M&A後の計画未達・減損リスク
FY2017に初出。9回の記載のうち3回が「再掲」。直近の記載はFY2025。
アステリアがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。91社中37社が悪化側に。
直近の記載が「再掲」なのは、ほかに58社。
- FY2025再掲有価証券報告書
「これらの投資に際しては、対象企業のビジネス、財務内容、法務、ガバナンス体制等について詳細なデューデリジェンスを行い、各種リスクの低減を図る方針でありますが、これらの調査の段階で確認又は想定されなかった事象が投資の実行後に発生又は判明する場合や、投資実施後の事業展開が計画通りに進まない可能性があり、その場合は当社グループが当初期待した業績への寄与の効果が得られない可能性があることに加えて、対象企業の投資価値の減損処理が必要になることも考えられ、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。」
This Place等での経験後も、投資・M&A後の計画未達、減損およびデューデリジェンスによるリスク低減を一般的な投資リスクとして継続開示している。 - FY2024対処有価証券報告書
「2024年3月22日に関係会社ではないThis Place Holdings Limitedに譲渡したため、これまでソフトウェア事業セグメントに含まれていたデザイン事業を非継続事業に分類し、セグメント情報から除外しています。」
This Placeの買収後に発生した収益性乖離・減損リスクが残る中、同事業を売却し非継続事業として区分した。なお、売却損224,319千円も計上している。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度において、子会社This Place Limited社に関するのれん減損損失449,860千円、使用権資産の減損損失20,037千円と有形固定資産の減損損失4,877千円を連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。」
This Place社について、取得時点の計画との収益性乖離を背景に、のれん449,860千円等の減損が追加発生し、期末のれん残高はゼロとなった。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「ソフトウェア事業セグメントに属する当社の子会社であるThis Place Limited社において、足元の採算が悪化しており、取得時点での計画に比して収益性が乖離していることから、帳簿価額を回収可能価額まで減額した結果、のれんの減損損失603,899千円を連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。」
This Place買収後の収益性乖離により、前回開示の減損に続き603,899千円ののれん減損損失が発生した。 - FY2021再掲有価証券報告書
「M&Aに際しては、対象企業のビジネス、財務内容及び法務等について詳細なデューデリジェンスを行い、各種リスクの低減を図る方針でありますが、これらの調査の段階で確認又は想定されなかった事象がM&Aの実行後に発生又は判明する場合や、M&A実施後の事業展開が計画通りに進まない可能性があり、その場合は当社グループが当初期待した業績への寄与の効果が得られない可能性があることに加えて、対象企業の投資価値の減損処理が必要になることも考えられ、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。」
This Placeで減損を経験した後も、M&A後の計画未達・投資価値減損リスクとデューデリジェンスによる低減方針を継続して開示している。 - FY2021-Q1対処有価証券報告書
「利益につきましては、デザインサービスを提供するThis Place社(100%子会社)のコスト構造改革が奏功して黒字化したことも寄与し、営業利益は230百万円増(黒字化)、税引前四半期利益は210百万円増(黒字化)、及び親会社の所有者に帰属する四半期利益は185百万円増(黒字化)となりました。」
M&A後の収益性乖離・減損リスクが残るなか、This Place社ではコスト構造改革が奏功し、当四半期に黒字化したと開示している。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「This Place Limited社において、足元の採算が悪化しており、取得時点での計画に比して収益性が乖離していることから、帳簿価額を回収可能価額まで減額した結果、のれんの減損損失350,037千円を連結損益計算書の「その他の費用」に計上しております。」
M&A後の事業計画未達・投資価値減損リスクについて、This Place Limitedの収益性乖離とのれん350,037千円の減損が実際に発生した。 - FY2018再掲有価証券報告書
「M&A実施後の事業展開が計画通りに進まない可能性があり、その場合は当社グループが当初期待した業績への寄与の効果が得られない可能性があることに加えて、対象企業の投資価値の減損処理が必要になることも考えられ、当社グループの業績等に影響を及ぼす可能性があります。」
M&A後の計画未達や投資価値の減損リスクを、This Place買収後も一般的なリスクとして再掲している。 - FY2017初出有価証券報告書
「M&A実施後の事業展開が計画通りに進まない可能性があり、その場合は当社グループが当初期待した業績への寄与の効果が得られない可能性があることに加えて、対象企業の投資価値の減損処理が必要になることも考えられます。」
デューデリジェンスでのリスク低減を前提としつつ、買収後の計画未達や投資価値の減損をリスクとして開示している。