診療報酬のマイナス改定
FY2016-Q3に初出。30回の記載のうち15回が「再定義」で、最初の「再定義」はFY2017-Q1。直近の記載はFY2026-H1。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。16社中7社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに1社。
- FY2026-H1対処有価証券報告書
「診療報酬改定では本体3.09%、薬価を含む合計2.22%のプラス改定が決定され、本体が3%を超えるのは30年ぶり、合計でのプラスは12年ぶりとなりました。加えて、本来は改定年に当たらない介護報酬についても、従事者処遇改善や物価上昇対応を目的とした2.03%の臨時改定が実施されました。」
診療報酬本体・薬価を含む合計・介護報酬臨時改定の具体的なプラス改定が実施され、市場に安心感が戻りつつあると記載している。 - FY2025-H1再定義有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境は、前年に行われた医療・介護報酬のプラス改定分は、継続する諸物価の高騰と人件費アップに消化され、医療・介護機関の経営環境改善への寄与はなく、経営指標はさらに悪化するなど、前期に引続き厳しい状況にあります。」
前期のプラス改定について、経営環境の改善に寄与せず、物価・人件費上昇に吸収され、経営指標がさらに悪化したとの説明へ制度リスクの焦点を移している。 - FY2024再掲有価証券報告書
「今回の診療報酬本体及び介護報酬改定は各々+0.88%、+1.59%とプラス改定となったものの、従事者の待遇改善への分配分が大きく、経営改善に活用できる実質的な財源は限定的と見られております。」
ダブル改定がプラス改定となった具体的な改定率を示しつつ、待遇改善への配分が大きく、医療・介護機関の経営改善に使える財源は限定的との見方を記載している。 - FY2024-Q3前進有価証券報告書
「今年度は診療報酬及び介護報酬のダブル改定の年に当たり、診療報酬本体は+0.88%、介護報酬は+1.59%といずれもプラス改定となり、経営環境の厳しさは緩和されていくものと思われます。」
前回まで予定・検討段階だったダブル改定について、診療報酬本体0.88%、介護報酬1.59%の実施内容を具体的に記載している。 - FY2024-Q1再定義有価証券報告書
「来年度は診療報酬・介護報酬のダブル改定の年にあたり、このように高まるコスト増に対応した改定が期待されているものの、その実施時期までは厳しい環境が継続されるものと見られます。」
診療報酬・介護報酬のダブル改定について、単なる制度変更懸念から、物価・人件費等のコスト増への対応が期待される改定と、その実施時期まで続く厳しい環境へ焦点を移している。 - FY2023再定義有価証券報告書
「来年6月に予定されている診療報酬・介護報酬の同時改定ではその対策として報酬本体の引上げが検討されており、その改定率が注目されるところであります。」
診療報酬・介護報酬の同時改定について、物価上昇等への対策として報酬本体の引上げが検討されていることと、改定率への注目を記載している。 - FY2022再掲有価証券報告書
「また、今年4月に実施された診療報酬の改定は、本体が0.43%の引上げとなり、前回に引き続きプラス改定となりました。」
診療報酬本体の0.43%引上げと、前回に続くプラス改定を再確認している。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「今年4月実施の診療報酬改定も薬価等では1.37%の引下げでありましたが、診療報酬本体ではコロナ禍への対応施策も盛り込まれプラス0.43%となり、一般歳出の費用負担から制度化へ向けての改定となりました。」
薬価等1.37%引下げと診療報酬本体0.43%プラス改定という、前四半期から示されていた2022年4月改定の内容を再掲している。 - FY2022-Q2再定義有価証券報告書
「コロナ禍における今年4月改定予定の診療報酬は、薬価等では1.37%のマイナス改定でしたが、診療報酬本体ではコロナ禍で疲弊した看護職員の待遇改善などコロナ禍に向けての施策も盛り込まれプラス0.43%の改定となりました。」
診療報酬リスクの焦点が、2022年4月改定予定の薬価等1.37%マイナス改定と診療報酬本体0.43%プラス改定という具体的な内容へ移っている。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「医療・介護報酬の今年4月の改定につきましては、介護報酬が0.70%のプラス改定、一方従来隔年で改定されていた薬価基準の見直しは今回より毎年実施されることとなり、医療費ベースで約4,300億円削減に相当する引き下げとなりました。」
