鋼帯・ニッケル等の市況変動と販売価格転嫁のリスク
FY2016に初出。35回の記載のうち14回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2018-Q1。直近の記載は2026-08-07。
新家工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2019年。同じテーマの他社とほぼ同じ時期。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2021年。28社中13社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに9社。
- 2026-08-07悪化決算
「また、円安の進行やニッケル価格・物流費及び人件費の上昇を背景に価格改定が進む中、販売価格の適正化・新商材の拡販及び新規販売先の開拓に取り組んだ結果、収益性が改善いたしました。」
ニッケル価格、物流費、人件費の上昇が続く状況を示している一方、価格改定や販売施策により収益性が改善している。 - FY2026悪化有価証券報告書
「ステンレス鋼製品につきましては、食品・医療分野を中心に低水準ながら一定の需要がみられ、造船分野も堅調に推移したものの、海外材の流入による価格競争の激化や半導体関連需要の回復の遅れなどにより、数量・金額ともに伸び悩む結果となりました。」
一部需要が維持される一方、海外材流入による価格競争の激化と半導体関連需要の回復遅れにより、ステンレス製品の数量・金額が伸び悩んだ。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「ステンレス鋼製品につきましては、造船関連や食品・医薬品、水処理向けの需要は底堅く推移した反面、期待されていた半導体や新エネルギー関連の案件が具体化せず、大型設備投資の受注も低調に推移しました。国内需要の冷え込みが進んだことで市中在庫の滞留や、特約店による買い控えも顕著となり、加えて安価な輸入材の流入も重なって製品価格の下落が進みました。」
一部用途の需要は底堅い一方、半導体・新エネルギー案件の未具体化、大型設備投資の低調、市中在庫滞留、買い控え、安価な輸入材流入、製品価格下落が重なっている。 - FY2025悪化有価証券報告書
「ステンレス鋼製品については、自動車、建機・建材、半導体装置向けの大型設備案件では需要回復が遅れた一方、食品・医薬品や水処理向け需要は底堅く推移しました。さらに、造船関連をはじめとする一部特定分野では堅調な受注を確保できたものの、ニッケルの国際価格下落や安価な輸入材の流入により、国内市場には先安観が広がり、買い控えの動きが進みました。」
ニッケル価格下落と安価な輸入材の流入により先安観・買い控えが進み、ステンレス製品の価格・販売環境が悪化している。 - FY2025-H1悪化有価証券報告書
「ステンレス鋼製品につきましては、ニッケルの国際価格が徐々に下落するに伴い、製品価格の先安観から買い控えが見られました。また、安価な輸入材の入着は止まらず、国内の製品価格も下落しました。」
ニッケル価格下落による買い控え、安価な輸入材の流入、国内製品価格の下落が同時に示され、価格・販売環境が悪化している。 - FY2024悪化有価証券報告書
「ステンレス鋼製品につきましては、ニッケル国際価格の下落は歯止めがかかったものの、安価な輸入材の入着は止まらず、国内の製品価格は値下がり基調で推移しました。」
ニッケル価格下落の一服後も安価な輸入材の流入が続き、国内製品価格が値下がり基調となった。 - FY2024-Q3悪化有価証券報告書
「ステンレス鋼製品につきましては、ニッケル国際価格の下落および、安価な輸入材の影響により製品価格は値下がり基調で推移する中、ステンレスを必要とする半導体製造装置や建材分野での生産調整が長引くことにより、国内ステンレスの荷動きは低調に推移しました。」
ニッケル価格下落と安価な輸入材により製品価格が値下がり基調となり、半導体製造装置・建材分野の生産調整長期化も重なって国内ステンレスの荷動きが低調となった。 - FY2024-Q2原料価格下落と市況・需要悪化の併存有価証券報告書
「ステンレス鋼製品につきましては、昨年末以降、ニッケル国際価格が徐々に下落することで、高止まりが続いていた販売価格も落ち着きを見せるものの、依然として市中の荷動きは悪く、大型案件については海外からの鋼材調達の動きも見られるなど、半導体装置や医療、食品、薬品関連、水処理等公共投資関連の案件の需要は総じて低調に推移しました。」
