円相場が急激に動き、2日で5円超の円高となった。ウォラーFRB理事のハト派転換と日銀の利上げ観測が背景となり、円キャリー取引の巻き戻しが再燃するとの見方が広がっている。今夜の米雇用統計が市場の次の分水嶺になる可能性がある。
過去2営業日で、ドル・円は1ドル=160円近辺から155円台へ急落し、円は約5円強上昇した。市場ではFRBと日銀の金融政策見通しの相対的な動きが円相場の大きな要因となっている。
米FRBのウォラー理事がハト派寄りの発言を示し、9月の追加利上げ観測が後退したとの伝え方が伝えられている。一方、日本では日銀の追加利上げ観測が強まっているとされる。
日米金利差縮小の観測が広がるなか、低金利の円を調達通貨としてきたキャリー取引の見直しが進む可能性があり、関連する資産市場への波及が注目されている。
投資家は今夜の米雇用統計を次の分水嶺として意識しており、為替動向だけでなく株式や金、暗号資産などへの影響にも注意が必要と見られている。