航空機事故・耐空性リスク
FY2016に初出。16回の記載のうち8回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2017-Q3。直近の記載はFY2026。
ANAホールディングスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。
直近の記載が「前進」なのは、ほかに0社。
- FY2026前進有価証券報告書
「当社グループでは、航空機の「運航」のみならず、「お客様」、「社員(作業者)」および「保安」を加えた4つの分野で、発生した不安全事象やヒヤリハット情報等に対しリスク管理を実施しています。」
安全リスク管理の対象を運航だけでなく、顧客、社員・作業者、保安を含む4分野に整理し、事象把握から是正措置の有効性評価までのプロセスを明示した。 - FY2025再掲有価証券報告書
「当リスクは、引き続き、当社グループにとって最も重要なリスクであると考えています。」
安全が最重要リスクであるとの位置付けを維持し、安全専門組織、再発防止型・未然防止型・未来予測型のリスクマネジメント、SPIによる可視化、継続教育・訓練を対応策として記載した。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「また、1月から発生していたプラット・アンド・ホイットニー社製エンジンの点検整備による減便については、8月以降解消しています。」
A320neo・A321neo型機のエンジン点検整備に伴う減便が8月以降に解消し、技術的問題による運航制約が低減した。 - FY2024-Q3顕在化有価証券報告書
「エアバスA320neo/A321neo型機に装着しているプラット・アンド・ホイットニー社製のエンジンの点検により、2024年1月以降、国際線・国内線にて減便を実施していますが、国際線旅客をはじめ、今後も需要が堅調に推移すると見込まれることから、減便の影響は限定的であると想定されます。」
前四半期に予定として示していたエンジン点検に伴う減便が、2024年1月以降に実施されていることを記載した。一方、減便の影響は限定的と想定している。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「当第3四半期以降の期間において、エアバスA320neo/A321neo型機に装着しているプラット・アンド・ホイットニー社製のエンジンの点検により、2024年1月以降、国際線・国内線にて減便を実施しますが、国際線旅客をはじめ、今後も需要が堅調に推移すると見込まれることから、2023年4月27日に発表した連結業績予想の見直しは行いません。」
A320neo・A321neo型機のエンジン点検に伴い、2024年1月以降に国内線・国際線で減便を実施する予定となった。 - FY2022再定義有価証券報告書
「「安全」が毀損・阻害されることは当社グループにとって最も重要なリスクです。」
航空機事故・耐空性を中心とした従来のリスク記載から、安全全般をグループの最重要リスクとして位置づけ、予防・未来予測型の管理を含む整理へ拡張した。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「特別利益は、前期に比べて124億円増加し、192億円となりました。これは当期において、航空機の受領遅延やエンジンの不具合に対する補償金を計上したこと等が主な要因です。」
航空機の受領遅延とエンジン不具合が補償金の計上として通期決算に現れた。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「特別利益は、前期に比べて379億円減少し、68億円となりました。これは当期において、エンジン不具合に関する補償金等を計上した一方、前期はPeach・Aviation㈱の連結子会社化に伴う段階取得に係る差益を計上したこと等が主な要因です。」
エンジン不具合に関する補償金を特別利益として計上し、技術的問題が通期決算にも影響した。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「国内線旅客は、相次ぐ自然災害やロールス・ロイス社製エンジンの点検整備による欠航の影響等により、旅客数は前年同期を下回ったものの、堅調なビジネス需要と訪日旅客の国内移動需要を取り込むとともに、需要に応じた各種割引運賃の設定等に取り組んだ結果、収入は前年同期を上回りました。」
ロールス・ロイス社製エンジンの点検整備による欠航が実際に発生し、国内線旅客数に影響した。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「国内線旅客は、堅調なビジネス需要と訪日旅客の国内移動需要を取り込むとともに、需要に応じた各種割引運賃の設定等に取り組みましたが、第2四半期(7月~9月)において、北海道胆振東部地震、前期以上に猛威を振るった台風、ロールスロイス社製エンジンの点検整備による欠航、関西空港の閉鎖等の影響を受け、旅客数・収入ともに前年同期を下回りました。」
ロールスロイス社製エンジンの点検整備による欠航が実際に発生し、航空機の技術的問題が運航と旅客実績に影響した。 - FY2018悪化有価証券報告書
「特に、当社グループは、ボーイング787型機等、新型機種への集約を進めていますが、当社グループの主力となる新型機種について設計上想定外の不具合または技術的な問題が発生した場合には、当社グループの経営により深刻な影響を及ぼす可能性があります。」
事故・耐空性リスクについて、新型機種への集約を背景に、主力新型機種の不具合がより深刻な影響を及ぼす可能性を明示した。 - FY2017顕在化有価証券報告書
「なお、平成29年1月19日に新千歳空港で発生した、ANAウイングス株式会社が運航するANA1831便のオーバーランの件については、現在国土交通省運輸安全委員会により原因の究明が続けられているが、今後、最終的な調査結果が発表される予定である。」
ANA1831便のオーバーランについて、原因究明が継続する実際の運航事象として記載している。 - FY2017-Q3顕在化有価証券報告書
「なお、平成29年1月19日に新千歳空港で発生した、ANAウイングス株式会社が運航するANA1831便のオーバーランの件については、現在国土交通省運輸安全委員会により原因の究明が続けられているが、今後、最終的な調査結果が発表される予定である。」
ANAウイングス運航便の新千歳空港でのオーバーランが実際に発生し、運輸安全委員会の原因究明が継続している。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「また、他社において大規模な航空機事故が発生した場合においても、同様に航空需要が低下して当社グループの経営に影響を及ぼす可能性がある。なお、航空機事故が発生した場合、損害賠償や運航機材の修復・買換え等に多額の費用が発生するが、これらの直接的費用のすべてが航空保険にて填補されるわけではない。」
自社便等だけでなく他社事故の波及と、損害賠償・機材修復等の保険未填補費用を引き続き記載している。 - FY2017-Q1悪化有価証券報告書
「また、他社において大規模な航空機事故が発生した場合においても、同様に航空需要が低下して当社グループの経営に影響を及ぼす可能性がある。なお、航空機事故が発生した場合、損害賠償や運航機材の修復・買換え等に多額の費用が発生するが、これらの直接的費用のすべてが航空保険にて填補されるわけではない。」
自社便・コードシェア便に加えて他社の大規模事故も影響要因として明示し、損害賠償・機材修復等の直接費用と保険で全額補填されない可能性を追加した。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループ運航便及びコードシェア便で航空機事故が発生した場合、当社グループに対するお客様の信頼や社会的評価が失墜し、事故直後から中長期的に需要が低下して当社グループの経営に大きな影響を及ぼす可能性がある。なお、平成24年6月20日にANA956便の機体が着陸時の衝撃により一部損傷した件については、現在国土交通省運輸安全委員会により原因の究明が続けられているが、今後、最終的な調査結果が発表される予定である。」
事故・機材の安全問題が需要、信用、費用に及ぼす影響を記載しており、過去の機体損傷事案にも言及している。