買収統合・提携維持に関するリスク
FY2016に初出。5回の記載のうち2回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2024-Q2。直近の記載はFY2025。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。90社中37社が悪化側に。
- FY2025再掲有価証券報告書
「M&A活動には機会と脅威の両方が存在し、厳格なデューデリジェンスと体系的な統合プロセスが必要です。リスク軽減策が不十分な場合、のれんの減損や関連費用により、事業遂行、業績、財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。」
買収統合リスクについて、M&Aの機会と脅威、デューデリジェンス、統合プロセス、のれん減損の可能性を改めて明示した。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「Veran Medical Technologies,Inc.の電磁ナビゲーションシステムの製造・販売終了に関する損失51,886百万円(棚卸資産評価損2,337百万円、固定資産の減損損失41,704百万円、製品の自主回収に伴う費用等7,846百万円)を「その他の費用」に計上しています。」
VMT社製品の製造・販売終了損失が518億86百万円に拡大した。また、Taewoong Medicalの株式取得契約も2024年3月7日に解除され、関連費用19億66百万円を計上した。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「Veran Medical Technologies,Inc.の電磁ナビゲーションシステムの製造・販売終了に関する損失50,830百万円(棚卸資産評価損2,315百万円、固定資産の減損損失41,314百万円 (注)、製品の自主回収に伴う費用等7,201百万円)を「その他の費用」に計上しています。」
VMT社買収後の製品製造・販売終了に伴う損失は508億30百万円となり、前四半期報告時の約495億86百万円から増加した。固定資産減損413億14百万円等の内訳も示された。 - FY2024-Q2顕在化有価証券報告書
「自主調査の結果、VMT社の技術及び製品が当社グループの品質基準に適合しないことが判明したため、当社は、2023年2月に当該製品の出荷を停止し、さらなる分析と今後の対応を検討してきました。患者さんの安全を最優先に検討した結果、当該製品が当社の品質基準を満たすためには多大なコストが必要であること、出荷再開までに長い時間がかかること、また顧客の臨床ニーズが急速に変化していることから、2023年9月6日に当該製品の製造・販売の終了を決定しました。」
2020年12月買収のVMT社について、技術・製品が品質基準に適合しないことが判明し、製造・販売終了と約495億86百万円の損失計上に至った。買収統合・投資効果に関するリスクが実際に発生した。 - FY2016初出有価証券報告書
「事業拡大のため、企業買収等を実施することがありますが、買収等の対象事業を当社グループの経営戦略に沿って統合できない場合や、既存事業および買収等の対象事業について効率的な経営資源の活用を行うことができなかった場合は、当社グループの事業に影響を受けるほか、のれんの減損や、事業再編等に伴う事業売却損、事業清算損その他これに伴う費用の発生等により、業績、財政状態に影響を受ける可能性があります。」
買収統合、経営資源活用、のれん減損、事業再編費用を一連のリスクとしている。