原燃料価格及び為替相場の変動
FY2016に初出。30回の記載のうち14回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2018-Q2。直近の記載は2026-08-06。
大王製紙がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2018年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2025年。6社中5社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに2社。
- 2026-08-06悪化決算
「営業利益は、構造改革による固定費削減や価格改定の浸透等の増益要因があった一方、木材チップ・薬品等の原燃料価格や物流費の悪化等により減益となりました。」
原燃料価格及び物流費の悪化が、構造改革・価格改定による改善効果を相殺する要因として第1四半期の減益に表れた。 - FY2026原燃料高止まりの一部吸収有価証券報告書
「営業利益は、古紙や薬品単価が高止まりしているものの石炭価格でのメリットに加えて、いわき大王製紙株式会社のボイラー再稼働によるエネルギーコストの改善等により、前連結会計年度に比べ14,224百万円増加(前期比 145.0%増)し、24,032百万円となりました。」
古紙・薬品単価の高止まりは継続しているが、石炭価格のメリットやボイラー再稼働によるエネルギーコスト改善で影響の一部を吸収した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「営業利益は、原燃料価格の高止まりに加えて、修繕費・労務費等の製造固定費の上昇や物流費高騰等の要因により、前連結会計年度に比べ4,559百万円減少(前年同期比 31.7%減)し、9,807百万円となりました。…為替差損を計上したこと等により、経常利益は4,530百万円となりました。」
原燃料価格、製造固定費、物流費の高止まりが営業利益を押し下げ、経常利益では3,339百万円の為替差損も計上した。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「これらの結果、紙・板紙事業では、売上高は前年同期並みとなりましたが、セグメント利益は国内需要減、古紙や輸入チップ等の原燃料価格の上昇及び修繕費等の固定費増加の影響等により前年同期を下回りました。\n為替差損\n2,206」
古紙・輸入チップ等の原燃料価格上昇が紙・板紙事業の利益を押し下げ、当中間期には2,206百万円の為替差損も計上した。原燃料価格・為替変動の影響が継続している。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「しかしながら、ウクライナ情勢の長期化や円安を起因とする原材料・エネルギー価格の高騰による物価上昇、さらには、世界的な金融引き締めによる世界経済の下振れ等が、国内の景気を押し下げるリスクは依然として高く、先行も不透明な状況です。」
ウクライナ情勢の長期化、円安による原材料・エネルギー価格高騰及び世界的な金融引き締めを、引き続き経営環境上のリスクとして記載している。 - FY2024-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限が緩和されたことや感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されたことで経済活動が正常化に向かう一方、ウクライナ情勢の長期化、資源価格や原材料価格の高騰、円安による物価の上昇等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。」
ウクライナ情勢の長期化、資源・原材料価格の高騰、円安による物価上昇が引き続き外部環境上のリスクとして記載されている。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「当社においても、資源価格の上昇に円安進行が重なったことで、石炭、重油、チップ、パルプ等の主要な原燃料の価格が高止まりし、物流費、荷資材価格上昇も加わり、製造コストが大幅に悪化しています。」
資源価格高止まりと円安に加え、物流費・荷資材価格上昇が重なり、製造コストの大幅な悪化としてリスクが継続・深刻化している。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「終息が見えない地政学リスクと急激な円安進行による石炭、重油、チップ、パルプ等の主要な輸入原燃料価格の高騰による製造コストの大幅な悪化が続いています。」
地政学リスクと急激な円安により輸入原燃料価格の高騰と製造コスト悪化が続き、価格転嫁やコスト削減では補いきれない状況となった。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「石炭・重油等の世界的な資源価格の高止まりや為替レートが大きく円安に進行している影響等から輸入原燃料価格が過去にないほど上昇しており」
資源価格の高止まりに加え、急激な円安による輸入原燃料価格の上昇が過去にないほど進み、原燃料価格・為替変動リスクの影響が深刻化している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「一方で、物流費、原燃料費の高騰、温暖化ガス削減等の環境対策費用の増加等を受け、生産体制の見直しや経費削減など徹底したコストダウンを続けるとともに当第4四半期からは販売価格の修正にも取り組んできました。」
原燃料価格・物流費の高騰に加え、環境対策費用の増加がコストアップ要因として発生し、コストダウンと販売価格修正で対応している。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「一方で、当第3四半期における古紙、石炭等の原燃料価格や物流費の上昇によるコストアップや、温暖化ガス削減等の環境対策費用の増大への対応を進めるために、生産体制の見直しや経費削減など徹底したコストダウンを続けるとともに、販売価格の修正にも取り組んでいます。」
古紙・石炭等の原燃料価格及び物流費の上昇がコストアップとして発生し、環境対策費用の増大も加わった。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「足元での石炭、天然ガスをはじめとする資源価格の世界的な高騰により、先行きは一層不透明な状況です。」
石炭・天然ガス等の資源価格が世界的に高騰し、原燃料価格変動リスクの不透明性が強まった。紙・板紙事業ではコストアップが発生したが、構造転換等で吸収したと記載している。 - FY2021対処有価証券報告書
