需要変動・原料価格変動による棚卸資産の陳腐化・評価損
FY2020に初出。9回の記載のうち6回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2021。直近の記載はFY2026。
扶桑化学工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。43社中23社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに15社。
- FY2026対処有価証券報告書
「期末棚卸高は収益性の低下に伴う簿価切下げ後の金額であり、次の棚卸資産評価損が売上原価に含まれています。477,268千円」
棚卸資産評価損は前年度の575,339千円から477,268千円へ減少し、需要・価格変動に伴う評価損の規模は縮小した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「期末棚卸高は収益性の低下に伴う簿価切下げ後の金額であり、次の棚卸資産評価損が売上原価に含まれています。575,339千円」
棚卸資産評価損は前年度の446,671千円から575,339千円へ増加し、需要・価格変動に伴う評価リスクが拡大している。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「期末棚卸高は収益性の低下に伴う簿価切下げ後の金額であり、次の棚卸資産評価損が売上原価に含まれています。446,671千円」
棚卸資産評価損は446,671千円となり、前年度の227,424千円から増加した。需要・価格変動に伴う評価リスクが継続して実績化している。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「円安による売上高増加の効果はあるものの、コロナ禍の物流の混乱による世界的な在庫増加の反動の影響もあり、売上高は前四半期連結累計期間を下回りました。」
コロナ禍の物流混乱に伴う世界的な在庫増加の反動が売上高減少として実際に現れ、需要・棚卸資産関連の影響が継続している。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「コロナ禍の物流の混乱による世界的な在庫増加の反動の影響もあり、売上高は前四半期連結累計期間を下回りました。」
過去の物流混乱による世界的な在庫積み増しの反動が需要・売上減少として現れ、棚卸資産・需要変動リスクの影響が継続している。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「これは主に、原料価格の上昇や円安の進行により、棚卸資産が増加したためです。」
原料価格上昇と円安により棚卸資産が増加し、当年度も棚卸資産評価損227,424千円を計上している。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「期末棚卸高は収益性の低下に伴う簿価切下げ後の金額であり、次の棚卸資産評価損が売上原価に含まれています。227,805千円」
棚卸資産評価損227,805千円を計上し、需要・原料価格等の変動に伴う評価リスクが実績として現れている。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度において、たな卸資産評価損が売上原価に含まれています。308,719千円」
需要・原料価格等の変動に関連する棚卸資産評価損を308,719千円計上し、従来は可能性として記載されていたリスクが実績として現れている。 - FY2020初出有価証券報告書
「景気変動の影響を受けた際に、たな卸資産が大きく増加し、陳腐化することで、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、原料価格・為替の変動により、たな卸資産の簿価が市場価格より高くなり、低価法が適用されると、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。」
需要、原料価格、為替の変動を起点とする棚卸資産の増加・陳腐化・簿価切下げリスクを新たに独立項目として記載している。