日銀の今後の利上げペースについて、前田栄治元理事が来春までに政策金利を1.75%程度へ引き上げる可能性を示した。12月会合で政策金利を1.5%程度とする見通しも語られている。
日銀は9月の金融政策決定会合で政策金利を1.25%程度に引き上げ、金利水準は過去30年で高水準となった。前田氏は今後も3カ月に1回程度の利上げペースを継続するとの見方を示し、来春には1.75%程度まで引き上げる可能性があると語った。
金利スワップ市場では12月の利上げ確率を約8割と織り込んでおり、前田氏の見立てとおおむね一致する。中立金利の目安として1.75%を想定する見方もあり、日銀の推計レンジ1.1%–2.5%のほぼ中間に位置する。
今後は緩和的な表現が変わる可能性があるとの指摘もあり、次の利上げ後は物価動向や金融環境の判断が難しくなる可能性があるとの見解が示された。
中小企業を中心に借入金利の上昇など長期的な影響を懸念する声もある一方、12月以降の利上げが国内経済の局面を左右する可能性があるとの指摘があった。