在庫の陳腐化・評価減による粗利益への影響
FY2021に初出。24回の記載のうち12回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2022-Q2。直近の記載は2026-10-16。
バロックジャパンリミテッドがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2021年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。39社中11社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに41社。
- FY2027-H1顕在化有価証券報告書
「売上総利益については、主力SCブランドにおける商品評価損拡大及びサプライチェーン全体のコスト上昇により前年同期を下回りました。」
在庫評価・陳腐化リスクが、主力SCブランドの商品評価損拡大として売上総利益に実際に影響した。商品残高も前年度末の5,003百万円から5,130百万円へ増加した。 - FY2026対処有価証券報告書
「商品(簿価切下げ後)5,359 5,003 売上原価に計上している商品の収益性の低下による簿価切下げ額(注)975 748」
商品残高は5359百万円から5003百万円へ、簿価切下げ額は975百万円から748百万円へ減少した。在庫評価リスクは残るものの、実現額は縮小した。 - FY2026-H1対処有価証券報告書
「売上高総利益については、計画的な仕入コントロールの厳格化、在庫状況に合わせた早期換金の推進等により、商品評価損が前年同期比で大幅に抑制いたしました。」
商品評価損が前年同期比で大幅に抑制され、商品残高も前年度末の5,359百万円から5,151百万円へ減少した。在庫の陳腐化・評価減リスクへの対応効果が示された。 - FY2025対処有価証券報告書
「商品(簿価切下げ後)5,489 5,359 売上原価に計上している商品の収益性の低下による簿価切下げ額(注)1,116 975」
商品残高は5,489百万円から5,359百万円へ、収益性低下による簿価切下げ額は1,116百万円から975百万円へ減少した。ただし、競争・天候・流行による評価損リスクは引き続き重要な見積り項目とされている。 - FY2025-H1顕在化有価証券報告書
「また、仕入原価率の高騰やセール売上の伸び悩み、商品評価損の拡大などが売上総利益に影響を及ぼしました。」
商品評価損の拡大が売上総利益へ実際に影響したと記載され、在庫の陳腐化・評価減リスクが継続して顕在化した。 - FY2025-Q1悪化有価証券報告書
「これは、現金及び預金が19億72百万円減少したこと、売掛金が15億50百万円増加したこと、商品が8億円増加したこと、無形固定資産が3億48百万円増加したこと等によるものです。」
商品残高は前年度末の54億89百万円から62億90百万円へ8億円増加し、在庫の陳腐化・評価減が粗利益へ影響するリスクへのエクスポージャーが拡大した。 - FY2024在庫残高は減少も評価減額が増加有価証券報告書
「商品(簿価切下げ後)5,917 5,489 売上原価に計上している商品の収益性の低下による簿価切下げ額(注)478 1,116」
商品残高は5,917百万円から5,489百万円へ減少した一方、収益性低下による簿価切下げ額は478百万円から1,116百万円へ増加し、在庫評価リスクが実績に現れた。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「これは、現金及び預金が44億40百万円減少したこと、売掛金が38億86百万円増加したこと、商品が19億92百万円増加したこと、有形固定資産が6億63百万円増加したこと、無形固定資産が6億51百万円増加したこと等によるものです。」
商品残高は前年度末の5,917百万円から7,909百万円へ1,992百万円増加し、在庫の陳腐化・評価減が粗利益に影響するリスクへのエクスポージャーがさらに拡大した。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「商品 5,917 6,018」
商品残高は前連結会計年度末の5,917百万円から6,018百万円へ101百万円増加した。在庫の陳腐化・評価減が粗利益に影響するリスクへのエクスポージャーが拡大している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「これは、現金及び預金が30億83百万円減少したこと、売掛金が16億92百万円増加したこと、商品が9億46百万円増加したこと、有形固定資産が4億99百万円増加したこと等によるものです。」
商品残高はFY2023末の5,917百万円から6,863百万円へ946百万円増加し、在庫の陳腐化・評価減が粗利益に影響するリスクへのエクスポージャーが拡大した。 - FY2023在庫残高増加・評価減額減少有価証券報告書
「商品(簿価切下げ後)5,550 5,917 売上原価に計上している商品の収益性の低下による簿価切下げ額(注)1,413 478」
商品残高は5,550百万円から5,917百万円へ増加した一方、収益性低下による簿価切下げ額は1,413百万円から478百万円へ減少した。在庫エクスポージャーは増加している。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「これは、現金及び預金が34億31百万円減少したこと、受取手形及び売掛金が20億4百万円増加したこと、商品が20億39百万円増加したこと等によるものです。」
商品残高が前年度末比20億39百万円増加し、在庫の陳腐化・評価減が粗利益へ影響するリスクへのエクスポージャーが拡大した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当連結会計年度末における連結貸借対照表上、商品5,550百万円となっています。当連結会計年度において、連結損益計算書上、売上原価に計上している商品の収益性の低下による簿価切下げ額は1,413百万円であります。」
商品残高は前年度末の4,918百万円から5,550百万円へ増加し、在庫の陳腐化・評価減リスクへのエクスポージャーが拡大した。収益性低下による簿価切下げは1,413百万円計上された。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「これは、現金及び預金が39億93百万円減少した一方で、受取手形及び売掛金が28億26百万円増加したこと、及び商品が26億82百万円増加したこと等によるものです。」
商品残高が前連結会計年度末から26億82百万円増加して76億円となり、在庫の陳腐化・評価減が粗利益へ影響するリスクへのエクスポージャーが拡大した。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「これは、現金及び預金が28億15百万円減少したこと、及び商品が9億53百万円増加したこと等によるものです。」
商品残高はFY2021末の49億18百万円から58億71百万円へ、9億53百万円増加した。在庫価値の経時低下・評価による粗利益への影響という既存リスクに対する在庫エクスポージャーが拡大している。 - FY2021初出有価証券報告書
「商品の帳簿価額は、当連結会計年度末現在49億18百万円であり、期間の経過とともにその価値は低下していくものと認識しております。…今後の市場動向や在庫状況等により、翌連結会計年度以降の売上総利益高に大きな影響を受ける可能性があり、不確実性を伴っております。」
在庫価値の経時低下と市場動向・在庫状況による粗利益への影響をリスクとして初めて独立して記載し、当期にはたな卸資産の簿価切下げ1,689百万円を計上した。