円高・海外景気減速による輸出受注リスク
FY2016に初出。36回の記載のうち15回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017-Q1。直近の記載はFY2026。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。168社中125社が悪化側に。
- FY2026アジアの地域別好不調と輸出好調・利益低調の併存有価証券報告書
「海外では、アジア地域において中国、ベトナム、インド向け取引が堅調で、とりわけ中国では半導体関連分野を中心に需要の継続がみられ、ベトナムおよびインド向けについても市場拡大を背景に、取引件数の増加が寄与する動きがありました。一方、韓国およびタイ向けでは景況感の悪化などを背景に取引が伸び悩み、また中東情勢の悪化に伴う原材料価格や物流コスト上昇への懸念も継続しており、当該期間の業績は全体として売上は好調でしたが、利益は低調に推移致しました。」
中国・ベトナム・インド向けの取引好調と、韓国・タイ向けの伸び悩みが併存し、海外セグメントは増収ながら減益となった。 - FY2026-H1輸出好調と利益低調の併存有価証券報告書
「海外では、アジア地域が全体として安定的な推移を見せました。特に半導体・ハイテク分野における需要の底堅さが、当社の事業活動を下支えする要因となっております。主要取引国である中国では、景気の先行きに不透明感が残るものの半導体業界は堅調に推移し売上は好調でしたが、利益は低調に推移致しました。」
アジア地域と半導体・ハイテク分野の需要を背景に海外売上は好調とされる一方、中国景気の不透明感が残り、利益は低調と記載されている。 - FY2025再掲有価証券報告書
「海外では、対米ドルの為替は安定した水準で推移しており、日本からの輸出は穏やかな上昇傾向で推移しました。主力国である中国・韓国では停滞感がみられますが、ベトナムをはじめとする注力国向けの売上は好調に推移しており、輸出全体としては好調に推移いたしました。」
中国・韓国の停滞感と、ベトナム等の注力国の好調さ、為替安定による輸出全体の好調が併存する状況を継続して記載している。 - FY2025-H1中国・韓国の後退感とアジア全体の堅調さが併存有価証券報告書
「海外では、主要取引国である「中国」「韓国」における景気の後退感はあるものの、好調な業界もあり、その分野が景気下支えをし、押し上げる傾向にあり、また為替相場も手伝いアジア地域全体として堅調に推移いたしました。この結果、当セグメントの売上高は8億15百万円(前年同期比10.1%増)、セグメント利益は63百万円(前年同期比32.3%増)となりました。」
中国・韓国の景気後退感は継続しているが、好調な業界、為替相場およびアジア地域全体の堅調さにより、海外セグメントは増収増益となった。 - FY2024悪化有価証券報告書
「海外では、対米ドルに対する急激な円安が進行している一方、主力取引国である中国、韓国の景況感悪化の影響を受け売上が伸び悩み、輸出全体としては低調に推移いたしました。」
急激な円安が輸出に有利な環境である一方、中国・韓国の景況感悪化により輸出全体が低調となり、海外セグメントの売上高は前年同期比2.8%減、利益は15.9%減となった。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「海外では、為替は円安水準で推移し日本からの輸出に有利な状況ではありましたが、主力国である中国の景気の落ち込みが大きく、低調な状況で推移いたしました。 この結果、当セグメントの売上高は12億33百万円(前年同期比1.7%減)、セグメント利益は97百万円(前年同期比17.4%減)となりました。」
円安水準が輸出に有利な一方、中国景気の落ち込みにより海外事業が低調となり、海外セグメントの売上高・利益が前年同期を下回った。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「海外では、主力国である中国・韓国を筆頭に先行き不透明感が高まっており、アジア各国においても売上が伸び悩み、輸出全体で低調な推移となりました。この結果、当セグメントの売上高は7億40百万円(前年同期比9.3%減)、セグメント利益は48百万円(前年同期比33.8%減)となりました。」
中国・韓国を中心とする主力輸出先の不透明感が高まり、輸出全体が低調に転じた。海外セグメントでは売上高・利益とも前年同期を下回り、円安水準が続く中でも海外景気減速による下押しが具体化している。 - FY2024-Q1悪化有価証券報告書
「海外では、対米ドルに対する円安水準は継続しているなか、主力国である中国、韓国に景気の陰りがみられはじめており、日本からの輸出は減速傾向にて推移しております。」
