M&Aに伴うのれんの減損リスクと収益性低下
FY2018に初出。8回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載はFY2025。
リンクアンドモチベーションがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より5年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。89社中36社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに25社。
- FY2025悪化有価証券報告書
「個人開発Divisionの減損損失1,528百万円は、主にのれんに係る減損損失1,452百万円、使用権資産に係る減損損失75百万円であります。」
M&A等に伴う収益性低下リスクについて、リンクアカデミーの事業計画見直しにより、のれん1,452百万円を含む個人開発Divisionの減損損失1,528百万円が発生した。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度において減損損失を認識していないのれんに係る使用価値は当該資金生成単位の帳簿価額を十分に上回っており、減損判定に用いた成長率及び割引率が合理的な範囲で変化したとしても、経営者は当該資金生成単位において、重要な減損損失が発生する可能性は低いと判断しております。」
2024年度は全体で245百万円の減損損失を計上し、組織開発Divisionの中止ソフトウエア、個人開発Divisionの教室・商標権等で減損が発生した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「今後、取得済みの株式に係る事業について、経営環境や事業状況の変化等により事業収益性が著しく低下した場合等には、減損会計の適用に伴う損失処理が発生し、債務超過に陥る可能性があります。」
M&Aに伴う収益性低下リスクについて、減損損失によって債務超過に陥る可能性まで影響経路を明示した。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「のれんに係る減損損失は、株式会社モチベーションアカデミアにおいて、事業計画を見直した結果、当初想定していた収益性が見込めなくなったことに伴い、帳簿価額を使用価値である回収可能価額まで減額したものであります。」
M&A等に伴う収益性低下リスクについて、モチベーションアカデミアののれん62百万円の減損損失が発生した。 - FY2021対処有価証券報告書
「また当連結会計年度では、59百万円の減損損失を計上しており、今後も発生する可能性がございます。当該リスクの対策として、減損損失額を最小限にするべく、M&A後のシナジー実現に向けたフォローアップや経営成績の定期的なモニタリングをさらに強化して参ります。」
M&A関連の減損は59百万円となり、前年度の1,299百万円から減少した一方、今後の発生可能性とモニタリング強化を記載している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「また当連結会計年度では、1,299百万円の減損損失を計上しており、今後も発生する可能性がございます。」
M&A等に伴う収益性低下が減損損失1,299百万円として発生し、今後の発生可能性も記載している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「個人開発ディビジョンの減損損失802百万円は、有形固定資産に係る減損損失224百万円、商標権に係る減損損失11百万円、のれんに係る減損損失566百万円であります。」
M&A等に伴うのれん・資産の収益性低下が2019年度にも発生し、減損損失は全社で959百万円と前年度の207百万円から拡大した。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「当社グループは、連結財務諸表にM&A等による株式取得に伴うのれんを相当額計上しております。今後、取得済みの株式に係る事業について、経営環境や事業状況の変化等により事業収益性が低下した場合等には、減損会計の適用に伴う損失処理が発生し、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
2018年度にa2mediaで16百万円、リンクスタッフィングで11百万円、ディーンモルガンで123百万円のれん減損を計上し、M&Aに伴う収益性低下リスクが実際の損失として発生している。