不採算プロジェクトとサービス品質問題
FY2017に初出。8回の記載のうち4回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2023。直近の記載は2026-10-14。
エコモットがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2017年。31社中9社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに14社。
- FY2025顕在化有価証券報告書
「売上高については伸長しているものの利益面では粗利率の低さが要因で苦戦しており、当社の強みであるIoT・AIの技術を付加価値として利益率の改善を図れなかったため、株式譲渡を決定いたしました。」
太陽光発電EPC事業について、売上高は伸長した一方で粗利率の低さにより利益面で苦戦し、IoT・AI技術による利益率改善も実現できなかったことが記載された。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「②不採算の太陽光発電設備請負工事について 工事施工段階での想定外の追加原価等により不採算工事が発生した場合には、業績及び財務状況に悪影響を与える可能性があります。」
従来のソフトウェア受託プロジェクトに加え、太陽光発電設備請負工事についても不採算化リスクが明示された。また、受注損失引当金繰入額13,800千円が計上された。 - FY2021再掲有価証券報告書
「受注前の見積り金額の妥当性や受注後の進捗状況をモニターし、プロジェクトに係る適正な利益を確保するよう努めております。」
不採算プロジェクトに対し、受注前の見積りと受注後の進捗をモニタリングする対応が継続している。 - FY2019対処有価証券報告書
「受注前の見積り金額の妥当性や受注後の進捗状況をモニターし、プロジェクトに係る適正な利益を確保するよう努めております。」
不採算プロジェクトのリスクに対し、コスト積上げ、責任者による進捗管理、担当役員によるモニタリングという対応策が具体的に記載されている。ただし、仕様変更・追加作業・不具合による追加コスト等の可能性は残っている。 - FY2018再掲有価証券報告書
「しかしながら、すべてのプロジェクトに対して必要コストを正確に見積ることは困難であり、仕様変更や追加作業に起因する作業工数の増大等が発生する可能性があります。また、当社の提供するソフトウエア製品・サービスにおいて、予期せぬ不具合(バグ)の発生やサービス不良等の品質上の問題により、手直し等の追加コストの発生や損害賠償が発生する可能性があります。」
見積り誤差、仕様変更、追加作業、不具合による追加コスト・損害賠償リスクが継続して記載されている。 - FY2017初出有価証券報告書
「しかしながら、すべてのプロジェクトに対して必要コストを正確に見積ることは困難であり、仕様変更や追加作業に起因する作業工数の増大等が発生する可能性があります。また、当社の提供するソフトウエア製品・サービスにおいて、予期せぬ不具合(バグ)の発生やサービス不良等の品質上の問題により、手直し等の追加コストの発生や損害賠償が発生する可能性があります。」
見積り誤差、仕様変更、追加作業、不具合等による採算悪化・追加費用・損害賠償の可能性を示している。