円安水準は継続しているものの、主力輸出先である中国・韓国に景気の陰りがみられ、輸出全体が好調だった前年度から減速傾向へ変化している。 - FY2023再掲有価証券報告書
「海外では、中国を筆頭にコロナ禍で停滞した経済に回復の動きがみられ、日本からの輸出も好調に推移しております。為替相場がピークに比べれば円高傾向に推移しましたが、その影響は限定的であり輸出全体でも好調に推移いたしました。」
円高傾向への変化はあるものの影響は限定的で、海外経済の回復を背景に輸出全体が好調とする認識を継続している。 - FY2023-Q3円安一服後も輸出好調有価証券報告書
「海外では、行き過ぎた円安の動きが一服しているものの依然として円安水準でありますが、主要取引国であるアジア地域は好調を維持しており、輸出全体は好調に推移いたしました。」
前四半期までの急激な円安から、行き過ぎた円安は一服したとの記載に変化したが、円安水準とアジア地域の好調を背景に輸出全体の好調は継続している。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「海外では、対米ドルに対する急激な円安が進行しており、その恩恵を受ける形で日本からの輸出は好調に推移しております。特に主力国である中国向けが好調を維持し、全体的に好調に推移いたしました。」
急激な円安の進行と中国向け輸出の好調を背景に、輸出全体が好調とする記載を継続している。 - FY2023-Q1対処有価証券報告書
「海外では、対米ドルに対する円安が加速しており、日本からの輸出は好調に推移しております。 一部、半導体不足、海外のロックダウン等の影響もありましたが、輸出全体としては堅調に推移いたしました。」
円安の加速を背景に輸出は好調・堅調とされ、円高・海外景気減速による輸出低調リスクから改善した状態を継続している。一方、半導体不足や海外ロックダウンの影響は残っている。 - FY2022対処有価証券報告書
「海外では、対米ドルに対する円安傾向は強まっており、日本からの輸出は好調を推移しております。主力国である中国では、半導体を筆頭に活況を呈しており全体の数字を押し上げた結果、輸出全体でも引き続き好調に推移いたしました。」
円安傾向と中国の半導体関連の活況を背景に、輸出全体が好調に推移し、海外売上高・セグメント利益はいずれも前年同期比29.4%増となった。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「海外では、対米ドルに対する円安傾向は継続しており、日本からの輸出は堅調に推移しております。主力のアジア地域でも、半導体関連企業を中心に好調を維持しており、対前年二桁以上の成長を続けており好調に推移いたしました。」
円安傾向の継続とアジアの半導体関連企業を中心とする好調により、輸出全体および海外事業環境は前四半期の好調基調からさらに改善方向に記載されている。 - FY2022-Q2輸出好調と海外経済下振れ懸念の併存有価証券報告書
「海外では、新型コロナウイルス感染による市場の影響は各国で異なりますが、対米ドルの為替は安定して推移したことと、海外出張ができない環境下でWEB商談を積極的に取り入れたこともあり、全体としては好調に推移いたしました。」
為替の安定とWEB商談の活用により海外セグメントは好調とされる一方、全体の経済環境については海外経済の下振れリスクの顕在化が懸念されており、回復と懸念が併存している。 - FY2022-Q1対処有価証券報告書
「海外では、新型コロナウイルスの影響により、国ごとの差がよりはっきり出てきておりますが、主力国である中国の動きが活発であり全体を押し上げております。対米ドルの為替も円安水準で安定しており、輸出全体として堅調に推移いたしました。」
中国の動きの活発化と円安水準での為替安定を背景に、輸出全体が堅調に推移したと記載している。前 filing の「全体としては低調」から、海外事業環境は改善方向に変化している。 - FY2021為替安定とアジア回復で輸出堅調も全体低調有価証券報告書
「海外では、対米ドルの為替が年明けから円安水準で安定して推移したこともあり、日本からの輸出も堅調に推移しております。新型コロナウイルスの影響で厳しい状況で推移していた世界経済も、主力のアジア地域では半導体企業を筆頭に回復の動きが顕著になってきておりますが、全体としては低調に推移いたしました。」
円安水準での為替安定とアジア地域の回復により輸出は堅調とする一方、海外セグメント全体では低調と記載している。 - FY2021-Q3中国回復と韓国等の低迷が併存有価証券報告書
「海外では、新型コロナウイルスの感染拡大により世界的に厳しい状況が続いておりますが、主力国のひとつである中国では回復の動きが顕著であり、増加傾向で推移いたしました。しかし、韓国などのその他の主力国は依然回復の足取りが鈍く、輸出全体としては低調に推移いたしました。」
