日銀が発表した国内企業物価は9月時点で前年同月比6.8%の上昇となり、前月の7.6%から伸びは鈍化。市場の年内利上げ観測を支える材料となっている。
9月の国内企業物価は前年比で6.8%上昇し、前月の7.6%上昇から伸びが鈍化した。市場予想の7.6%上昇には及ばなかった。
農林水産物では価格が下がり、前月比でも0.3%低下。玄米や精米の在庫積み上がりやエネルギー補助金拡大の影響で石油・石炭製品の押し下げ要因となっているとされる。
一方、AI関連需要の拡大を背景に銅の市況が上昇したことで非鉄金属は前年比40.2%上昇。メモリ価格の上昇で情報通信機器も15.3%上昇した。原油・ナフサの価格上昇を受け、石油・石炭製品や化学製品も高い伸びを示した。
日銀は9月の金融政策決定会合で政策金利を1.25%に引き上げ、23年ぶりの高水準を維持した。植田総裁は企業物価の消費者物価への転嫁が進んでいると語り、物価上振れリスクへの警戒を続ける方針を示した。市場では年内の追加利上げを見込む声が残っている。