電子材料事業の市場変動リスク
FY2016に初出。22回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2020-Q2。直近の記載はFY2026。
トクヤマがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2018年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。8社中5社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに4社。
- FY2026対処有価証券報告書
「以上の結果、当セグメントの売上高は91,675百万円(前期比5.3%増)、営業利益は15,681百万円(前期比63.6%増)で増収増益となりました。」
半導体関連製品の販売、製造コスト、製品ミックス等の改善により、電子先端材料セグメントの営業利益が前期比63.6%増となった。 - FY2026-H1対処有価証券報告書
「半導体向け多結晶シリコンは、操業度の改善や、棚卸資産評価損の戻入を計上したこと等により、増益となりました。」
電子先端材料セグメントの営業利益は6,972百万円、前年同期比140.5%増となった。多結晶シリコンでは操業度改善等により市場変動影響の一部改善が示された。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「半導体向け多結晶シリコンは、販売数量が増加したこと等により、増益となりました。」
半導体市場の減速や中国景気低迷による製品別の影響は残る一方、半導体向け多結晶シリコンは販売数量増加により増益となった。電子先端材料セグメント全体でも営業利益は前年同期比363.8%増となり、市場変動の影響が一部改善している。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「以上の結果、当セグメントの売上高は54,064百万円(前年同期比19.4%減)、営業利益は551百万円(前年同期比92.1%減)で減収減益となりました。」
半導体市場の減速や中国の景気低迷により、電子先端材料セグメントの売上高は前年同期比19.4%減、営業利益は92.1%減となった。市場変動リスクの影響が前四半期からさらに大きく数値化されている。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、販売価格修正を進めたものの、半導体市場の減速により販売数量が減少し、減益となりました。ICケミカルは、半導体市場の減速により販売数量が減少したものの、原料コストの減少等により収益が改善しました。乾式シリカは、半導体市場の減速や中国の景気低迷により販売数量が減少し、減益となりました。」
半導体市場の減速と中国景気低迷により複数の電子材料製品の販売数量が減少し、電子先端材料セグメントは営業利益625百万円、前年同期比81.4%減となった。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、半導体市場の減速により販売数量が減少したものの、販売価格修正を進めたため、前年同期並みの業績となりました。ICケミカルは、半導体市場の減速により販売数量が減少し、減益となりました。乾式シリカは、国内は前年同期並みに推移したものの、海外は中国の景気低迷により販売数量が減少し、減益となりました。放熱材は、半導体市場の減速により販売数量が減少したものの、販売価格修正を進めたことにより、前年同期並みの業績となりました。」
半導体市場の減速と中国景気低迷により、複数の電子材料製品で販売数量が減少した。電子先端材料セグメントは売上高18,352百万円、営業利益744百万円で、営業利益は前年同期比46.6%減となった。 - FY2023製品別の影響分化と市況減速有価証券報告書
「ICケミカルは、販売価格修正を進めたものの、原燃料価格の上昇等に加え、半導体市場減速の影響で販売数量が減少し、減益となりました。」
半導体関連需要が堅調な製品や価格修正で増益となる製品がある一方、ICケミカルは半導体市場減速と原燃料価格上昇で減益となり、製品別の影響分化が継続している。 - FY2023-Q3製品別の影響分化と一部改善有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、原燃料価格の上昇等に伴う製造コストの増加はありましたが、販売価格修正を進めたこと等により、増益となりました。ICケミカルは、半導体向けの需要は前年並みであり、販売価格修正を進めたものの原燃料価格の上昇等により、減益となりました。乾式シリカは、原燃料コストの増加はありましたが、国内の販売価格修正を進めたこと、及び輸出価格が上昇したこと等により、増益となりました。放熱材は、半導体製造装置向けを中心に販売数量が堅調に推移し、増益となりました。」
半導体関連製品では、価格修正等により多結晶シリコン、乾式シリカ、放熱材が増益となった一方、ICケミカルは原燃料価格上昇等で減益となった。製品別の市場・コスト影響の分化が続く中、一部製品で改善が示された。 - FY2023-Q2製品別の影響分化継続有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、販売価格修正を進めたものの、原燃料価格の上昇等に伴う製造コストの増加により、減益となりました。ICケミカルは、半導体向け用途の需要は堅調であり、販売価格修正を進めたものの原料価格の上昇等により、減益となりました。乾式シリカは、原料コストの増加はありましたが、国内の販売価格修正が進んだこと、及び輸出価格が上昇したこと等により、増益となりました。放熱材は、販売数量は堅調に推移したものの、研究開発費の増加等により、前年同期並みの業績となりました。」
電子材料では、需要や販売数量が堅調な製品でも原燃料・原料価格上昇により減益となる一方、価格修正や輸出価格上昇により乾式シリカは増益となった。製品別の影響分化が続いている。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、5Gの普及やデータセンターの増設を背景に販売が堅調に推移しましたが、原燃料価格の上昇等による製造コストの増加により、減益となりました。ICケミカルは、販売は堅調だったものの、原料価格の上昇等により、減益となりました。乾式シリカは、原料コストの増加はありましたが、輸出価格が上昇したこと等により、増益となりました。放熱材は、販売数量は堅調に推移したものの、先進技術事業化センターの研究開発費の増加等により、前年同期並みの業績となりました。」
