世界経済の下振れと国際金融市場の不透明感
FY2016-Q2に初出。17回の記載のうち11回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2016-Q3。直近の記載はFY2026-H1。
キリンホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2022年。同じテーマの他社の中央値(2019年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。184社中157社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに84社。
- FY2026-H1悪化有価証券報告書
「連結事業利益は、中東情勢を背景とした資材・燃料等のコスト上昇があったものの、各事業の堅調な販売に加え、売上総利益の増加及び各種費用の減少等により、前年同期比で増益となりました。」
中東情勢を背景とする資材・燃料コスト上昇がグループの事業環境に現れ、国際的な地政学・経済リスクがコスト面で具体化した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「AIの進歩により人々の価値観や生活様式は急速に変化し、気候変動や各地での紛争、米国をはじめとする政権交代による経済の不安定化等、変化を的確に捉えた経営が必要とされてきています。」
紛争、政権交代、経済不安定化など、世界経済・地政学環境の不確実性を引き続き事業環境上の懸念として記載した。 - FY2024悪化有価証券報告書
「世界では大国間の対立や紛争により、地政学的緊張がさらに高まっています。経済情勢においては、米国を中心としたインフレの鎮静化や、国内景気の緩やかな回復がみられたものの、依然として不透明な状況が続いています。」
2024年も大国間対立・紛争による地政学的緊張と経済の不透明感が継続・増大したと記載した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「一方、世界では様々な地域で地政学リスクが高まり、世界的なインフレや為替変動等が続いています。」
地政学リスク、世界的インフレ、為替変動が2023年も継続する不透明な事業環境として記載された。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「豪州・NZは、消費者信頼感指数が30年ぶりの低水準となる中でもFermentumの販売数量増に加え、Hahnの販売好調、価格改定効果などにより増収となりました。」
オセアニアでは消費者信頼感指数が30年ぶりの低水準となり、世界経済・消費環境の不透明感が具体的に示された。一方、Fermentum、Hahn、価格改定効果により増収となった。 - FY2022悪化有価証券報告書
「2022年は、長期化する新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)に加え、地政学リスクの顕在化や世界的なインフレ、円安等が企業経営に大きな影響を与えました。」
地政学リスクの顕在化、世界的インフレ、円安が企業経営に影響したと記載され、国際経済環境の不透明感が具体化した。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「地政学リスクの高まりにより不確実性が高い状況と認識しており、エネルギー価格の上昇や原材料・資材価格の高騰等、調達面で影響を受ける可能性は否定できません。」
ロシア・ウクライナ情勢を背景に地政学リスクと不確実性の高まりを記載し、エネルギー価格や原材料・資材価格を通じた調達面への影響可能性を示した。 - FY2018-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国や欧州では堅調に推移しましたが、米中貿易摩擦等の影響で経済環境の悪化が進む国もあり、全体では不確実性がやや高まりました。」
米中貿易摩擦等により一部国で経済環境が悪化し、世界経済全体の不確実性がやや高まった。 - FY2018-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間(2018年1月1日~2018年6月30日)における世界経済は、米国に起因する通商問題が発生する等不確実性はあるものの、欧米の安定した経済と新興国の経済成長により、緩やかな回復基調で推移しました。」
欧米経済の安定や新興国の成長を併記する一方、米国に起因する通商問題の発生により世界経済の不確実性を記載した。 - FY2018-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における世界経済は、堅調な消費と生産により欧米経済が安定し、新興国経済が回復の兆しを見せる中で、緩やかな回復基調で推移しました。」
欧米経済の安定と新興国経済の回復の兆しを記載し、世界経済の下振れ懸念は前年度より弱まった。 - FY2017再掲有価証券報告書
「当年度における世界経済は、不安定な海外政治情勢を背景とする地政学的リスクが懸念されたものの、主要各国の景気が回復する中で国際金融市場は安定を保ち、緩やかな回復基調で推移しました。」
海外政治情勢と地政学的リスクを引き続き懸念事項としつつ、景気回復と金融市場の安定も併記した。 - FY2017-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における世界経済は、海外政治情勢が不安定となり地政学的リスクが増した一方で、国際金融市場は安定を保ち、世界各国の景気は緩やかな回復基調で推移しました。」
国際金融市場の安定や景気回復を併記する一方、海外政治情勢の不安定化と地政学的リスクの増大を記載した。 - FY2017-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における世界経済は、海外政治・経済情勢の不透明感がやや緩和して国際金融市場が安定してきたことに加え、世界各国で景気が持ち直す動きが見られ、緩やかに回復しました。」
海外政治・経済情勢の不透明感がやや緩和し、国際金融市場が安定してきたと記載した。 - FY2017-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における世界経済は、米国や欧州主要国をはじめとする各国での政治情勢と経済政策の行方に不透明感が漂う中で、国際金融市場における変動が懸念されましたが、世界各国で実体経済が持ち直し、緩やかな回復を見せました。」
政治情勢・経済政策・国際金融市場の不透明感を引き続き記載する一方、実体経済の持ち直しも併記した。 - FY2016再掲有価証券報告書
「当連結会計年度における世界経済は、中国を始めとするアジア新興国や資源国の景気に少し持ち直しの動きが見られましたが、国際金融・資本市場の変動、各国の政治環境の変化及び地政学的なリスクが懸念され、不確実性をもって推移しました。」
景気の一部持ち直しを記載する一方、金融市場変動、政治環境、地政学的リスクによる不確実性を引き続き示した。 - FY2016-Q3悪化有価証券報告書
「当第3四半期の連結売上高は、日本綜合飲料事業におけるキリンビール㈱でのビール類の販売数量減少、キリンビバレッジ㈱での第2四半期から販売促進費の一部を売上高控除とした影響に加え、海外綜合飲料事業における為替の影響により、減収となりました。」
世界経済・金融市場の不確実性に加え、中東を巡る地政学的リスクが明示され、為替等の影響も売上減少要因として現れた。 - FY2016-Q2初出有価証券報告書
「資源国の景気下振れや、中国をはじめとする新興国経済に弱さがみられることに加え、英国の欧州連合(EU)離脱問題により動揺する国際金融市場の影響を受け、不透明感を抱えながら推移しました。」
資源国・中国などの景気弱含みと英国のEU離脱問題による金融市場の動揺を事業環境として記載した。