重大な品質問題の発生リスク
FY2016に初出。7回の記載のうち2回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2019。直近の記載はFY2024。
住友林業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より4年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。39社中7社が悪化側に。
直近の記載が「顕在化」なのは、ほかに5社。
- FY2024顕在化有価証券報告書
「なお、当社が施工した一部建物において、軒裏の45分準耐火構造の国土交通大臣認定に適合しない仕様があったことが判明し、昨年12月に国土交通省に報告いたしました。」
住宅品質リスクが、軒裏の45分準耐火構造について国土交通大臣認定に適合しない仕様が判明した事案として実際に発生した。 - FY2022引き上げ有価証券報告書
「また、特に海外においては、品質不良を原因とするクラスアクション等の訴訟により、高額の賠償責任や対応費用が生じるリスクがあります。さらには、合法性や持続可能性に疑義のある木材の調達により、政府によるペナルティや環境保護団体等からの批判を受けるリスクがあります。」
品質問題リスクの対象に、海外のクラスアクション、合法性・持続可能性に疑義のある木材調達、政府ペナルティや環境団体からの批判を追加した。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「その調査の結果、2020年7月31日時点で物件調査が完了した333件のうち206件で法令不適合が生じていることを確認いたしました。」
リフォーム子会社の増築工事における法令不適合について、調査済み333件中206件で不適合を確認したとの状況を継続して開示した。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「その調査の結果、2020年7月31日時点で物件調査が完了した333件のうち206件で法令不適合が生じていることを確認いたしました。」
子会社の増築工事における建築基準法令不適合について、調査対象361件のうち333件の調査が完了し、206件で不適合を確認した。問題の発生範囲が具体的に把握され、必要な改修工事を実施する方針も示された。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「なお、リフォーム事業を行っている子会社において発生した、戸建住宅の増築工事における建築基準法令への不適合について、調査結果を踏まえ、補修費用等の対応費用が発生するリスクがあります。」
従来の潜在的な品質問題リスクに対し、子会社の戸建住宅増築工事における建築基準法令への不適合が実際に発生したことを開示した。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当社グループは取扱商品・サービス及び住宅等の品質管理には万全を期しておりますが、予期せぬ事情や人為的ミスによる住宅等の欠陥、お客様をはじめとする人命にかかわる事故(有料老人ホーム等における高齢者事業特有の事故を含む)など、重大な品質問題等が発生した場合には、損害賠償やお客様及びマーケット等からの信頼失墜により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。」
従来の品質問題リスクに、人為的ミス、住宅等の欠陥、有料老人ホーム等における高齢者事業特有の事故を明示的に加え、想定するリスク範囲を広げた。 - FY2016初出有価証券報告書
「予期せぬ事情により重大な品質問題等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
取扱商品及び住宅等の品質管理を行っているが、予期せぬ重大問題の可能性を残している。