インバウンド一巡と高額商品の伸び悩み
FY2017-Q1に初出。21回の記載のうち11回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017-Q2。直近の記載はFY2026。
ワコールホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2019年。19社中8社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに5社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「女性用インナーウェア市場は、人口動態の変化や消費行動の多様化を背景に縮小傾向にあり、加えて競争環境の激化や購買チャネルの変化が進んでいます。」
国内市場の縮小、競争激化、購買チャネル変化を前提に、従来の「成長回帰」ではなく市場規模に応じた事業構造転換が必要と認識している。 - 2026-05-14悪化決算
「中国ワコールは、消費者の価格感応度の高まりにより、実店舗・ECともに依然として厳しい状況が継続しました。」
消費者の価格感応度の高まりが、中国で実店舗・EC双方の厳しい状況として継続している。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「当中間連結会計期間(2025年4月1日~2025年9月30日)の景況は、国内では、雇用や所得環境の改善を背景として緩やかな回復基調が続く一方、継続的な物価上昇による消費者マインドの下振れ、米国の通商政策に起因する先行きの不透明感などにより、下押しリスクを抱えております。」
国内市場では雇用・所得環境の改善がある一方、継続的な物価上昇による消費者マインドの下振れと米国通商政策による不透明感が新たな下押し要因として示された。 - FY2024悪化有価証券報告書
「円安、エネルギー価格や原材料価格の高騰等を背景とした物価上昇の長期化と、それに伴う選別消費の高まりもあり、中価格帯商品の販売が苦戦しました。」
国内市場では物価上昇の長期化と選別消費により、中価格帯商品の販売不振が通期業績に現れた。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「国内は新型コロナウイルス感染症(以下、感染症)に対する行動制限の緩和後も当社店舗への来店客数が低調に推移したことに加え、下期以降は、物価高騰に伴う買い控えの影響も見られたことから、売上の回復は緩やかなものに留まりました。」
行動制限緩和後も来店客数の回復が弱く、下期以降は物価高騰による買い控えが新たな下押し要因として現れた。 - FY2022再掲有価証券報告書
「百貨店・量販店をはじめとする大規模小売店や商業施設の減少および新業態の拡大は、百貨店・量販店の売上シェアが高い当社グループの業績に影響を与える可能性があります。」
国内小売市場の店舗減少・新業態拡大を高発生可能性・大影響度のリスクとして再整理し、CX、直営店、WEB販売で対応している。 - FY2021-Q3四半期回復と感染再拡大による来店客数減少が併存有価証券報告書
「当該セグメントの売上高は、感染症の拡大影響による上期の減収が響き、669億35百万円(前年同期比19.2%減)となりました。当第3四半期連結会計期間の売上高は、259億4百万円(前年同期比3.2%増)と一定の回復をみせましたが、11月後半以降は感染者の増加に伴って来店客数が再び減少するなど、依然として厳しい状況が続いております。」
国内市場は第3四半期会計期間に前年同期比3.2%増まで回復したが、11月後半以降は感染者増加に伴い来店客数が再び減少した。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「感染症の拡大影響に伴う店舗休業や外出自粛による消費の低迷などの影響により、前年同期に比べ41.6%の減少となりました。」
国内レディスインナー市場の消費低迷と実店舗休業が、国内ワコール事業の売上高41.6%減として実際の業績に現れた。 - FY2020-Q3駆け込み需要と反動減の相殺有価証券報告書
「国内事業は、消費税増税の駆け込み需要と反動減が相殺される形となり、前年同期並みとなりました。」
消費税増税前の駆け込み需要とその反動減が相殺され、国内事業は前年同期並みとなった。 - FY2020-Q2増税前駆け込み需要による一時的増収と天候不順が併存有価証券報告書
「国内事業は、消費税増税前の駆け込み需要も寄与し、増収となりました。」
国内事業は増税前の駆け込み需要で増収となった一方、7月の天候不順による苦戦も記載され、需要の持続性については変化が示された。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「百貨店に向けて展開するプレステージラインやマタニティ、ジュニア向けのインナーウェアが苦戦、また、「CW-X(シーダブリュ-エックス)」ブランドの高機能タイツも低迷し減収となりました。」
