FRBの利上げ効果が確認され、日本の10年国債金利の上昇局面が終焉へ向かう可能性が示唆されている。日銀の大幅利上げリスクは後退し、今後の金利見通しが注目される。
FRBの利上げが金融市場へ与える影響の大きさが改めて確認された。9月以降、米金利が急上昇しCDSスプレッドが拡大するも、利上げ再開の想定過程で金融環境は緩む場面もあり、実際の利上げ時には環境が急に引き締まる動きを示した。
12月の利上げ見通しが後退する状況にはないとの見方があり、米長期金利は9月以降の動きの一部を戻している。FRBが追加利上げを迫られる可能性は低くないが、現状の金融環境の引き締まりでは景気・物価抑制効果は限られていると解説されている。
FRBの利上げ効果が円金利にも影響を及ぼす可能性があるが、現状程度の引き締まりでは大幅な円安リスクは限定的との見方。仮に追加利上げが進めば日銀の利上げ対応が迫られるとの警戒がある。
日本のインフレ期待は安定傾向で、川上の物価上昇圧力も一服。生活意識調査のインフレ期待が前期比でやや低下し、コメ価格の低下圧力も見込まれる。財政政策の動向がフランス財政混乱と連動して、日本の財政判断を促すとの指摘もある。
全体として、短期・中長期の円債市場では強気になれる環境が整いつつあるとの見方が示され、10年国債金利は上昇トレンドの終盤を示唆する可能性がある。