大規模プロジェクトの採算・納期リスク
FY2016に初出。10回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2020-Q2。直近の記載はFY2023-Q2。
フューチャーがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。54社中17社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに16社。
- FY2023-Q2顕在化有価証券報告書
「一方で、一部の大型プロジェクトにおいて設計段階で品質向上のためのコストが計画より多く発生いたしました。」
大型プロジェクトの設計段階で計画超過の品質向上コストが発生し、大規模案件の採算リスクが当四半期にも実績化した。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「一部の大型プロジェクトにおいて設計段階で品質向上のためのコストが計画より多く生じたことなどから営業利益は3,172百万円(同5.0%減)」
大型プロジェクトの設計段階で計画を上回る品質向上コストが発生し、大規模案件の採算リスクが具体的に発生した。 - FY2022再掲有価証券報告書
「大規模プロジェクトに対しては経験豊富なプロジェクトリーダーを配置し、プロジェクトの重要な進捗段階毎で専門分野別のレビュー責任者から構成されるフェーズレビューを重点的に実施することで、問題点を早期に把握して対処するよう努めております。」
大規模プロジェクトへの経験豊富なリーダー配置とフェーズレビューを継続し、追加コスト、納期変更、アサイン変更集中のリスクを記載している。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「FutureOne株式会社は、オリジナルの販売管理パッケージソフトのSI案件での計画の見直し及びリカバリーを進めました。この結果、前年同期比で売上高は減少となりましたが、営業利益は増加となりました。」
販売管理パッケージSI案件の計画見直し・リカバリーを進めた結果、営業利益が前年同期比で増加し、大規模案件の採算・納期面の負担に対する対処が示された。 - FY2020悪化有価証券報告書
「また、一部難度の高い既存プロジェクトのクロージングに際し、納期の遅れやテスト費用等でコストが増加したことなどから、営業利益は減少しました。」
大規模・高難度案件で納期遅れとテスト費用増加が実際に発生し、売上・利益を押し下げた。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「新規プロジェクトの開始の後ずれや、既存プロジェクトの納期の遅れが発生したこと、また、一部難度の高い既存プロジェクトのテスト費用の増加により、売上高、営業利益ともに前年同期比で減少しました。」
新規案件の開始後ずれと既存案件の納期遅れが発生し、難度の高い案件のテスト費用も増加したため、売上高・営業利益が減少した。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「FutureOne株式会社は、大型のSI案件で一部納期遅れが発生したため、新規受注に注力できず、前年同期比で売上高・営業利益ともに減少しました。」
大型SI案件で一部納期遅れが発生し、新規受注への対応余力が低下した。大規模案件の納期・採算リスクが具体的に発生している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「大規模プロジェクトに対しては経験豊富なプロジェクトリーダーを配置し、プロジェクトの重要な進捗段階毎で専門分野別のレビュー責任者から構成されるフェーズレビューを重点的に実施し、問題点を早期に把握して対処するよう努めております。」
大規模案件について経験豊富なプロジェクトリーダーの配置とフェーズレビューを行う一方、追加コスト、納期変更、アサイン変更集中による影響を継続開示している。 - FY2017悪化有価証券報告書
「当社グループのITコンサルティング&サービス事業は、顧客の企業規模が拡大傾向にあることに加えて、顧客の情報系・基幹系を含めたシステム全体を、オープン系技術を駆使して再構築するプロジェクト(大規模ダウンサイジングプロジェクト)のニーズ、企業の統廃合により乱立したシステムの刷新・統合のニーズが拡大していることから、プロジェクトが大規模化しております。」
顧客企業の拡大やシステム全体の刷新・統合ニーズによりプロジェクトが大規模化していると明示し、終了時のアサイン変更集中リスクも追加している。 - FY2016初出有価証券報告書
「しかしながら、顧客に満足して頂ける品質水準に達するまでに、突発的なトラブルの発生や見積りと実際工数の差異による追加コストの発生及び仕様変更等を含む種々の要因による納期のリスケジュールにより、期間の売上及び利益に影響を与えると同時に、人員の追加投入により機会損失が発生する可能性があります。」
大規模プロジェクトでの突発的トラブル、追加コスト、仕様変更、納期再調整などをリスクとして記載している。