「なお、為替相場変動については、海外への紙板紙製品及び家庭紙製品の輸出販売や海外子会社での販売活動にも影響を与える可能性があります。なお、当社グループでは為替相場変動による経営成績への影響を軽減する目的で、一部の取引に為替予約を利用したリスクヘッジを実施しています。また、原燃料価格変動に対する取引先を含めた体制強化や情報交換の活発化の重要性を踏まえ、「SDGs調達」を推進しています。」
為替予約によるヘッジに加え、取引先と一体となったSDGs調達、安定供給体制の確保をリスク対応策として明示した。 - FY2020対処有価証券報告書
「セグメント利益は、洋紙・板紙の価格修正が浸透したこと、原燃料価格が想定していたよりも安価となったこと、難処理古紙の増集荷と利用の拡大により、前年同期を上回りました。」
原燃料・古紙価格上昇のリスクは残るものの、価格修正及び難処理古紙の活用によりコスト上昇を吸収し、紙・板紙セグメント利益が改善した。 - FY2020-Q3対処有価証券報告書
「セグメント利益は、洋紙・板紙の価格修正が浸透したこと、原燃料価格が想定していたよりも安価に推移したこと、難処理古紙の増集荷と利用の拡大により、前年同四半期を上回りました。」
原燃料価格の上昇リスクは想定を下回る価格推移となり、価格修正及び難処理古紙の活用と合わせてセグメント利益の改善につながった。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「セグメント利益は、チップ、石炭等の原燃料価格の高騰等によるコストアップを、難処理古紙の増集荷と利用の拡大及び洋紙・板紙の価格修正の浸透により吸収したことで、前年同四半期を上回りました。」
原燃料価格高騰によるコストアップは継続しているが、難処理古紙の増集荷・利用拡大と価格修正により吸収され、紙・板紙セグメント利益は前年同期を97.1%上回った。 - FY2020-Q1対処有価証券報告書
「セグメント利益は、チップ、古紙、石炭等の原燃料価格の高騰等によるコストアップを、難処理古紙の回収と利用の拡大及び洋紙等の価格修正の浸透により吸収したことで、前年同四半期を上回りました。」
原燃料価格高騰によるコストアップは発生したが、難処理古紙の回収・利用拡大と価格修正により吸収され、紙・板紙セグメント利益は前年同期を上回った。 - FY2019再掲有価証券報告書
「当社グループを取り巻く経営環境は、紙の内需が減少し続けていることに加え、原燃料価格や物流コストが高騰しており、引き続き厳しい状況が続いています。」
原燃料価格の高騰が継続し、紙・板紙事業及びホーム&パーソナルケア事業の収益に影響している。リスクの記載内容は継続している。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「2018年10月以降の紙・板紙事業については、工場の大規模定期修理があったこと、及び原燃料価格の高騰に対して難処理古紙の活用等による収益改善に取り組んできましたが、引き続き厳しい状況が続いています。」
原燃料価格高騰が引き続き紙・板紙事業の収益を圧迫している。難処理古紙の活用や収益改善策を進めているが、リスクの記載内容に大きな変更はない。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「セグメント利益は、原燃料価格の高騰によるコストアップがあったものの、段ボール原紙、段ボール製品の価格修正に取り組んだこと、及び工場でのコストダウンにより、前年同四半期のセグメント損失から黒字転換しました。」
原燃料価格高騰によるコストアップが当四半期の紙・板紙事業の利益を押し下げる要因として発生した。 - FY2019-Q1悪化有価証券報告書
「為替差損 273」
当第1四半期に273百万円の為替差損を計上した。前年同四半期の184百万円から為替差損が増加している。 - FY2018悪化有価証券報告書
「営業利益は、主に古紙や原燃料価格上昇の影響により、前連結会計年度に比べ12,473百万円減少(前年同期比53.0%減)し、11,062百万円となりました。」
古紙・原燃料価格上昇が営業利益を12,473百万円押し下げる要因となり、原燃料価格変動リスクの影響が拡大した。為替予約による一部取引のヘッジも記載された。 - FY2018-Q3悪化有価証券報告書
「セグメント利益は、印刷用紙、段ボール原紙の値上げにより、当第3四半期会計期間(10~12月)は黒字転換したものの、古紙や原燃料価格の上昇及び印刷用紙の値上げの決着が当初の見込みから遅れたことにより、前年同四半期を下回りました。」
古紙・原燃料価格の上昇と印刷用紙の値上げ決着の遅れが継続し、紙・板紙セグメントは累計で1,037百万円の損失となった。 - FY2018-Q2悪化有価証券報告書
「セグメント利益は、古紙価格の上昇等の原材料コストの増加及び印刷用紙の価格改定の決着が当初の見込みから遅れたことにより、前年同四半期を下回りました。」
古紙価格上昇等による原材料コスト増加と価格改定の遅れが紙・板紙事業の利益を押し下げ、同セグメントは1,602百万円の損失となった。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「セグメント損失は、古紙価格の上昇による原材料コストの増加に加え、販売価格が下落したことにより、△469百万円の損失となりました。」
古紙価格上昇による原材料コスト増加が紙・板紙セグメントの損失要因として発生した。為替差損は184百万円となった。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「為替差損 1,205百万円」
当連結会計年度に為替差損1,205百万円を計上した。原燃料価格及び為替の動向が不透明で、古紙価格上昇も含め引き続きリスクとして記載している。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「為替差損 1,762百万円」
当第3四半期連結累計期間に為替差損1,762百万円を計上した。一方、円高による原燃料コストの減少は紙・板紙セグメント利益の増加要因となった。 - FY2017-Q2顕在化有価証券報告書
「為替差損 2,151百万円」
為替変動により2,151百万円の為替差損を計上した。一方、円高による原燃料コストの減少は紙・板紙セグメント利益の増加要因として記載されている。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「為替差損 1,446百万円」
当第1四半期に為替差損1,446百万円を計上しており、為替変動による損益影響が発生している。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループは木材チップ・古紙・薬品・重油・石炭等の原燃料を国内及び海外から購入しており、原燃料価格の変動に加え、外貨建てで取引されている原燃料の調達に関しては為替相場の変動も、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
当期には、円安に伴う原燃料価格の上昇が経常利益の減少要因となったと説明しており、リスクの影響が実績として記載されている。