介護報酬の0.70%プラス改定と、薬価基準の毎年改定による医療費ベース約4,300億円削減相当の引き下げを、前四半期と同様に記載している。 - FY2021-Q2再定義有価証券報告書
「また、医療・介護の報酬改定に関して、今年4月実施予定の介護報酬改定は0.70%のプラス改定となりました。一方、従来隔年に行われていた薬価基準の見直しは、この4月より毎年実施されることとなり医療費ベースで約4,300億円削減に相当する引き下げとなりました。」
介護報酬は0.70%のプラス改定となる一方、薬価基準の毎年改定と医療費ベース約4,300億円の削減に相当する引き下げが示され、制度リスクの焦点が具体化している。 - FY2020再定義有価証券報告書
「ほとんどの医療施設は患者数の激減によりその経営環境は大きく悪化し、政府の診療報酬の特例や医療物資の無料配布などの医療支援もまだ十分な成果を発揮できておらず、早急な追加対応が求められるところであります。」
診療報酬改定率のリスクから、新型コロナウイルスによる患者数激減、医療施設の経営悪化、診療報酬特例等の支援策と追加対応の必要性へ焦点が広がっている。 - FY2020-Q2対処有価証券報告書
「このような環境の中、当第2四半期連結累計期間のメディカルウェア市場環境は、報酬改定に関しては概ね想定内の改定率であったことから影響は軽微であったと推察されるものの、急激に拡大した新型コロナウイルス感染症問題への対応により医療機関は混乱状況に陥り、納入予定に遅れが発生するなど市場環境はその影響を受けたものと考えられます。」
報酬改定率は概ね想定内で影響が軽微だった一方、感染症対応による医療機関の混乱と納入遅延が新たな影響として記載されている。 - FY2020-Q1顕在化有価証券報告書
「2018年4月の報酬改定に引き続き連続の改定となり、また異例の10月での改定ということもあり、市場は多少の混乱が発生したものと思われます。」
従来予定・議論中とされていた消費税増税対応の診療報酬・介護報酬改定が実施され、連続かつ異例の10月改定に伴う市場の混乱が発生したと記載している。 - FY2019再定義有価証券報告書
「医療・介護業界におきましては、薬価基準の引下げ方針や10月からの消費税増税に対応した診療報酬及び介護報酬への反映が経営実態にどのような影響を与えるか不透明感も強く、業界は混沌とするものと思われます。」
前回の同時改定後に市場が安定したとの説明から、薬価引下げ方針と消費税増税対応の報酬反映による影響へ制度リスクの焦点を移している。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、昨年4月の診療報酬及び介護報酬のダブル改定を受け病床再編の動きが顕著となり、新たな医療・介護の機能分化と連携への供給体制の確立に向け着実に前進しているものと見受けられます。また一方では、今年10月に予定されています消費税増税に伴う診療報酬・介護報酬の改定及び薬価の見直しに対して活発に議論がなされているところであり、その動向に注目が集まっております。」
ダブル改定後の病床再編・供給体制整備の進展と、10月の消費税増税に伴う報酬改定・薬価見直しへの注目を継続している。 - FY2019-Q2再定義有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、前年4月の診療報酬及び介護報酬のダブル改定以降、病床再編が進行し、新たな医療・介護の供給体制に向けて着実に前進しているものと見られます。また、今年10月に予定されています消費税増税に伴う診療報酬・介護報酬の改定及び薬価の見直しに対し、活発に議論がなされているところであります。」
前回のダブル改定後の病床再編と医療・介護の供給体制の前進を示す一方、2019年10月の消費税増税に伴う報酬改定・薬価見直しに制度変更の焦点が移っている。 - FY2019-Q1再定義有価証券報告書
「今年4月の診療報酬・介護報酬のダブル改定での混乱は落ち着きつつあるものの、早くも2019年10月に予定されています消費税増税への対応分としての報酬額改定に向け、現在様々な角度から活発な議論が進行中であります。また薬価基準改定に関しては今後隔年から毎年の改定への変更も検討されており、その行方が注目されるところでもあります。」
前回のダブル改定による混乱が収束方向にある一方、2019年10月の消費税増税対応の報酬改定と、薬価基準の毎年改定への変更検討へ制度リスクの焦点が移っている。 - FY2018再定義有価証券報告書