中国では回復が顕著となった一方、韓国などの主力国の回復は鈍く、輸出全体の低調さが続いている。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「海外では、対米ドルの為替は安定した水準で推移しましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による世界経済の減速傾向は止まらず、海外出張が制限されている状況下で、テレビ会議システムを取り入れ、主力国の得意先との商談に取り組んでおりますが、厳しい状況は続きました。主力国である中国では一部回復の兆しが見られるものの、輸出全体では低調に推移いたしました。」
為替は安定している一方、世界経済の減速、海外出張制限および主力国の低調さにより、輸出全体が低調に推移する状況を継続して記載している。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「海外では、対米ドルの為替相場は比較的安定していましたが、主力国の中国、韓国などの東南アジア各国の新型コロナウイルス感染拡大により経済活動が制限され、さらに厳しい状況となりました。海外渡航禁止制限により主力顧客との往来ができない中で、WEB通信などを積極的に取り入れて、積極的な情報交換に努めましたが、輸出全体でみると減速傾向が強まり、低調に推移いたしました。」
為替が比較的安定している一方、中国・韓国などの感染拡大と経済活動制限、海外渡航制限により輸出環境がさらに悪化し、輸出全体の減速傾向が強まっている。 - FY2020悪化有価証券報告書
「海外では、昨年来の米中間の貿易摩擦の影響で主力の東南アジア地域の景況感が鈍化する中で、昨年末に発生した新型コロナウイルスの感染の影響による各国の行動制限により、さらに悪化する厳しい状況が続きましたが、対米ドルの為替相場が比較的安定していたことなどもあり、輸出全体としては対前年同水準で推移いたしました。この結果、当セグメントの売上高は10億50百万円(前年同期比0.1%減)、セグメント利益は75百万円(前年同期比2.0%増)となりました。」
米中貿易摩擦に加えて各国の行動制限が海外事業に影響し、厳しい状況が続いたと記載している。一方、輸出全体は前年同水準で、海外セグメント利益は増加した。 - FY2020-Q3悪化有価証券報告書
「海外では、対米ドルの為替相場は比較的安定していたものの、米中の貿易摩擦の影響により主力である東南アジア地域の景況感は引き続き鈍化しており、輸出全体としては低調に推移いたしました。」
為替が比較的安定している一方、米中貿易摩擦により主力の東南アジア地域の景況感が引き続き鈍化し、輸出全体が低調とされた。海外セグメントも売上高2.6%減、利益10.6%減となった。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「海外では、韓国との関係悪化、中国のアメリカとの貿易摩擦により、主力である両国は厳しい状況が続き、タイなどの東南アジア地区は微増で推移したものの主力二ヶ国のマイナスを埋めるにはいたらず、輸出全体では低調に推移しました。」
韓国との関係悪化および中国と米国との貿易摩擦により主力輸出先の厳しい状況が続き、東南アジアの微増でも補えず、輸出全体の低調さが継続している。 - FY2020-Q1悪化有価証券報告書
「海外では、主要輸出先である中国と韓国で、貿易摩擦による不安定要素と、対米ドルの為替の変動により回復の動きは見られず、厳しい状況で推移いたしました。一方、タイ、ベトナムなどの東南アジア諸国は比較的堅調に推移し、輸出全体では対前年比微減の実績で推移いたしました。」
中国・韓国では貿易摩擦と為替変動により回復が見られず、東南アジアの堅調さでも補い切れない輸出全体の微減が続いている。 - FY2019-Q3悪化有価証券報告書
「海外では、主力国である韓国及び中国が、政治や経済の諸問題をかかえ厳しい状況にあり、東南アジア諸国での売上拡大にのぞみましたが、主力国の不調を補うまでには至らず、輸出全体では低調に推移いたしました。この結果、当セグメントの売上高は8億30百万円(前年同期比1.9%減)、セグメント利益は63百万円(前年同期比15.9%減)となりました。」
韓国・中国の政治・経済上の問題が継続し、東南アジアでの売上拡大では補えず、輸出全体の低調さと海外セグメントの減収減益が続いている。 - FY2019-Q2悪化有価証券報告書
「海外では、タイを始めとする東南アジア地域での売上は、昨年に引き続き好調で推移しましたが、主要取引国である韓国の景気後退、そして中国の対米国との貿易摩擦の影響を受けて、輸出全体では低調に推移しました。」