国内事業では高級・特定カテゴリーや高機能タイツの苦戦が続き、国内売上高は前年同期並みでも複数商品群の減収要因が顕在化した。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「国内事業は主力アイテムのブラジャーが10月以降好調な売れ行きを示したものの、パジャマやマタニティインナー、メンズインナー等の苦戦や、夏場の店頭販売の落ち込みが影響し減収となりました。」
ブラジャーは10月以降好調だったが、複数商品群の苦戦と夏場の店頭販売低迷により、国内セグメント売上高は前年同期比2.9%減となった。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「台風等の自然災害や酷暑の影響のほか、百貨店での高級ラインの販売苦戦、量販店での夏場の売上低迷による在庫調整などが影響する結果となりました。」
国内卸売事業では自然災害・酷暑、高級ライン苦戦、量販店の夏場の低迷と在庫調整が重なり、国内セグメント売上高は前年同期比3%減、営業利益は5%減となった。 - FY2019-Q1国内需要の持ち直しと事業別苦戦が併存有価証券報告書
「国内景気は、雇用・所得環境の改善から個人消費に緩やかな持ち直しの動きが見られました。国内のインナーウェア事業は、卸売が堅調を取り戻しつつあり、小売も好調に推移しましたが、ウエルネス事業、水着事業が苦戦しました。」
国内市場全体では個人消費の持ち直しが見られ、卸売・小売も改善した一方、ウエルネス事業と水着事業は苦戦するなど、回復と事業別不振が併存した。 - FY2018国内市場の厳しさと新たな市場機会が併存有価証券報告書
「消費者の節約志向が依然強く、個人消費の回復は今後も不透明です。また、商業施設の撤退が続き、国内レディスインナーウェア市場をとりまく環境は厳しい状況が続きます。一方、訪日外国人消費の拡大や新しい流通チャネルの台頭、女性の社会進出や活躍の広がり、また、2020年東京オリンピック開催など、新たな市場機会が生まれております。」
節約志向、個人消費の不透明さ、商業施設撤退が続く一方、インバウンド、新流通チャネル、女性活躍、東京オリンピックを市場機会として併記している。 - FY2018-Q3インバウンドが下支えする一方で国内消費低迷が継続有価証券報告書
「国内のレディスインナー市場も同様に、訪日外国人(インバウンド)消費によって大きな落ち込みは回避できたものの、個人消費の回復は鈍く、また量販店等の閉店も引き続いたことから厳しい状況となりました。」
インバウンド消費により大幅な落ち込みは回避したが、個人消費の回復の鈍さと量販店等の閉店が続き、国内市場の厳しさは継続している。 - FY2018-Q2インバウンド持ち直しと国内市場の厳しさが併存有価証券報告書
「国内のレディスインナー市場は、訪日外国人(インバウンド)需要が持ち直しましたが、消費者の節約志向は根強く、また大規模小売店舗の閉店も続いていることから厳しい状況となりました。」
インバウンド需要は持ち直した一方、節約志向と大規模小売店舗の閉店が続き、国内市場の厳しさは残っている。 - FY2018-Q1悪化有価証券報告書
「またレディスインナー市場は、消費者の節約志向や大規模小売店舗の撤退などの影響を受けて厳しい市況が続きました。」
従来の高額商品等の不振に加え、消費者の節約志向、大規模小売店舗の撤退、在庫抑制が示され、国内卸売事業の売上高も前年同期を下回った。 - FY2017-Q3悪化有価証券報告書
「しかし、秋冬物の肌着や高級ブランド商品が苦戦したため、事業本部全体の売上は前年同期並みとなりました。」
高級ブランド商品の苦戦に加えて秋冬物肌着の不振も示され、国内事業の弱さが続いている。国内セグメントは売上高前年同期比1.3%減、営業利益13.9%減となった。 - FY2017-Q2悪化有価証券報告書
「国内事業においては、㈱ワコールのワコールブランド事業本部につきましては、着け心地が快適な新機能ブラジャーが消費者の好評を得て、主力商品であるブラジャーの売上を牽引しました。しかし、高級ブランド商品の売上が落ち込んだことや、店頭在庫の調整が影響し、事業本部全体の売上は前年同期を下回りました。」
高級ブランド商品の売上減少と店頭在庫調整が新たに示され、国内事業セグメントの売上高は前年同期比1.5%減、営業利益は21.1%減となった。 - FY2017-Q1初出有価証券報告書
「国内事業については、インバウンド需要が一巡したことと、高額商品などが伸び悩んだことから売上は前年同期を下回りました。」
当四半期の国内売上減少要因として、需要の一巡と高額商品の不振が発生したと記載している。