原油・ナフサ価格と製品価格のスプレッド
FY2016に初出。35回の記載のうち14回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q1。直近の記載は2026-07-31。
旭化成がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2016年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より6年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。8社中7社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに1社。
- 2026-07-31対処決算説明資料
「迅速かつ適切な価格転嫁を推進したことにより、石化市況上昇に伴う原材料価格上昇の影響を概ね吸収」
中東情勢に伴う原材料価格上昇の影響は価格転嫁で概ね吸収された。一方、第2四半期にかけて在庫影響による益は縮小する見込みとされた。 - FY2026顕在化有価証券報告書
「エッセンシャルケミカル事業は、定期修理や市況下落に伴う在庫受払差の影響により減益となりました。」
石化市況下落と在庫受払差、定期修理の影響がエッセンシャルケミカル事業の通期減益として現れた。 - 2026-05-12対処決算説明資料
「ナフサ市況の変動に伴う、エッセンシャルケミカル事業における交易条件や在庫受払差の通期の影響は軽微の見込み。原則として製品価格へ転嫁すること」
ナフサ市況による交易条件・在庫受払差の影響は、製品価格への転嫁を前提に軽微と見込まれている。 - FY2026-H1顕在化有価証券報告書
「エッセンシャルケミカル事業は、定期修理や市況下落に伴う在庫受払差の影響により減益となりました。」
石化市況下落と在庫受払差の影響が、エッセンシャルケミカル事業の減益として実績に現れた。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「基盤マテリアル事業は、石化市況の上昇による交易条件の改善や在庫受払差の影響などにより大幅な増益となりました。」
石化市況の上昇、交易条件の改善及び在庫受払差により、原油・ナフサ等の市況・製品価格スプレッドに関する影響は当中間期に緩和された。 - FY2024対処有価証券報告書
「市況下落による売値因のマイナスを原燃料因や円安による為替因で大きくカバーしたことで交易条件が改善し、減収増益となりました。」
市況下落による売値要因の悪化は、原燃料価格と円安の影響でカバーされ、マテリアル全体では交易条件が改善した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「また、基盤マテリアル事業においては、在庫受払差等の影響も受けました。」
基盤マテリアル事業では、在庫受払差等が利益に影響し、前四半期までの交易条件改善とは別に市況・在庫関連の悪化要因が続いた。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「市況下落による売値因の損失を原燃料価格の低下や為替の円安影響でカバーし交易条件は改善した一方、基盤マテリアル事業の石化関連製品やライフイノベーション事業の製品をはじめ、「マテリアル」全体が中国を中心に想定以上の需要減速による販売量減少の影響を受けました。」
市況下落による売値要因の損失は、原燃料価格の低下と円安影響でカバーされ、交易条件は改善した。需要減速による販売量減少は別途顕在化している。 - FY2024-Q1顕在化有価証券報告書
「基盤マテリアル事業においては、交易条件の悪化に加えて在庫受払差や定修影響による減益影響があり、利益が減少しました。」
基盤マテリアル事業では、交易条件の悪化、在庫受払差及び定期修理の影響が利益減少として顕在化した。 - FY2023-Q3悪化有価証券報告書
「また、基盤マテリアル事業において原燃料価格高騰を受けた交易条件の悪化や在庫受払差等により、利益が減少しました。」
基盤マテリアル事業では、原燃料価格高騰を受けた交易条件の悪化と在庫受払差が利益減少として顕在化した。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「為替の円安影響や石化製品市況の高騰等を受けた価格転嫁により販売価格が上昇し、またデジタルソリューション事業が堅調に推移した一方、セパレータ事業において、中国の景気後退や自動車減産の影響により民生用途・車載用途ともに需要が減速し、販売数量が減少しました。また、基盤マテリアル事業において交易条件が悪化しました。」
価格転嫁による販売価格上昇があった一方、基盤マテリアル事業では交易条件が悪化し、市況・原燃料関連リスクが実績に現れた。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「為替の円安や石化製品市況の高騰等を受けた価格転嫁により販売価格が上昇し、またデジタルソリューション事業において販売数量が増加した一方、半導体不足による自動車の減産等に伴うセパレータやエンジニアリング樹脂等の販売数量の減少、原燃料価格の高騰による売上原価率の悪化等により、増収・減益となりました。」