韓国の景気後退に加え、中国と米国の貿易摩擦の影響が明示され、海外セグメントの売上高は前年同期比1.5%減、セグメント利益は13.8%減となった。 - FY2019-Q1悪化有価証券報告書
「しかし、主要取引国である韓国の景気後退の影響を大きく受け、輸出全体では対前年比微減で推移いたしました。」
為替は安定している一方、韓国の景気後退が海外事業に大きく影響し、輸出全体が前年対比で微減となった。前年度の輸出全体好調という記載から悪化方向に変化している。 - FY2018悪化有価証券報告書
「海外では、米国の金利政策などを要因として円高に進みかけた場面や、米中他の貿易摩擦懸念など先行きに不安定要因があるものの、長期的には安定した為替相場の持続により、主要取引国であるアジア地域も好調を維持しており、輸出全体は好調に推移いたしました。」
為替安定・アジア地域の好調により輸出全体は好調としつつ、米国の金利政策による円高局面や米中等の貿易摩擦懸念という新たな不安定要因を明示している。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「海外では、順調に拡大している世界経済に支えられて主要取引国であるアジア地域も安定成長しており、日本からの輸出は堅調に推移いたしました。また、対米ドル為替も安定した水準で推移しており、全体的に堅調に推移いたしました。」
アジア地域の安定成長と為替の安定を背景に、輸出全体が堅調とする記載を継続している。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「海外では、主要取引国である韓国で半導体関連を除き依然として停滞感がありますが、その他東南アジア地域では緩やかに上昇傾向となっております。また、為替も安定した水準で推移したこともあり、輸出全体でみると堅調に推移しました。」
韓国の停滞感は残るものの、東南アジアの上昇傾向と為替の安定を背景に、輸出全体が堅調とする記載を継続している。 - FY2018-Q1対処有価証券報告書
「海外では、対米ドル、対ユーロの為替水準は安定して推移しており、主要取引国である韓国はまだ停滞感が残ってはいますが、その他の東南アジア諸国は上昇傾向であり、輸出全体は好調に推移いたしました。」
従来の円高・海外景気減速による輸出低調という記述から、為替水準の安定と東南アジアの上昇傾向を背景に、輸出全体が好調とする記述へ変化している。韓国の停滞感は残っている。 - FY2017再定義有価証券報告書
「海外では、タイやベトナムなどの東南アジア地域は堅調に推移しましたが、韓国や中国などの主要取引先には不安定要素から減速感が見られ、輸出全体では対前年比微減となりました。」
海外事業のリスクについて、為替中心の記述から、タイ・ベトナムの堅調さと韓国・中国の減速という地域別の差異を示す記述へ整理している。輸出全体は前年対比微減とされている。 - FY2017-Q3再定義有価証券報告書
「海外では、対アメリカドルに対する為替の円高懸念から一転して円安傾向となりましたが、主要地域の東南アジア諸国それぞれが諸問題を抱え、全体としては低調な状態で推移いたしました。」
円高懸念から円安傾向へ為替要因の記述が変化した一方、東南アジア各国の問題により海外事業は低調なままとされている。海外セグメントの売上高は前年同期比7.4%減、セグメント利益は12.4%減となった。 - FY2017-Q2悪化有価証券報告書
「海外では、ベトナムなどの東南アジアの一部の地域において活発な動きがみられたものの、為替相場の長期の円高基調に加え、主要取引国の韓国、中国やタイなどにおいて景気回復の動きは見られず、輸出全体としては低調な状況で推移しました」
長期の円高基調と主要取引国の景気低迷が続いている。海外セグメントの売上高は前年同期比12.9%減、セグメント利益は23.7%減となった。 - FY2017-Q1悪化有価証券報告書
「海外では、為替相場の円高の流れに歯止めがかからず、日本からの輸出は引き続き厳しい中、世界各国で先行き不透明感も強まっており、主要取引国のアジア各国において売上が伸び悩み、輸出全体で低調な状況で推移いたしました」
円高と海外景気の不透明感が継続・強まり、海外セグメントの売上高は前年同期比8.9%減、セグメント利益は22.9%減となった。 - FY2016初出有価証券報告書
「海外では、昨年末までは主要取引国である韓国、台湾、中国などで、景気の後退感はあるものの微増の状態で進んでおりましたが、年明けから急速な円高傾向により受注が減少し、輸出全体では最終的に対前年同水準の実績となりました。」
円高により受注が減少したという当年度の影響を記載しており、海外景気・為替リスクが実際の事業状況に現れている。