「6年に一度の診療報酬・介護報酬の同時改定が4月に実施され、その改定率は診療報酬が△0.9%、介護報酬が+0.54%でありました。」
従来の改定前の制度変更懸念から、診療報酬・介護報酬の同時改定が実施された後の改定率、市場の混乱、介護医療院の創設等の制度改革へ焦点が移っている。 - FY2018-Q3再定義有価証券報告書
「しかしながら、同時改定による医療と介護の垣根を越えた制度改革においては介護医療院が新設されるなどの大きな変革もあり、多少の混乱もあったかと思われます。」
診療報酬・介護報酬の同時改定が実施された後、制度リスクの焦点が、改定率そのものから医療・介護の垣根を越えた制度改革、介護医療院の新設、現場の混乱へ広がっている。 - FY2018-Q2対処有価証券報告書
「診療報酬改定率は△0.9%とマイナス改定であったものの、本体部分は前回改定を上回るプラス改定であったことから市場の受け止め方は比較的緩やかであり、その影響も全体としては軽微であったと思われます。また、介護報酬改定率は+0.54%と前回のマイナス改定からプラス改定に転じ、厳しい介護現場の改善が期待される結果となりました。」
診療報酬はマイナス改定率を示した一方、本体部分はプラス改定、介護報酬はプラス改定へ転じ、制度改定の影響は全体として軽微と説明している。 - FY2018-Q1再定義有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、来年4月施行予定の診療報酬及び介護報酬の6年に一度のダブル改定に向け、様々な角度から活発な議論が進行中であります。次回のダブル改定は全ての団塊の世代が後期高齢者となる2025年の直前の年に当たることから、医療と介護の枠組みを超えての大幅かつ根本的な制度変更は今回の改定が最後の機会とも見られており、その行方が注目されるところであります。」
翌年4月施行予定の診療報酬・介護報酬の同時改定に焦点が移り、2025年を見据えた大幅かつ根本的な制度変更の可能性として制度リスクを具体化している。 - FY2017再定義有価証券報告書
「医療・介護業界におきましては、6年に一度の診療報酬、介護報酬のダブル改定の年にあたり、機能分化と連携の観点から大幅な制度変更も検討されており、市場は不透明感が強まるものと推測されます。」
薬価基準見直しの影響が限定的だったという当年度の実績から、翌年度の診療報酬・介護報酬同時改定と大幅な制度変更の可能性へ焦点が移っている。 - FY2017-Q3再定義有価証券報告書
「2017年度社会保障費の伸びを5,000億円増に抑制するべく、一部大型商品の薬価基準の見直しなどの施策を4月に実施いたしましたが、市場への影響は限定的であったと見られます。また来年4月の診療報酬と介護報酬の同時改定に向け、その議論が活発化し始めつつあるところであります。」
薬価基準見直しの市場影響は限定的としつつ、社会保障費抑制策と翌年4月の診療報酬・介護報酬同時改定に向けた議論へと制度変更の焦点が移っている。 - FY2017-Q2対処有価証券報告書
「また、今年4月実施の介護職員の処遇改善目的での介護報酬臨時改定や一部薬価基準の見直しなどの影響も限定的でありました。」
診療報酬・薬価等の制度変更は継続しているが、当四半期における介護報酬臨時改定や薬価基準見直しの影響は限定的だったと記載している。 - FY2017-Q1再定義有価証券報告書
「医療・介護を取り巻く環境としましては、社会保障費年間増加額の5,000億円抑制に向け、高額療養費の負担上限額の引き上げや診療報酬の薬価部分の毎年改定など、様々な角度から現在活発な議論が進行中であります。」
診療報酬全体の改定だけでなく、社会保障費抑制、高額療養費の負担上限額引き上げ、薬価部分の毎年改定など、医療・介護分野の制度変更論点へとリスクの記載が広がっている。 - FY2016再掲有価証券報告書
「診療報酬の改定が今年4月に実施され、0.84%のマイナス改定となりました。社会保障費全体の伸びを抑制する観点から全体はマイナス改定とはなったものの、診療報酬本体部分は0.49%プラスと地域包括ケアシステムの構築に向けプラス改定されたことは評価されるところであります。」
診療報酬全体の0.84%マイナス改定と、本体部分の0.49%プラス改定を引き続き記載している。 - FY2016-Q3初出有価証券報告書
「4月に診療報酬の改定が実施され、診療報酬本体が+0.49%、薬価等で△1.33%、合計では△0.84%とマイナス改定とはなりましたものの、地域包括ケアシステムの医療の質の向上に向け、本体がプラス改定されたことは大いに評価されるものと考えられます。」
診療報酬改定が実施され、合計で0.84%のマイナス改定となったことを記載している。