新規ゲームタイトルの開発費負担・売上未達・リリース延期
FY2021に初出。5回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2022-Q2。直近の記載はFY2026。
アピリッツがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。9社中4社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに2社。
- FY2026対処有価証券報告書
「今後の事業展開につきましては、開発リスクの低減と早期の収益化を重視し、自社投資による新規開発から、受託開発プロジェクトを中心とした堅実な開発方針へとシフトしております。」
新規ゲームの自社投資・開発に伴うリスクを抑えるため、受託開発中心へ方針を移したと記載している。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「ゲーム開発には多額の先行投資がかかる一方で、競合企業の新作ゲームタイトルのリリースやユーザーの嗜好の変化により開発した新規ゲームタイトルが想定通りの売上を達成できる保証はなく、開発凍結やサービス停止を決定する可能性があります。」
新規ゲームへの先行投資と収益未達のリスクに関連して、運営移管タイトルの投資回収未達と40,821千円の減損損失が実際に発生している。 - FY2022-Q3顕在化有価証券報告書
「また、自社ゲームである「アンノウンブライド」、「オーバーエクリプス」については、2021年10月28日をもってサービスを終了し、経営資源を新作ゲームの開発等に振り向け、再分配いたしました。」
新規ゲームタイトルの収益未達に関するリスクについて、サービス終了という具体的な結果が生じたことを記載している。 - FY2022-Q2顕在化有価証券報告書
「「オーバーエクリプス」のユーザー数が想定を大幅に下回ったことにより、今後想定した収益が見込めないと判断し、ソフトウエアに計上した開発費36,445千円の減損損失を特別損失に計上いたしました。」
新規ゲームタイトルについて、ユーザー数・収益の未達と開発費の減損が実際に発生した。 - FY2021初出有価証券報告書
「しかしながら、ゲーム開発には多大なコストがかかる一方、ユーザーの嗜好の変化により開発した新規ゲームタイトルが想定通りの売上を達成できる保証はなく、開発凍結やサービス停止を実施する可能性があります。また、新規ゲームタイトルのリリース時期については、ゲームのクオリティ向上等のための追加開発や、何らかの不具合発生等により開発期間を延長し、リリース時期を変更する可能性があります。」
開発コスト、売上、開発凍結・サービス停止、リリース時期を一体のリスクとして記載している。