フリットの量産化遅延と過年度減損
FY2016に初出。14回の記載のうち6回が「対処」で、最初の「対処」はFY2018。直近の記載はFY2024。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。128社中66社が悪化側に。
- FY2024顕在化有価証券報告書
「フリット(ガラス粉末)について、5G通信向けLTCCにおける顧客拡大の遅れにより販売が想定を下回りました。このため、フリット生産設備の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上いたしております。」
5G通信向けLTCC用フリットの顧客拡大遅延が販売未達として発生し、フリット生産設備について10,644千円の減損損失を計上した。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「ガラス容器への加飾蒸着及びフリットの売上高が増加いたしました。」
フリットの売上高増加を記載しているが、フリット単独の黒字化達成や新たな量産マイルストーンは示されていない。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「ガラス容器への加飾蒸着及びフリットの売上高が増加いたしました。」
フリットの売上高増加を記載しているが、フリット単独の黒字化や新たな量産マイルストーンは示されていない。 - FY2022対処有価証券報告書
「前連結会計年度にLTCC用ガラスフリットをシート状に形成したグリーンシートの量産技術開発を完了しており、当連結会計年度は量産品の出荷を実施しております。」
フリットについて、量産技術の完了と量産品出荷という進展が記載されている。なお、過年度の太陽電池向け顧客拡大遅延と減損損失の記載自体は残っている。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「フリット(ガラス粉末)について、太陽電池向けにおける顧客拡大の遅れにより販売が想定を下回りました。」
フリットの顧客拡大遅延が実際の販売未達となり、生産設備54,860千円の減損損失計上に至った。 - FY2019対処有価証券報告書
「当連結会計年度の売上高は1,775百万円と前期と比べ524百万円(41.9%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は73百万円と前期と比べ112百万円(前期のセグメント損失は39百万円)の増益となりました。」
フリットを含む「その他」事業全体が営業利益へ転じ、量産化・収益化に関する課題は事業全体では改善している。ただしフリット単独の黒字化は記載されていない。 - FY2019-Q3対処有価証券報告書
「③その他 当第3四半期連結累計期間の売上高は1,403百万円と前年同期と比べ512百万円(57.5%)の増収となり、セグメント利益(営業利益)は88百万円と前年と比べ144百万円(前第3四半期連結累計期間のセグメント損失は55百万円)の増益となりました。江戸っ子1号を主力製品とした海洋特機、ガラス容器への加飾蒸着、銀ミラー(Hi-Silver®)、洗濯機用ドアガラス及びフリット(ガラス粉末)の売上高が増加いたしました。」
フリットを含む「その他」事業が前年同期の営業損失から営業利益へ転じており、量産化・収益化に関する課題は事業全体では改善している。ただしフリット単独の黒字化達成は記載されていない。 - FY2019-Q2対処有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間の売上高は783百万円と前年同期と比べ244百万円(45.3%)の増収となり、セグメント損失(営業損失)は39百万円と前年同期と比べ28百万円の増益となりました(前第2四半期連結累計期間のセグメント損失は68百万円)。ガラス容器への加飾蒸着、銀ミラー(Hi-Silver®)、洗濯機用ドアガラス及びフリット(ガラス粉末)の売上高が増加いたしました。」
フリットを含む「その他」事業の営業損失が68百万円から39百万円へ縮小した。ただし、なお営業損失は残っている。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間の売上高は363百万円と前年同期と比べ97百万円(36.6%)の増収となり、セグメント損失(営業損失)は11百万円と前年と比べ15百万円(前第1四半期連結累計期間のセグメント損失は27百万円)の増益となりました。ガラス容器への加飾蒸着、銀ミラー(Hi-Silver®)及びフリット(ガラス粉末)の売上高が増加いたしました。」
フリットを含む「その他」事業の増収と営業損失の縮小により、量産化・収益化に関する課題は一部改善した。ただし営業損失11百万円は残っている。 - FY2018対処有価証券報告書
「当連結会計年度の売上高は1,251百万円と前期と比べ195百万円(18.5%)の増収となり、セグメント損失(営業損失)は39百万円と前期と比べ118百万円(前期のセグメント損失は157百万円)の増益となりました。」
フリットを含むその他事業の営業損失が157百万円から39百万円へ縮小した。ただし、なお営業損失が残っており、量産化・黒字化の課題は継続している。 - FY2018-Q3再掲有価証券報告書
「③その他 当第3四半期連結累計期間の売上高は890百万円と前年同期と比べ176百万円(24.7%)の増収となり、セグメント損失(営業損失)は55百万円と前年と比べ58百万円(前第3四半期連結累計期間のセグメント損失は113百万円)の増益となりました。フリット(ガラス粉末)と銀ミラー(Hi-Silver®)の売上高が増加いたしました。」
フリットを含む「その他」事業は増収し営業損失も縮小したが、なお55百万円の損失が残っており、量産化・黒字化に関する課題は継続している。 - FY2018-Q1再掲有価証券報告書
「③その他 当第1四半期連結累計期間の売上高は266百万円と前年同期と比べ53百万円(25.3%)の増収となり、セグメント損失(営業損失)は27百万円と前年と比べ11百万円(前第1四半期連結累計期間のセグメント損失は39百万円)の増益となりました。フリット(ガラス粉末)の売上高が増加いたしました。」
フリットの売上高は増加し、その他事業の営業損失も縮小したが、なお27百万円の営業損失が残っており、黒字化・量産化に関するリスクは継続している。 - FY2017再掲有価証券報告書
「フリット(ガラス粉末)と銀ミラー(Hi-Silver®)の売上高が増加いたしました。」
フリットの売上高は増加したが、その他事業はなお157百万円の営業損失であり、黒字化目標は未達である。 - FY2016初出有価証券報告書
「フリット(ガラス粉末)について、新規事業として顧客獲得に注力し、多くの需要者から引合を受けておりますが、サンプル出荷から量産出荷への移行が想定より遅れております。このため、フリット生産設備の帳簿価格を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上しております。」
前連結会計年度にフリット生産設備76,720千円の減損損失を計上した経緯を記載している。当期は減損損失の計上はない。