今週のドル円は158円前後の膠着を崩し156円台へ下落。要因は米長期金利の低下と原油高、AI株動向の変化、欧州債券の動きなど複合的。
先週158円前後で膠着していたドル円は今週、22日には156円台へ下落し23日に一時156.08円まで円高が進んだ。米長期金利の低下に加え、日本の物価状況や追加利上げ観測が円高要因として働いた。
一方で北海ブレント原油は116ドル台へ上昇し、原油高は円安材料になりやすい局面だったにもかかわらず、ドル円は円高方向に動いた。市場ではリスク回避だけでなく資金の選別が進み、高金利・原油高に耐えられる資産へ資金が移動した。
AI関連企業の評価は成長と投資回収の両面を見極める局面へと移行し、Metaの設備投資負担やキャッシュフロー懸念が株価動向に影響。米国債には資金が集まり、フランス債には高利回りが要求される一方、ドイツ債には資金が入りやすい動きがみられた。
来週はFRB日銀ECBの金融政策判断と大型企業決算が集中する見込みで、米10年国債利回りが5%を上回るかがドル円の行方を左右する可能性がある。原油の動向とAI関連株の信用市場の状況も引き続き注目材料となる。