金融機関再編・郵便貯金・フィンテックによる経営環境変化
FY2016に初出。7回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017。直近の記載はFY2023。
信金中央金庫がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。20社中11社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに3社。
- FY2023悪化有価証券報告書
「DXへの対応や持続可能な社会の実現など、幅広い分野での取組支援が求められております。」
デジタル化・DXおよび持続可能性への対応が、信用金庫のビジネスモデルに求められる課題として継続・拡大した。 - FY2022悪化有価証券報告書
「また、信用金庫を取り巻く経営環境は、地域社会が抱える構造的な問題や日本銀行によるマイナス金利政策の継続に加え、コロナ禍による地域経済の悪化や急速に浸透するDX、環境・社会問題への意識の高まりなど、これまで以上に大きな変化が見られております。」
デジタライゼーションの加速に加え、環境・社会問題への意識の高まりが、信用金庫のビジネスモデル更新を促す経営環境の変化として追加的に明示された。 - FY2020悪化有価証券報告書
「さらに、デジタライゼーションの加速および社会的要請(SDGsの達成等)の高まりを踏まえ、各金融機関自らのビジネスモデルをアップデートし、時代の変化に適応していくことが肝要となっております。」
デジタライゼーションの加速とSDGs等の社会的要請の高まりが、金融機関のビジネスモデル更新を迫る環境変化として明示された。 - FY2019悪化有価証券報告書
「また、現下の信用金庫業界を取り巻く経営環境を俯瞰すると、異次元の金融緩和を主因とする信用金庫の収益力の低下やデジタライゼーションの急速な進展など、対処すべき新たな課題も生じています。」
従来の金融機関再編・フィンテック・デジタル競争等に加え、異次元の金融緩和による信用金庫の収益力低下とデジタライゼーションの急速な進展が、新たな課題として明示された。 - FY2018悪化有価証券報告書
「また、日本銀行の異次元の金融緩和の継続により、本中金および信用金庫を取り巻く収益環境は、一段と厳しさを増しているほか、メガバンクや地銀が、新たな商品・サービスの提供や業務効率化に向けて、デジタル技術を活用した取組みを活発化させており、信用金庫を取り巻く経営環境は、大きく変わりつつあります。」
金融機関再編・フィンテック等に加え、メガバンクや地銀によるデジタル技術活用の競争が明示され、信用金庫を取り巻く環境変化の範囲が広がった。 - FY2017悪化有価証券報告書
「「第4次産業革命」とも呼ぶべき、IoTや人工知能(AI)による技術革新は、従来の産業構造や就業構造を一変させる可能性を秘めており、歴史的にも大きな転換点を迎えている状況にあります。」
従来の金融機関再編・郵便貯金・フィンテックに加え、IoT・AI、金融仲介機能のベンチマーク、持続可能なビジネスモデルが経営環境の変化として追加された。 - FY2016初出有価証券報告書
「地方銀行の再編・経営統合、郵便貯金の預入限度額の段階的な引き上げ、そして、フィンテックの進展など、信用金庫を取り巻く経営環境が大きくかつ急速に変化している」
競争条件、顧客接点、金融サービスの変化をまとめた外部環境リスク。