世界的な長期金利の上昇が株価の重石となる中、日米の利上げ観測は一時後退へ。今週の材料として米国の指標発表やFOMC関連の動きが注目される。
先週を通じて米国の長期金利が上昇を続け、10年物国債利回りは一時5.34%と02年4月以来の高値をつけた。日本の長期金利は高値圏でもみ合い、欧州の長期金利上昇も株式市場の重荷となった。これにより日米の株式相場は方向感を欠く展開となった。
市場は日米の利上げ観測が後退したとの見方を強め、週後半には長期金利の低下も見られた。一方で金融政策決定会合の主な意見が利上げに積極的でないとの受け止めもあり、今後の政策次第で相場の方向性が変わる可能性がある。
米国の9月雇用統計はNFPが前月比2.9万人増と市場予想を下回る結果となり、10月会合での利上げ確率が後退する見通しを支えた。これを受け、FOMC議事録の公表を前に市場は今後の金利動向を慎重に見極める。
今週は中東情勢や原油価格の動向、AI関連の材料などが市場材料として絡む。日本では臨時国会と日銀総裁の発言に注目が集まり、長期金利上昇が景気に影響を及ぼす懸念も残る。