貸出金利回り低下による収益環境の悪化
FY2017に初出。31回の記載のうち16回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2018-Q1。直近の記載は2026-08-03。
福井銀行がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2017年。同じテーマの他社の中央値(2020年)より3年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2020年。20社中11社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに2社。
- 2026-08-03対処決算
「政策金利引上げによる預金等利息の増加を、貸出金利息の増加が上回り、有価証券利息配当金も増加したことから、資金利益は増加しております。」
金利上昇に伴う預金等利息の増加がある一方、貸出金利息等の増加が上回り、従来の貸出金利回り低下による収益悪化は引き続き緩和されている。 - FY2026対処有価証券報告書
「資金運用収益は、貸出金残高及び貸出金利回りが順調に推移したことによる貸出金利息収入の増加及び預け金利息の増加により、前年度比69億97百万円増加しました。」
低金利による貸出金利息減少を中心としていた従来の収益環境から、貸出金残高・利回りと預け金利息の増加により資金運用収益が増加する状況が継続している。 - FY2026-H1対処有価証券報告書
「地域の課題解決業としてお客さまの真の課題に寄り添い、グループ一体となった粘り強い支援・伴走の結果として、利回り改善を図りつつ貸出金利息を増加させた」
従来の低金利による貸出金利息減少を中心とする状況から、利回り改善と支援・伴走により貸出金利息が増加する状況が継続している。一方、金利上昇により預金利息は増加した。 - FY2025対処有価証券報告書
「資金運用収益は、貸出金残高及び貸出金利回りが順調に推移したことによる貸出金利息収入の増加及び有価証券利息配当金の増加により、前年度比79億5百万円増加しました。」
低金利による貸出金利息減少を中心としていた従来の収益環境から、貸出金残高・利回りの順調な推移により貸出金利息収入が増加する状況が続いた。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「地域の課題解決業としてお客さまの真の課題解決に寄り添い、グループ一体となった粘り強い支援・伴走の結果として、利回り改善を図りつつ貸出金利息及び役務取引等利益を増加させた」
低金利等による貸出金利息減少を中心としていた従来の収益環境に対し、利回り改善と支援・伴走によって貸出金利息が増加したと説明された。 - FY2024後退有価証券報告書
「資金運用収益は、貸出金残高及び貸出金利回りが順調に推移したことによる貸出金利息収入の増加により、前年度比1億65百万円増加しました。」
マイナス金利政策の解除など金利環境が変化する中、貸出金残高・貸出金利回りの順調な推移により貸出金利息収入が増加した。従来の低金利による貸出金利息減少を中心とする表現から弱まっている。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「グループ全体でお客さまの本業支援や資金繰り支援に継続して注力したことによる貸出金利息の増加」
本業支援・資金繰り支援への継続的な注力により貸出金利息が増加する動きが続いている。貸出金利息は前年同期の15,578百万円から17,010百万円へ増加した。 - FY2024-Q2再掲有価証券報告書
「経常収益は、グループ全体でお客さまの本業支援や資金繰り支援に継続して注力したことにより貸出金利息が増加したものの、有価証券利息配当金の減少を主因に、前年同期比75百万円減少し255億77百万円となりました。」
貸出金利息は前年同期の102億44百万円から111億69百万円へ増加した。従来の低金利による貸出金利息減少を中心とする動きから、貸出金利息の増加が継続している。 - FY2024-Q1貸出金利息増加継続有価証券報告書
「経常収益は、グループ全体でお客さまの本業支援や資金繰り支援に継続して注力したことにより貸出金利息が増加したものの、前年度計上した投資信託解約益の反動及び投資信託における配当金減少の影響による有価証券利息配当金の減少を主因に、前年同期比17億80百万円減少し117億60百万円となりました。」
貸出金利息は前年同期の50億67百万円から54億83百万円へ増加した。一方、有価証券利息配当金の減少などにより経常収益は減少しており、低金利による貸出金利息減少を中心としていた従来の収益環境とは異なる動きが示された。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 7,910 10,244」
貸出金利息は前年同期の7,910百万円から10,244百万円へ増加した。福邦銀行の連結子会社化を含む貸出金利息増加による収益環境の変化が継続している。 - FY2023-Q1貸出金利息が増加に転換有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 3,949 5,067」
貸出金利息は前年同期の39億49百万円から50億67百万円へ増加した。福邦銀行の連結子会社化に伴う貸出金利息の増加が経常収益の主因として説明されている。 - FY2022-Q1顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 4,020 3,949」
貸出金利息は前年同期の4,020百万円から3,949百万円へ減少し、低金利環境による貸出金利回り低下と整合する収益環境悪化が続いている。 - FY2021顕在化有価証券報告書
「資金運用収益は、市場金利の低迷等による貸出金利回りの低下により貸出金利息収入が減少したものの、有価証券利息配当金が増加したことから、前年度比12億50百万円増加しました。」
市場金利低迷等による貸出金利回り低下により貸出金利息収入が減少した。低金利による収益環境悪化が年度実績として継続している。 - FY2021-Q3顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 12,247 12,107」
