特定仕入先・天候不順による原材料供給リスク
FY2020に初出。10回の記載のうち5回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2025-H1。直近の記載は2026-08-10。
岩塚製菓がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2021年)より3年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2021年。53社中24社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに15社。
- 2026-08-10悪化決算
「製造部門では、昨年度に調達した高値の原料米が使用原材料の主体となっていることに加え、いわゆるナフサ不足由来の包装資材の値上がりが始まっており、製造原価の上昇を余儀なくされました。」
高値で調達した原料米の使用継続に加え、ナフサ不足由来の包装資材値上がりを新たに記載し、原材料・資材コストの上昇を具体化している。 - FY2026悪化有価証券報告書
「昨今の米不足・米価格の高騰が大きく影響し、国産原料米の必要量を廉価に安定的に確保することは簡単ではない」
米不足・米価高騰により、国産原料米を必要量、低コストかつ安定的に確保する難しさが増している。契約栽培の拡充や調達手段の多様化を対策としている。 - FY2026-H1再掲有価証券報告書
「原料米については価格高騰に加え安定調達が容易でなくなることも懸念され、事業環境はかつてない厳しさになるものと見られております。」
原料米の価格高騰と安定調達難への懸念を引き続き記載している。新たな対策や調達先の変更は示されていない。 - FY2025悪化有価証券報告書
「昨今の米不足・米価格の高騰が大きく影響し、国産原料米の必要量を廉価に安定的に確保することは簡単ではない」
米不足・米価格高騰により、国産原料米の必要量を安定的かつ低コストで確保する難しさが増していると記載している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「昨年夏の猛暑・天候不順による国産米不足と価格の高騰に加え、輸入米の高騰から原材料の安定調達が困難となるなど製造コストの上昇が見込まれております。」
天候不順による国産米不足・高騰に加え、輸入米も高騰し、原材料の安定調達が困難となる外部供給環境の悪化を記載している。 - FY2024-Q3外部供給環境悪化と契約栽培による安定確保有価証券報告書
「また、夏場の天候不順の影響から特定米穀等の原料米事情の悪化が顕著となり各社が調達に腐心するなど、事業環境は厳しさを増しております。なお、天候不順による特定米穀の払底が喧伝されるなか、当社においては契約栽培により国産原料米の安定確保ができており」
天候不順による原料米事情の悪化と調達難が外部環境として具体化した一方、当社については契約栽培により国産原料米を安定確保できていると記載している。 - FY2023前進有価証券報告書
「当社では、原産地の人権問題等の情報管理を含めサプライチェーン全体の最適化を目指すとともに、契約栽培の拡充等による原料米仕入れの安定化や、生産効率向上によるコストアップ要因の吸収に努める方針でおります。」
特定仕入先・天候不順等による供給リスクへの対応を、サプライチェーン全体の最適化、契約栽培の拡充、情報管理へ広げている。 - FY2020初出有価証券報告書
「製品の原材料の供給につき、特定の仕入先に依存しているものがあります。特に主原料の米をはじめとした農産物は、産地や品種を限定して使用しているものがあります。」
特定仕入先、産地・品種限定、天候不順による供給停滞を独立したリスクとして記載し、契約数量の確保と複数仕入先の獲得を対応策としている。