新製品・新業態の収益化遅れと投資回収不能
FY2018に初出。5回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2023-Q3。直近の記載はFY2026。
システムインテグレータがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2023年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。25社中6社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに9社。
- FY2026対処有価証券報告書
「当社グループは、顧客の業務課題起点でのアプローチにより市場ニーズの見誤りを防ぐとともに、ステージゲート制度による段階的投資判断とオープンイノベーションの活用により、新規事業の成功確率を高めてまいります。」
新製品の収益化遅れ・投資回収リスクに対し、顧客課題起点、段階的投資判断、オープンイノベーションを用いた対応方針を明示している。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「「IDEA GARDEN」は、2021年11月にアイデアの創出と育成を促すアイデア創出プラットフォームとしてリリースしましたが、収益化の目途・市場性・事業拡大の難易度など、様々な指標をもとに検討した結果、2025年2月末日付で事業撤退することを決定しました。」
新製品の収益化・市場性の不確実性について、IDEA GARDENの2025年2月末での事業撤退決定として具体化している。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「その他事業におけるソフトウエア「TOPSIC」について、事業計画の見直しにより、当初想定していた収益を見込めなくなったため、当該資産の帳簿価額を回収可能額まで減額し、減損損失として計上しております。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローがマイナスと見込まれるため、零として評価しております。」
新製品の収益化遅れ・投資回収リスクについて、TOPSICの事業計画見直しに伴い148千円の減損損失を計上する事象が発生している。 - FY2023-Q3顕在化有価証券報告書
「アプリケーション設計ツール「SI Object Browser Designer」は、2019年6月からクラウドサービスとして販売しておりましたが、収益化の目途・市場性・事業拡大の難易度など、様々な指標をもとに検討した結果、事業撤退することを決定いたしました。なお、業績に与える影響は軽微となります。 「VOICE TICKETS」は2021年10月にエンドユーザーの声を蓄積・管理できるカスタマーサクセス支援サービスとしてリリースしましたが、収益化の目途・市場性・事業拡大の難易度など、様々な指標をもとに検討した結果、事業撤退することを決定いたしました。なお、業績に与える影響は軽微となります。」
新製品の収益化・市場性・事業拡大が難しい場合の投資回収リスクについて、SI Object Browser DesignerとVOICE TICKETSの事業撤退という実際の事象が発生している。 - FY2018初出有価証券報告書
「しかしながら、新しい分野に投入した製品が十分な収益を上げるまでにはある程度の期間がかかります。場合によっては、市場の見誤りや競合製品との競争の激化、社内体制の不備等などにより、販売が低迷する可能性があります。かかる事態が生じた場合、当社はそれまで開発に要した投資を回収できず、当社の業績は影響を受ける可能性があります。」
新分野の製品が収益化するまでの期間、市場判断の誤り、競争激化、社内体制不備による販売低迷と投資回収不能のリスクを記載している。