海外事業における工事損失リスクの顕在化
FY2018に初出。17回の記載のうち8回が「対処」で、最初の「対処」はFY2020-Q1。直近の記載は2026-08-07。
戸田建設がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2023年)より1年遅い。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに1社。
- 2026-08-07悪化決算
「売上高は128億円(前年同期比23.2%減)となり、セグメント損失(営業損失)は3億円(前年同期は2億円のセグメント利益)となりました。」
海外グループ会社事業は減収となり、前年同期の営業利益から営業損失へ転じた。 - FY2026対処有価証券報告書
「売上高・セグメント利益が増加した要因は、米国子会社における販売用不動産の売却及び当連結会計年度においてAqua Nishihara Corporation Ltd.(タイ)を連結子会社としたことによります。」
海外グループ会社事業は売上高676億円、セグメント利益56億円となり、前年の利益10億円から大幅に改善した。過去に顕在化した海外工事損失リスクは、当年度の損益面では改善している。 - FY2026-H1海外グループ会社の増収減益継続有価証券報告書
「売上高は307億円(前年同中間期比43.1%増)となり、セグメント利益(営業利益)は2億円(前年同中間期比10.9%減)となりました。」
海外グループ会社事業は増収となった一方、利益は前年同期比10.9%減少した。過去に顕在化した海外工事損失リスクに関連して、利益面の弱さが続いているが、当中間期は営業利益を計上している。 - FY2025悪化有価証券報告書
「売上高が574億円と前連結会計年度より17.6%増加しました。また、セグメント利益は11億円と、前連結会計年度より20.8%減少しました。」
海外グループ会社は増収となった一方、ベトナム建設子会社の営業損失等により利益が14億円から11億円へ減少した。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「(海外グループ会社)売上高は216億円(前年同中間期比6.6%減)となり、セグメント利益(営業利益)は3億円(前年同中間期比49.1%減)となりました。」
海外グループ会社事業は売上高が前年同期比6.6%減、セグメント利益が同49.1%減の3億円となり、前年度に続く利益面の悪化が中間期でも確認された。 - FY2024海外グループ会社の増収減益有価証券報告書
「売上高が488億円と前連結会計年度より28.7%増加し、セグメント利益が14億円と前連結会計年度より23.0%減少しました。」
海外グループ会社事業は売上高が増加した一方、販売用不動産の評価損により利益は前年同期を下回った。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「(海外グループ会社)売上高は231億円(前年同四半期比286.3%増)となり、セグメント利益(営業利益)は7億円(前年同四半期比125.1%増)となりました。」
海外グループ会社事業は前年同期比で大幅な増収増益となり、セグメント利益7億円を計上した。過去に顕在化した海外工事損失リスクは、当四半期累計では損益面の改善が続いている。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「(海外グループ会社)売上高は121億円(前年同四半期比334.0%増)となり、セグメント利益(営業利益)は6億円(前年同四半期比340.9%増)となりました。」
海外グループ会社事業は前年同期比で大幅な増収増益となり、セグメント利益6億円を計上した。過去に顕在化した海外工事損失リスクは、当四半期の損益上は改善している。 - FY2023対処有価証券報告書
「セグメント利益(営業利益)は17億円(前連結会計年度比146.8%増)となりました。」
海外投資開発事業はTATA社の子会社化による連結効果もあり、セグメント利益17億円となり、前年度の損失ではなく利益を計上した。 - FY2020対処有価証券報告書
「一部工事の採算悪化等による影響が無くなったこと等によりセグメント損失は2千万円となりました。」
海外事業のセグメント損失は前年の40億円から2千万円へ大幅に縮小した。ただし、通期ではなお損失が残っている。 - FY2020-Q3対処有価証券報告書
「海外売上高は149億円(前年同四半期比15.2%増)、セグメント利益は1億円(前年同四半期は17億円のセグメント損失)となりました。」
海外セグメントは前年同四半期の17億円の損失から1億円の利益へ転じ、顕在化していた海外工事損失の損益面での改善が続いた。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「海外売上高は104億円(前年同四半期比30.1%増)、セグメント利益は2億円(前年同四半期は8億円のセグメント損失)となりました。」
海外セグメントは前年同四半期の8億円の損失から2億円の利益へ転じ、顕在化していた海外工事損失の損益面での改善を記載した。 - FY2020-Q1対処有価証券報告書
「売上高は50億円(前年同四半期比24.3%増)、セグメント利益は1億円(前年同四半期は2億円のセグメント損失)となりました。」
海外セグメントは前年同四半期の2億円の損失から1億円の利益へ転じ、既に顕在化していた海外工事損失リスクについて当四半期の損失水準が改善した。 - FY2019悪化有価証券報告書
「当連結会計年度は、一部海外工事において工事損失引当金を32億円計上したことにより、セグメント損失が40億円となりました。」
海外事業のセグメント損失が前年の11億円から40億円へ拡大し、工事損失引当金32億円を計上した。海外工事損失の顕在化・悪化を通期数値で確認できる。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「海外工事において不採算の工事が発生したことにより、売上総利益は403億円(前年同四半期比1.5%減)となりました。」
海外工事の不採算案件が発生し、海外セグメントの損失は17億円(前年同四半期は5億円の損失)へ拡大した。既に顕在化していた海外工事損失が、第3四半期累計でも悪化した。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「売上高は80億円(前年同四半期比49.3%増)、セグメント損失は8億円(前年同四半期は3億円のセグメント損失)となりました。」
海外セグメントの損失が前年同期の3億円から8億円へ拡大し、海外事業における損失が引き続き数値化され、悪化した。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「一方で、海外事業の工事損失引当金の計上により、営業損失となりました。」
海外事業で工事損失引当金を計上し、その他セグメントが営業損失となった事実を、既存の海外展開リスクとは別の顕在化した損失リスクとして抽出した。