円高・ドル安が急速に進み、日銀幹部の早期利上げ観測発言と米財務省の発表が重なり、日米金利差縮小が意識される展開となった。市場は9月の決定会合での利上げ可能性を織り込みつつ推移している。
3日の外国為替市場で円高・ドル安が急速に進み、東京市場の取引開始時点では1ドル158円台後半まで円高が見られた。午後には157円台へ、夕方には一時156円30銭台をつける場面もあり、日銀の利上げ期待と米金利動向が相場を押し動かした。
円高のきっかけになった要因として、日銀の高田創審議委員が今後の利上げについて機動的な対応を示唆した講演が挙げられ、植田和男総裁も記者会見で次回を含め議論していく方針を示した。市場はいずれも早期利上げの実施・加速の示唆と受け止めた。
さらに、8月30日にベッセント米財務長官との会談で、円安是正へ向けた政策を「強く支持する」との発言があったことが明らかになり、早期の利上げ観測を後押しした。
市場では、日銀が9月の決定会合で政策金利を約1.25%へ引き上げる確率が高まっており、外為どっとコム総研の見方では99%近い水準まで上昇したとの指摘もある。米FRBが利上げを急がないとの見方も広がり、日米金利差の縮小観測が強まっている。