来週のドル円は米中間選挙の結果と米長期金利の動向に神経質な展開が見込まれる。ドル相場の焦点は議会の勢力図と財政政策、ユーロドルはデモ拡大とECB利上げ観測に影響されそうだ。
11月2日週の展望としてドル円は米中間選挙の結果と米長期金利の動向に神経質な展開が想定され、現状の議会勢力は下院・上院とも僅差の状況にある。民主党が下院奪還や上下院の過半数を握るかどうかで市場の反応が分かれそうだ。
主なシナリオとして、ねじれ議会の出現なら政策停滞への懸念からドルは上値の重い動きを強いられ、ブルーウェーブで関税や医療、権限の制限が進む場合はドル高の勢いが後退する可能性がある。さらに連邦債務上限引き上げや予算案を巡る対立激化への警戒感も加わり、リスクオフのドル売りが進む場面も想定される。11月4日に米四半期国債入札で20年債の全面廃止観測が浮上しており、実現すれば米債の売り圧力と米金利の上昇を通じてドル円を押し上げる局面もあり得る。
ユーロドルはデモ拡大の状況下でドルの強弱に翻弄されつつ、米中間選挙結果次第で動きが大きく変わる見通し。ねじれ議会・ブルーウェーブの実現が米国の政治的停滞や財政リスクを意識させ、ドル高圧力が後退すればユーロドルは底堅く推移する可能性がある。一方、関税政策への懸念や地政学リスクによる資源価格の上昇がユーロ圏経済の重石となり得る。12月のECB理事会での利上げ観測が浮上する中、10月のユーロ圏消費者物価指数に注目が集まる。
10月26日週の回顧として、ドル円は原油価格の報道で158.35円まで上昇したがFOMC後は伸び悩み、ユーロドルはECB理事会で金利据え置きが伝えられたことで1.1105ドルまで下落した後、12月理事会での利上げ観測で1.1192ドルまで回復した。