日銀の利上げ見通しは織り込み済みとの認識が示される中、地銀の含み損を株の含み益で補う構図と市場の同時下落に留意する声が出た。
全国地方銀行協会の八木稔会長は会見で、債券の含み損と株価の下落が同時に進む市場環境に留意が必要だと述べた。地銀業界では債券の含み損を株の含み益で補っている銀行もあるという。
国内の長期金利は30年ぶりに3%に達し、低利下で購入した国債の含み損を抱える地銀でこの状況が顕在化している。八木会長は「債券と株の逆相関が崩れているのは留意が必要だ」と指摘し、日経平均株価は高値更新後に上値が重い展開とされている。
日銀が17~18日に開く金融政策決定会合で追加の利上げが公算大と見込まれる中、八木氏は「織り込みが進んでおり金融市場への影響は限定的だろう」との見解を示した。
金融庁は超長期の住宅ローン商品への監視を強化している。八木氏は超長期ローンについて「十分な説明をし返済能力を踏まえて提供している」との認識を示した。