日銀の元審議委員が、今後3カ月ごとに0.25%ずつ利上げを進めれば来年6月には政策金利を2%に到達させるとの見通しを示した。
日銀の元審議委員である桜井真氏は、ロイターのインタビューで日銀が今後もおおむね3カ月ごとに政策金利を0.25%ずつ引き上げ、来年6月には2%に到達すると予想した。9月の金融政策決定会合で日銀は金利を1.25%へ引き上げたが、原油高が物価上昇圧力を強めているとの認識を示した。
桜井氏は、今回の決定が金融政策運営の大きな転換点になると指摘。インフレ対応を最優先する姿勢が鮮明となり、2024年3月の異次元緩和終了以降では最短の3カ月での追加利上げになると分析した。
中東情勢の緊迫化を背景に原油輸入価格が上昇したことで、8月の全国消費者物価指数は前年比1.9%の上昇にとどまる一方、原油高が年末以降に物価を押し上げる可能性があるとの見方を桜井氏は示した。日銀は10月に公表する展望リポートで物価見通しを引き上げるとの予想も挙げられている。
長期金利の上昇懸念も高まっており、新発10年物国債利回りが3%台に近づく場面があった。財政運営の影響で円安圧力が続くとの見方があり、日銀が2%到達後にどの程度まで金利を引き上げられるかが市場の焦点となっている。