貸出金利息は前年同期の12,247百万円から12,107百万円へ減少した。低金利環境による貸出金利回り低下と整合する収益環境悪化が継続している。 - FY2021-Q2顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 8,147 8,045」
貸出金利息は前年同期の8,147百万円から8,045百万円へ減少した。低金利環境による貸出金利回り低下と整合する収益環境悪化が継続している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 4,084 4,020」
貸出金利息は前年同期の4,084百万円から4,020百万円へ減少し、低金利環境による貸出金利回り低下と整合する収益環境悪化が継続している。 - FY2020対処有価証券報告書
「日銀のマイナス金利施策による低金利環境が依然として続いておりますが、中小企業等に対して事業性理解に基づく適切かつ積極的な資金支援をスピード感をもって推し進めた結果、当連結会計年度の貸出金利息の減少率は前期の△2.0%から△0.7%と改善しております。」
低金利環境と貸出金利息減少は継続しているが、事業性理解に基づく資金支援により貸出金利息の減少率が前期の2.0%から0.7%へ縮小したと説明されている。 - FY2020-Q3顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 12,368 12,247」
貸出金利息は前年同期の12,368百万円から12,247百万円へ減少した。低金利環境による貸出金利回り低下と整合する収益環境悪化が継続している。 - FY2020-Q2顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 8,217 8,147」
貸出金利息は前年同期の8,217百万円から8,147百万円へ減少した。低金利環境による貸出金利回り低下と整合する収益環境悪化が継続している。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「(うち貸出金利息) 4,091 4,084」
貸出金利息は前年同期の4,091百万円から4,084百万円へ減少し、低金利等による収益環境悪化と整合する事象が継続している。ただし、当四半期の経常収益減少の主因は国債等債券売却益や株式等売却益の減少と説明されている。 - FY2019顕在化有価証券報告書
「日銀のマイナス金利施策による低金利環境が依然として続いておりますが、中小企業等に対して事業性理解に基づく適切かつ積極的な資金支援をスピード感をもって推し進めた結果、当連結会計年度の貸出金利息の減少率は前期の△3.4%から△2.0%と改善しております。」
低金利環境による貸出金利息減少は継続して発生している。一方、事業性理解に基づく資金支援により減少率は前期の3.4%から2.0%へ改善したと説明されている。 - FY2019-Q3顕在化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間の連結経営成績につきましては、経常収益は、貸倒引当金の戻入益がなくなったことや貸出金利息及び有価証券利息配当金が減少したことなどから、前年同期比17億71百万円減少し315億26百万円となりました。」
貸出金利息は前年同期の12,653百万円から12,368百万円へ、有価証券利息配当金は5,447百万円から4,779百万円へ減少し、経常収益も減少した。低金利等による収益環境悪化と整合する実績が継続している。 - FY2019-Q2顕在化有価証券報告書
「経常収益は、貸倒引当金の戻入益がなくなったことや貸出金利息及び有価証券利息配当金が減少したことなどから、前年同期比7億45百万円減少し212億46百万円となりました。」
貸倒引当金戻入益の消失に加え、貸出金利息・有価証券利息配当金の減少により経常収益が減少し、貸出金利回り低下による収益環境悪化と整合する実績が継続している。 - FY2019-Q1顕在化有価証券報告書
「経常収益は、貸出金利息の減少を主因に、前年同期比12百万円減少し110億4百万円となりました。」
貸出金利息は前年同期の42億26百万円から40億91百万円へ減少し、貸出金利回り低下による収益環境悪化と整合する事象が当四半期にも発生している。 - FY2018顕在化有価証券報告書
「資金運用収益は、市場金利の低迷等による貸出金利回りの低下により貸出金利息収入が減少したことから、前年度比4億84百万円減少しました。」
貸出金利息は173億34百万円から167億33百万円へ減少し、資金運用収支も減少した。マイナス金利政策・市場金利低迷による収益環境悪化が通期実績として現れている。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「経常収益は、貸出金利息の減少を主因に、前年同期比9億93百万円減少し332億98百万円となりました。」
貸出金利息は前年同期の13,114百万円から12,653百万円へ減少し、経常収益減少の主因となった。貸出金利回り低下による収益環境悪化と整合する事象が継続している。 - FY2018-Q2顕在化有価証券報告書
「経常収益は、貸出金利息及び償却債権取立益が減少したことなどから、前年同期比9億14百万円減少し219億91百万円となりました。」
貸出金利息は前年同期の8,744百万円から8,443百万円へ減少し、貸出金利回り低下による収益環境悪化と整合する収益減少が中間期実績として示された。 - FY2018-Q1顕在化有価証券報告書
「経常収益は、貸出金利息の減少を主因に、前年同期比2億3百万円減少し110億17百万円となりました。」
貸出金利息が前年同期の4,410百万円から4,226百万円へ減少し、経常収益減少の主因となった。貸出金利回り低下による収益環境悪化というリスクと同方向の事象が、当四半期の実績として示された。 - FY2017初出有価証券報告書
「近年の地域金融機関を取り巻く環境は、引き続き実施されている異次元金融緩和による貸出金利回り低下に伴う収益環境の悪化や、キャッシュレス社会の進展、フィンテックの進化といった潮流に象徴される通り、変化のスピードを増しております。」
異次元金融緩和に伴う貸出金利回り低下と収益環境の悪化が、現在の地域金融機関を取り巻く主要なリスクとして初めて独立して抽出された。