米国の9月雇用統計の結果を受け長期金利が高止まりする中、ドル高・円安の動きが続く展開を伝える。長期金利の低下材料はあるものの、円高にはなりにくい地合いが続く見通しだ。
世界的な長期金利の上昇がドル高・円安を促している。米雇用統計の非農業部門雇用者数は予想を下回り、失業率は4.2%へ上昇したが、金利とドルは統計発表後に一時低下した後、再び上昇した。ドル円は157円台前半から159円のレンジを意識する展開となっている。
長期金利の高止まりは円高を抑制し、米長期金利が5%を超える状態が続く限りドル安材料が十分には働きにくいとの見方が広がる。一方でGPIFのポートフォリオ見直しを巡る動向や財政赤字懸念が長期金利の圧力として残る。
原油価格の上昇懸念と中東情勢の不確実性も、長期金利の低下を難しくしている。G7の緊急備蓄放出が一時的な緩和をもたらす可能性はある一方、根本的な解決には時間がかかるとの指摘もある。日米の財政・金融政策のかじ取りは難しい局面が続く見込みで、円の地合いは円高材料が不足する状態が続く見通しだ。