生産技術の模倣と競合他社の参入
FY2022に初出。7回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2024。直近の記載は2026-06-30。
イーディーピーがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。7社中3社が悪化側に。
直近の記載が「前進」なのは、ほかに0社。
- 2026-06-30前進経営計画
「当社は20x20mmまでの個別サイズの種結晶を販売しており」
大型種結晶の競争環境に対し、20x20mmまでの個別サイズ品を販売する対応を具体化している。 - FY2026悪化有価証券報告書
「当社は、2025年2月に30x30mm単結晶を実用化しましたが、15x15mm以上の種結晶を製品化することは、その結晶のコピーが作られることによって、当社の強みを削ぐことになると懸念しておりますので、種結晶の更なる大型化については慎重に検討してまいります。」
疑似単結晶や自家生産種結晶の動きに加え、30x30mm単結晶の実用化後も大型種結晶のコピーによる競争脅威を明示している。16x16mm~20x20mm種結晶はインドユーザーの注文を受け販売を決断した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「LGD企業は自家生産した種結晶を製作していますが、この疑似単結晶を作る動きが多く見られ、当社にとって大きな脅威となっております。前事業年度において当社15x15mm種結晶を実用化しましたが、ブリリアントカットの場合この単結晶は10ct相当のルースを生産できますので、多くのユーザーにとっては十分な形状の種結晶を販売できる状況になっております。」
LGDメーカーの自家生産及び疑似単結晶のコピー・販売が拡大し、競合脅威を大きいと評価している。30x30mm単結晶は実用化したものの、15x15mm超を種結晶化することには慎重な姿勢を示している。 - FY2024悪化有価証券報告書
「上記から、現時点ではこの種の種結晶は、当社にとって大きな脅威となっております。当該事業年度に当社15x15mm種結晶を実用化し、多くのユーザーにとっては十分な形状の種結晶を販売できる状況になっております。」
疑似単結晶種結晶について、従来の品質上の問題の説明に加え、現時点で当社にとって大きな脅威と評価している。15x15mm種結晶の実用化を対応として記載している。 - FY2023競合製品・技術の具体化有価証券報告書
「上記の疑似単結晶で、2インチ以上の大型ウエハが開発されたとの報告があります。当社は、モザイク結晶で大型ウエハを開発すべく取り組んでおりますが、先行してこのようなウエハが実用化する可能性があります。」
大型種結晶だけでなく、疑似単結晶による2インチ以上の大型ウエハが先行実用化する競合リスクを具体化している。 - FY2023-Q2競合技術の具体化有価証券報告書
「欧州の企業が、この様な結晶を作製して、20x12mm等の大型の種結晶として発売しているとの情報を入手しています。しかし、この結晶は宝石成長時の歩留まりが悪く、亀裂が発生するなどの問題が指摘されております。これは、完全な単結晶でないために、成長した結晶との間に応力が生じるためと考えられております。」
当社とは異なるヘテロエピタキシャル成長による大型種結晶を欧州企業が発売しているとの情報を記載した。ただし、歩留まりや亀裂の問題から、現時点では大きな脅威ではないと評価している。 - FY2022初出有価証券報告書
「しかしながら、他社が当社の技術を模倣し種結晶等の製造を行うことになった場合、事業活動に支障が生じ、当社の経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。」
産総研特許、共同研究、製品化ノウハウによる参入障壁を説明する一方、模倣による競争激化をリスクとしている。