半導体関連需要を背景に一部製品の販売は堅調だった一方、原燃料・原料価格や研究開発費の影響で製品別に増益・減益が分かれた。市場影響の製品別分化が継続している。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、原料価格の上昇はありましたが、5Gの導入やリモートワークの増加を背景に販売が堅調に推移し、増益となりました。ICケミカルは、海外向けを中心として販売数量が増加したものの、原料価格の上昇等により、減益となりました。乾式シリカは、原料価格の上昇はありましたが、半導体用研磨材用途を中心に販売数量が増加し、増益となりました。放熱材は、販売数量は堅調に推移したものの、先進技術事業化センターの研究開発費の増加等により、前年同期並みの業績となりました。」
半導体関連需要を背景に多結晶シリコンと乾式シリカは増益となる一方、ICケミカルは原料価格上昇で減益、放熱材は前年同期並みとなった。製品ごとの市場・コスト影響の分化が続いている。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、5Gの導入やリモートワークの増加を背景に販売が堅調に推移し、増益となりました。ICケミカルは、海外向けを中心として販売数量が増加したものの、原料価格の上昇等により、減益となりました。乾式シリカは、半導体用研磨材用途を中心に販売数量が増加し、増益となりました。放熱材は、販売数量は堅調に推移したものの、先進技術事業化センターの研究開発費の増加等により、前年同期並みの業績となりました。」
電子材料では、多結晶シリコンと乾式シリカが増益となる一方、ICケミカルは原料価格上昇等で減益、放熱材は前年同期並みとなった。製品ごとに市場・コスト影響が分化する状態が続いている。 - FY2022-Q1製品別の影響分化と一部回復有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、5Gの導入やリモートワークの増加を背景に販売が堅調に推移し、増益となりました。ICケミカルは、海外向けを中心として販売数量が増加したものの、原料価格の上昇等により、減益となりました。乾式シリカは、半導体用研磨材用途を中心に販売数量が増加し、増益となりました。」
半導体関連需要を背景に多結晶シリコンと乾式シリカは販売増・増益となった一方、ICケミカルは販売数量が増加しても原料価格上昇等で減益となった。市場影響の製品別分化が続いている。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、5Gの導入やリモートワークの増加を背景に販売が堅調に推移し、増益となりました。電子工業用高純度薬品は、海外向けを中心として販売数量が増加し、増益となりました。乾式シリカは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等から販売数量が減少し、減益となりました。」
特殊品では、半導体向け多結晶シリコンと電子工業用高純度薬品が堅調・増益となる一方、乾式シリカは感染症拡大の影響で販売数量が減少・減益となり、製品ごとの市場影響の分化が続いている。 - FY2021-Q2市場影響の分化継続有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、5Gの導入やリモートワークの増加を背景に販売が堅調に推移し、前年同期並みの業績となりました。電子工業用高純度薬品は、海外向けを中心として販売数量が増加し、増益となりました。乾式シリカは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響等から販売数量が減少し、減益となりました。」
特殊品セグメントでは、半導体向け多結晶シリコンや電子工業用高純度薬品が堅調・増加となる一方、乾式シリカは感染症拡大の影響で販売数量が減少した。市場影響が製品ごとに分化する状態が続いている。 - FY2021-Q1市場影響の分化有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンは、5Gの導入やリモートワークの増加を背景に販売が堅調に推移し、前年同期並みの業績となりました。電子工業用高純度薬品は、海外向けを中心として販売数量が増加し、増益となりました。乾式シリカは、徳山化工(浙江)有限公司において、米中貿易摩擦の影響等から販売数量が減少し、減益となりました。」
半導体向け多結晶シリコンや電子工業用高純度薬品では需要・販売が堅調または増加した一方、乾式シリカは米中貿易摩擦の影響で販売数量が減少した。電子材料市場の影響が製品ごとに分化している。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンと放熱材は、半導体市場に回復の兆しがあるものの、顧客の在庫調整により販売数量が減少し、減益となりました。以上の結果、当セグメントの売上高は38,452百万円(前年同期比8.6%減)、営業利益は4,474百万円(前年同期比34.8%減)で減収減益となりました。」
半導体市場に回復の兆しがある一方、顧客の在庫調整により多結晶シリコンと放熱材の販売数量が減少した。特殊品セグメントの営業利益は前年同期比34.8%減となり、前四半期累計の34.6%減から減益幅が拡大した。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「半導体向けの多結晶シリコンと放熱材は、半導体市場の回復の遅れにより販売数量が減少し、減益となりました。以上の結果、当セグメントの売上高は24,603百万円(前年同期比8.3%減)、営業利益は2,813百万円(前年同期比34.6%減)で減収減益となりました。」
半導体市場の回復遅延により、多結晶シリコンと放熱材の販売数量が減少し、特殊品セグメントの営業利益は前年同期比34.6%減少した。市場変動リスクの影響が前四半期より具体的かつ大きな数値で示されている。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「半導体関連製品等の主力製品を中心に販売は軟調に推移しました。」
半導体関連製品を中心に販売が軟調となり、電子材料事業の市場変動リスクが実際の販売動向に現れている。 - FY2016初出有価証券報告書
「情報・電子業界の市場は好不調の波が大きく、電子材料事業の収益が悪化した場合には、当社グループの業績及び財務内容に大きな影響を与える可能性が存在します。」
電子材料事業を事業の柱の一部としつつ、市場の循環変動をリスクとして開示している。