機密情報・個人情報の漏洩リスク
FY2016に初出。9回の記載のうち3回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2021。直近の記載はFY2025。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。70社中13社が悪化側に。
- FY2025悪化有価証券報告書
「・サイバーセキュリティー侵害は、継続的なモニタリングと対応が必要な優先度の高いリスクと認識しています。・老朽化したITアプリケーションが耐用年数を迎えることにより、システム障害やオペレーション混乱を引き起こす重大なリスクとなる可能性があります。・当社製品におけるデジタル技術の統合が進むにつれ、バリューチェーン全体で包括的なサイバーセキュリティー対策が必要となります。」
情報セキュリティリスクについて、サイバー侵害に加え、老朽ITアプリケーション、製品へのデジタル技術統合、バリューチェーン全体の対策を含む形で具体化した。 - FY2024再掲有価証券報告書
「サイバーセキュリティ侵害から製品とデジタルサービスを守るため、最新のサイバーセキュリティ要件を考慮した技術やプロセスなどの対策を講じるための全社的な取り組みを開始」
サイバー攻撃の脅威を引き続き重要リスクとし、製品・デジタルサービスを含む全社的な対策を開始した。 - FY2023悪化有価証券報告書
「しかしながら世界的に医療機関や製造業、そのサプライチェーンを標的としたサイバー攻撃が急増しており、攻撃の高度化・組織化が進んでいることから、以下にあげるような不測の事態が発生することにより、当社グループの企業価値の毀損、事業競争力の低下、社会的信用の失墜、影響を受けるステークホルダーに対する補償、各国当局からの制裁・罰金により、当社グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。」
情報漏洩リスクは、医療機器、医療機関、製造環境、サプライチェーンを標的とする高度化・組織化されたサイバー攻撃を含む形で拡大した。 - FY2022顕在化有価証券報告書
「2022年3月期には、EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ地域)における一部地域および米州(米国、カナダ、ラテンアメリカ)地域のITサーバーが不正アクセスの対象となりました。EMEA地域における不正アクセスでは当社のデータの損失、不正使用ならびに漏洩の痕跡は確認されませんでしたが、米州地域においては、一部のデータが流出した可能性があり、影響を受けた可能性のある方々に対して通知を行いました。」
情報セキュリティリスクについて、EMEAと米州のITサーバーが不正アクセスの対象となり、米州では一部データ流出の可能性が生じた。 - FY2021悪化有価証券報告書
「進化したサイバー攻撃により、顧客の環境において、当社製品の使用やその保守作業を通じて患者様の情報が漏えいし、顧客が事業を継続することが出来なくなる、また当社において業務が中断したり、保守サービスの提供が滞るなどの結果として、医療機関において検査や治療行為が継続出来なくなるといった事象が発生すること」
情報漏洩リスクの記載が、社内情報の漏洩に加え、医療機器を介した患者情報漏洩や医療行為の中断まで含む形に具体化・拡大した。 - FY2020前進有価証券報告書
「当社の情報セキュリティ体制は、ITセキュリティ・機密情報セキュリティ・製品セキュリティの3つの情報セキュリティ機能分野を軸に構成され、それぞれの分野の取り組みに加えて、事業・機能・地域が連携した施策や管理を実現するためのセキュリティガバナンス体制を整えています。」
CISO体制を基盤として、IT・機密情報・製品の3分野を対象とするグローバル情報セキュリティガバナンスへ具体化した。 - FY2019対処有価証券報告書
「また、当社の従前の取り組みに加え、2018年10月より、ITセキュリティ・製品セキュリティ・個人情報保護法などの各機能・各地域単位でこれまで取り組んできた情報セキュリティ関連施策をグループ全体で統合管理するため、チーフインフォメーションセキュリティオフィサー(CISO)を設置し、情報セキュリティのガバナンスを強化しました。」
CISOを設置し、IT・製品セキュリティと個人情報保護の施策をグループ全体で統合管理する体制を強化した。 - FY2018対処有価証券報告書
「なお、2018年5月施行のGDPR(EU一般データ保護規則)については、グローバルで該当個人情報の保護対策を強化しています。」
情報漏洩リスクへの対応として、GDPR施行に合わせてグローバルな個人情報保護対策を強化した。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループは、技術情報等の重要な機密情報や、顧客その他関係者の個人情報を保有しております。これらの情報の外部への流出を防止するため、社内規程の整備や社員教育の徹底、セキュリティシステムの強化等さまざまな対策を講じておりますが、不測の事態によりこれらの情報が漏洩した場合、当社グループの企業価値の毀損、社会的信用の失墜、流出の影響を受けた顧客その他関係者への補償等により、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。」
規程、教育、セキュリティシステムによる対策を講じているが、漏洩可能性をリスクとして開示している。