価格転嫁による販売価格上昇があった一方、原燃料価格高騰による売上原価率悪化がマテリアルの減益要因として顕在化した。 - FY2022対処有価証券報告書
「主力事業であるアクリロニトリル事業については、市況が上昇し、交易条件が改善したことにより増益となりました。なお、同事業では、販売価格の原材料連動フォーミュラ化を進めるなど、市況の影響を受けにくい安定的な収益を創出できるよう努めています。」
石化市況・交易条件は回復し、原材料連動フォーミュラ化による収益安定化策も継続している。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「自動車関連市場の回復に伴うエンジニアリング樹脂等の販売数量増加や、増設が寄与したリチウムイオン電池用セパレータ、半導体市況活況を背景とした電子材料製品の販売数量増加に加え、需要回復等を背景として石化製品市況が急速に上昇したことなどから、大幅な増収・増益となりました。」
自動車関連市場と需要の回復、石化製品市況の上昇により、従来顕在化していた市況・交易条件面の影響がさらに緩和された。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「自動車関連市場が回復したことによる販売数量増加に加え、需要回復等を背景として石化製品市況が急速に上昇したことなどから、大幅な増収・増益となりました。」
自動車関連市場の回復と石化製品市況の上昇により、従来顕在化していた市況・交易条件面の影響が第2四半期には緩和された。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「自動車関連市場が回復したことに加え、需要回復等を背景として石化製品市況が急速に上昇したことなどから、大幅な増収・増益となりました。」
自動車関連市場の回復と石化製品市況の上昇が記載され、従来顕在化していた市況・交易条件面の影響が第1四半期には緩和された。 - FY2021対処有価証券報告書
「第2四半期以降は、需要の回復に伴い、販売量及び市況ともに改善が見られました。なお、同事業では、販売価格の原材料連動フォーミュラ化を進めるなど、市況の影響を受けにくい安定的な収益を創出できるよう努めています。」
石化市況・交易条件リスクは、需要・市況の回復に加え、販売価格の原材料連動化による収益安定化策が具体化した。 - FY2021-Q2悪化有価証券報告書
「リチウムイオン電池用セパレータや電子材料製品の販売数量は伸びましたが、COVID-19感染拡大を背景に石化原料市況の悪化や自動車関連市場、衣料関連市場における需要減退の影響を受け減益となりました。」
セパレータ・電子材料の販売数量が伸びた一方、COVID-19を背景とする石化原料市況の悪化と自動車・衣料関連市場の需要減退がマテリアルセグメントの減益要因となった。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「数量減に加えて、石化原料市況の悪化による在庫影響やアクリロニトリル(AN)等の交易条件悪化等により減益となりました。」
石化原料市況の悪化、在庫影響及びアクリロニトリル等の交易条件悪化が基盤マテリアル事業の減益要因として現れた。 - FY2020悪化有価証券報告書
「ナフサ等の市況価格が下落し、在庫受払差も減益の要因となりました。」
石化市況下落に伴う在庫受払差の悪化に加え、設備修理・操業度悪化や交易条件悪化が減益要因として現れた。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「ナフサクラッカーの臨時修理及び誘導品の定期修理の影響があったこと、ナフサ価格の下落に伴い在庫総平均差や各製品の交易条件が悪化したこと、東西石油化学㈱の為替換算影響等があったことなどにより、減益となりました。」
ナフサ価格下落に伴う在庫総平均差・製品交易条件の悪化が、修理影響や為替換算影響とともに基盤マテリアル事業の減益要因として現れた。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「ナフサクラッカーの臨時修繕及び誘導品の定期修理の影響があったことや、アクリロニトリルを中心とした各製品で交易条件が悪化したことなどにより、減益となりました。」
製品の交易条件悪化が基盤マテリアル事業の減益要因として実績に現れた。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「MMA、ポリエチレン、ポリスチレンなどで交易条件が悪化したことなどにより、減益となりました。」
