ドル円が164円台から約40日で152円台へ急騰し、円高が鮮明となった。日本銀行の追加利上げ観測と日米共同介入が背景にあり、円キャリー取引の巻き戻し懸念が市場の焦点となっている。
1ドル=164円まで急落して約40年ぶりの安値水準を記録していた円相場は、わずか40日余りで152円台へ急上昇し、取引時間中には152.88円まで下落、8日に約7カ月ぶりの安値をつけた。市場では急激な円高が円キャリー取引の巻き戻しを招く懸念が強まっている。
今回の急騰の直接的な原動力は、日本銀行の追加利上げ観測で、決定会合が17~18日に開かれ、現行0.1%の政策金利を0.25%引き上げ1.25%へとの見方が広がっている。7月の実質賃金高や第2四半期成長率の上方修正も引き締めの条件として市場で評価された。
日米の外国為替市場での協調介入も円高を後押しした。日本は7月30日から8月26日までの期間に約15兆4,000億円を投じてドルを売り、円を買い入れるなど介入を実施し、日米共同の介入は2011年以来初めてとなった。財務相は両国の政策の立場が変わっていないと強調した。
円キャリーの巻き戻しが本格化した場合、韓国市場にも影響が及ぶ可能性が指摘され、ウォン安や韓国株の下押し圧力が強まる恐れがある。一方で、円高が日本企業のドル建て表示価格を押し上げ日本企業の価格競争力を弱めるとの見方から、韓国の輸出関連企業には機会要因も生じ得るとの分析もある。