日銀の氷見野良三副総裁は今後の利上げ時期とペースについて物価上振れリスクをより重く意識し、9月を含む毎回の金融政策決定会合で検討を続ける方針を示した。
氷見野副総裁は、経済・物価の中心見通しの実現確度を点検しながら、利上げのタイミングとペースを検討していくことが要点だと指摘した。次回の9月会合も含めて、毎回の会合でこの検討をしっかり行うべきだと語った。
講演では、基調的な物価上昇率が2%を超える可能性を見据え、2%程度で安定させる観点が重要だとして、物価の上振れリスクをこれまで以上に意識する必要があると強調した。
市場では9月会合での利上げやペース加速の可能性に関する示唆は明確には見られなかったものの、物価リスクの認識強化から早期利上げ観測を支える内容だと捉えられている。日銀が円安是正の動きなどを背景に市場の動向を睨んでいるとの見方もある。
円相場は27日午後に159円台前半まで推移し、米国の物価指標と金利動向を背景にドル買いの流れが一部緩やかになった。氷見野副総裁の講演開始後、上げ幅は縮小傾向を示した。