基盤マテリアル事業で製品の交易条件悪化が実際の減益要因として記載された。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「繊維事業では、原燃料などのコストが上昇しましたが、マイクロファイバースエード「ラムース™」やキュプラ不織布「ベンリーゼ™」を中心に不織布の販売数量が増加したことや、キュプラ繊維「ベンベルグ™」の収益性が改善したこと、Sage Automotive Interiors,Inc.を連結子会社化したことなどから、前期比増収、増益となりました。」
原燃料コスト上昇の影響が実績に現れた一方、販売数量増加、収益性改善及びSage社連結の影響により増収増益となった。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「原燃料価格上昇などの影響を受けましたが、マイクロファイバースエード「ラムース」やキュプラ不織布「ベンリーゼ」を中心に不織布の販売数量が増加したことや、キュプラ繊維「ベンベルグ」の交易条件が改善したこと、Sage Automotive Interiors,Inc.の連結の影響などから、前年同期比増収、増益となりました。」
原燃料価格上昇の影響が繊維事業の第3四半期累計実績に現れた一方、販売数量増加等により増収増益となった。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「原燃料価格上昇などの影響を受けましたが、マイクロファイバースエード「ラムース」やキュプラ不織布「ベンリーゼ」などの販売数量が増加したことなどから、前年同期比増収、増益となりました。」
原燃料価格上昇の影響が繊維事業の第2四半期累計実績に現れた一方、製品販売数量の増加により増収増益となった。 - FY2019-Q1顕在化有価証券報告書
「原燃料価格高騰などの影響を受けましたが、マイクロファイバースエード「ラムース」や、キュプラ不織布「ベンリーゼ」の販売数量が増加したことなどから、前年同期比増収、増益となりました。」
原燃料価格高騰の影響が繊維事業の第1四半期実績に引き続き現れた。quantifiedはfalse、materializedはtrue。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「繊維事業では、原燃料価格高騰の影響を受けましたが、自動車内装などに使用されるマイクロファイバースエード「ラムース™」を中心に業績が堅調に推移し、前期比増収、微増益となりました。」
原燃料価格高騰の影響が繊維事業の実績に現れた一方、製品の販売がこれを補った。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「繊維事業では、原燃料価格高騰の影響を受けましたが、マイクロファイバースエード「ラムース™」などの業績が好調に推移しました。」
原燃料価格高騰の影響が繊維事業の実績に引き続き現れた。 - FY2018-Q2顕在化有価証券報告書
「繊維事業では、原燃料価格高騰の影響を受けましたが、キュプラ繊維「ベンベルグ™」やマイクロファイバースエード「ラムース™」などの業績が好調に推移しました。」
原燃料価格高騰の影響が繊維事業の実績に引き続き現れた。建材事業でも原燃料価格高騰の影響が記載されている。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「繊維事業では、原燃料価格高騰の影響を受けたものの、キュプラ不織布「ベンリーゼ™」やマイクロファイバースエード「ラムース™」の販売数量が増加しました。」
原燃料価格の高騰が繊維事業の実績に実際に影響した。製品販売数量の増加も同時に記載されている。 - FY2017再掲有価証券報告書
「原油・ナフサなどの価格の変動をタイムリーに製品価格に反映できず、そのスプレッドを十分確保することができなかった場合、原油・ナフサなどの市況変動が当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。」
原油・ナフサ価格と製品価格スプレッドに関するリスクが、リスク項目として引き続き記載された。 - FY2017-Q3対処有価証券報告書
「ケミカル事業の石油化学事業では、国内石油化学事業の基盤強化後、スチレンモノマーの販売数量が減少しましたが、アクリロニトリルにおいて交易条件が改善しました。」
石油化学事業全体では販売数量減少がある一方、アクリロニトリルでは交易条件の改善が記載され、リスクの一部低減が示された。 - FY2017-Q1顕在化有価証券報告書
「ケミカル事業の石油化学事業では、各製品において原油安、ナフサ安の影響を受け原燃料価格が下落しましたが、スチレンモノマーの販売量が減少しました。」
原油・ナフサ価格の変動が当四半期の事業状況に現れた。製品価格スプレッド確保の成否については明記されていない。 - FY2016初出有価証券報告書
「原油・ナフサなどの価格の変動をタイムリーに製品価格に反映できず、そのスプレッドを十分確保することができなかった場合、原油・ナフサなどの市況変動が当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。」
ケミカル事業を中心とする市況・交易条件の変動リスク。