踏みしたものの、足元では中国本土および海南島を中心としたトラベルリテールでの需要が回復傾向にあります。それ以外のアジア各国についても、一部地域では弱さがみられるものの、全体では回復基調にあります。米国の化粧品市場は、底堅い個人消費に支えられ順調に成長しております。」
中国本土・海南島のトラベルリテール需要、その他アジア、米国市場に回復・成長が示された一方、一部アジア地域の弱さは残っている。 - FY2023-Q2中国・アジア回復と米国景気下振れ懸念有価証券報告書
「アジアの化粧品市場においては、中国では、上海等におけるロックダウンが6月に解除されたことにより、海南島を中心としたトラベルリテールでの需要が回復傾向にあるものの、ゼロコロナ政策により市場全体の回復には時間を要する見通しであります。それ以外のアジアについては、一部地域では厳しい状況にありますが、全体では着実に回復しております。米国の化粧品市場は、底堅い個人消費に支えられ順調に成長しておりますが、金融引き締めによる景気減速懸念は根強く残っております。」
中国ではロックダウン解除後にトラベルリテール需要が回復傾向となり、その他アジアも全体では回復した。一方、中国のゼロコロナ政策による回復遅延と米国の金融引き締めによる景気減速懸念が残っている。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「アジア・米国の化粧品市場においては、中国では昨年からのゼロコロナ政策による、上海など主要都市でのロックダウンによる厳しい外出・行動制限により、店頭での消費は低迷いたしました。それ以外のアジアについては、新型コロナウイルス感染症拡大により、引き続き厳しい状況となっております。」
中国主要都市のロックダウンによる店頭消費低迷と、その他アジアでの厳しい状況が続いている。一方、米国では需要回復が示され、地域差が拡大している。 - FY2022-Q4悪化有価証券報告書
「アジア・米国の化粧品市場においては、中国では昨年からのゼロコロナ政策による、上海など主要都市でのロックダウンによる厳しい外出・行動制限により、店頭での消費は低迷いたしました。それ以外のアジアについては、新型コロナウイルス感染症拡大により、引き続き厳しい状況となっております。米国では、マスク着用義務が全州で撤廃され日常が戻りつつあり、需要が着実に回復しております。」
中国ではロックダウンにより店頭消費が低迷し、その他アジアでも厳しい状況が継続した。一方、米国では需要回復が示され、地域別の状況が分かれている。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「アジア・欧米の化粧品市場においては、中国では昨年から引き続き、Eコマースや免税事業を中心に大きく成長しておりますが、それ以外のアジアについては、引き続き厳しい状況となっております。米国では、新型コロナウイルスワクチン接種の拡大、及び感染状況の改善などにより、着実に回復しております。」
中国のEコマース・免税事業の成長と米国市場の着実な回復が示された。一方、その他アジアの厳しい状況は継続している。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「アジア・欧米の化粧品市場においては、中国では昨年から引き続き、Eコマースや免税事業を中心に大きく成長しておりますが、それ以外のアジアについては、引き続き厳しい状況となっております。米国では、新型コロナウイルスワクチン接種の拡大、及び感染状況の改善などにより、着実に回復しております。」
中国のEコマース・免税事業の成長と米国市場の回復が示され、海外事業環境の一部は改善した。一方、その他アジアでは厳しい状況が続いている。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「中国では経済活動の正常化が進み、Eコマースや免税事業を中心に大きく成長いたしましたが、それ以外のアジアについては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、引き続き厳しい状況となりました。米国では、新型コロナウイルス感染症拡大が続く中、個人消費は回復傾向にありました。」
中国の経済活動正常化と米国の個人消費回復が示されたため、海外事業環境の一部は改善した。一方、その他アジアでは厳しい状況が継続しており、海外事業リスクが解消されたわけではない。 - FY2021-Q2中国回復と他地域の厳しい状況有価証券報告書
「中国では回復の動きがみられますが、それ以外のアジア各国では厳しい状況にあり、米国では依然厳しい環境下ながらも経済活動再開により景況感には改善の動きもみられます。」
海外事業環境は一様ではなく、中国と米国に一部改善がみられる一方、その他アジア各国では厳しい状況が続いている。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「海外において当社グループが主に事業展開しているアジア・米国経済(2020年1月1日から2020年3月31日まで)につきましては、中国では1月から、米国およびそれ以外の国では3月から、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で厳しい状況にあります。」
海外事業を取り巻く外部環境について、感染症拡大に伴う経済状況の悪化が具体化した。 - FY2020悪化有価証券報告書
「各国でのロックダウン、外出自粛要請、渡航規制などのウイルス封じ込め策により、消費者の行動範囲・機会が縮小し、事業活動が制約されることで、需要、供給両面での経済活動が大きく抑制されております。」
従来の海外事業における景気、政情、規制、災害等のリスクに加え、感染症による需要・供給両面の制約が具体化した。 - FY2019悪化有価証券報告書
「海外での事業活動においては、景気減速をはじめ、通信販売市場の拡大等による急激な小売・流通チャネルの変化、政情不安、伝染病の流行、労働問題、インフラ障害、テロ等による社会的混乱や予期しない法的規制の変更、異常気象・天候不順等による自然災害により」
海外事業リスクに、通信販売市場拡大による急激な流通チャネル変化を明示的に追加している。 - FY2017初出有価証券報告書
「海外での事業活動においては、景気減速をはじめ、政情不安、伝染病の流行、労働問題、インフラ障害、テロ等による社会的混乱や予期しない法的規制の変更、異常気象・天候不順等による自然災害により、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。」
中国をはじめとする海外市場での事業活動に関して、景気、政情、感染症、労働、インフラ、テロ、規制、自然災害を幅広くリスクとして列挙している。