23日の東京市場で円は156円台後半で小幅に推移。CPIの上振れを受けて円買い局面が一巡し、来週の米日中銀会合を控え市場は様子見姿勢を強めた。
23日の東京外国為替市場では円相場が小幅な値動きにとどまり、午後3時時点のドル円は156円88銭〜90銭と前日のニューヨーク市場終盤の水準からややドル高・円安に推移した。朝方には輸入企業のドル買いなど実需の取引で156円08銭まで下落した場面があったが、実需の売買が一巡すると再び157円台前半へ切り返し、午後は狭いレンジでのもみ合いが続いた。
CPIの発表を受けて総合・コア・コアコアのいずれも前年同月比で伸びが2%を上回り、日本銀行の追加利上げ観測が円買いを後押しした。ただ、ドル円は156円近辺で下げ止まり、さらなる円高には進まなかった。輸入企業を中心にドルを拾う動きも見られた。
みなと銀行の苅谷将吾ストラテジストは株価の落ち着きを受けて一段の下値材料が欠けており、一目均衡表の雲の下限が下値の支えとして意識されたとの見方を示した。午後に入ると商いは細り、来週の米日中銀の金融政策イベントを前に持ち高を傾ける動きは限られた。
相場は来週のFOMCと日銀会合、さらに米中間選挙を控え、投資家の見送り姿勢が今後もしばらく続くとみられる。輸入企業の実需買いが下値を支える一方、日銀の利上げ観測が上値を抑える構図は崩れておらず、金融政策イベントの結果待ちでレンジ内の推移が想定される。