ニッケル価格下落により販売価格が落ち着く一方、市中の荷動きや主要用途の需要が低調で、海外からの鋼材調達の動きもみられる状況を記載している。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「このような情勢のもと、当社グループといたしましては、主力の鋼管事業を中心に、様々なコストが上昇する中で、拠点ごとの生産品見直しによる配送の最適化と設備改善による生産の効率化を推進することでコスト削減に取り組みました。また、お客様のニーズに応える提案型営業に注力することで適正価格での販売維持に努めました。」
コスト上昇が続く中、配送最適化、生産効率化、コスト削減、提案型営業による適正価格維持に取り組んでいる。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「このような情勢のもと、当社グループといたしましては、主力の鋼管事業を中心に、様々なコスト上昇に対して、積極的な営業活動により適正価格での販売維持に努め、需要の変化に対応した生産を実施いたしました。」
様々なコスト上昇に対し、積極営業による適正価格での販売維持と需要変化に対応した生産を実施したと記載している。 - FY2023-Q2対処有価証券報告書
「このような情勢のもと、当社グループといたしましては、主力の鋼管事業を中心に、原材料やエネルギー、副資材等のコスト上昇分に対し、販売価格の引き上げに注力するとともに需要の変化に対し、効率的な生産を実施することでコスト削減に努力しました。」
原材料・エネルギー・副資材等のコスト上昇に対し、販売価格の引き上げと需要変化に応じた効率的生産によるコスト削減に取り組んでいる。 - FY2023-Q1対処有価証券報告書
「このような情勢のもと、当社グループといたしましては、主力の鋼管事業を中心に、原材料やエネルギー、副資材等のコスト上昇分に対し、積極的な営業活動を行うことで販売価格の引き上げに注力しました。」
原材料・エネルギー・副資材等のコスト上昇に対し、積極営業を通じた販売価格引き上げに注力したと記載している。 - FY2022対処有価証券報告書
「当社グループといたしましては、主力の鋼管事業を中心に製品販売価格の引き上げを実施しましたが、市況のタイト感と先高感に後押しされる形で販売数量は好調に推移しました。」
原材料・諸経費の上昇が続く中、製品販売価格の引き上げと販売数量の好調により、価格転嫁・収益面の対応が進んだと記載している。 - FY2022-Q3対処有価証券報告書
「また、普通鋼製品およびステンレス鋼製品の販売価格につきましては、材料価格の上昇と副資材、諸経費等のコスト上昇に伴い、製品販売価格の引き上げを実施したことに加え、販売数量の伸びが奏功し、当四半期の収益が改善いたしました。」
材料価格、副資材、諸経費の上昇は続いているが、販売価格の引き上げと販売数量の伸びにより収益が改善したと記載している。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「普通鋼製品およびステンレス鋼製品の販売価格につきましては、材料価格の上昇と副資材、諸経費等のコスト上昇が続いたことから、製品販売価格の引き上げを実施したことに加え、低生産性・低採算注文を見直したことや一定量の生産数量を確保できたことで、当第2四半期連結累計期間の収益が改善いたしました。」
材料価格・副資材・諸経費の上昇は続いているが、販売価格の引き上げ、低生産性・低採算注文の見直し、生産数量の確保により収益が改善したと記載している。 - FY2022-Q1悪化有価証券報告書
「国内鋼材価格についても、自動車生産の回復や設備投資の持ち直し、製造業の生産水準の改善により、輸入鋼材と同様に大幅な価格上昇と薄板需要のタイトな状況が続いております。」
輸入・国内鋼材価格の大幅な上昇と薄板需要の逼迫が続いており、材料価格変動と価格転嫁に関するエクスポージャーが強まっている。ニッケル原料高騰を受けた販売価格転嫁も進めている。 - FY2021-Q3悪化有価証券報告書
「一方で、原材料価格は中国経済の回復による需要の増加や自動車生産の急回復などにより鉄鋼原料に逼迫感がみられ、原材料価格は上昇基調にあります。」
中国経済の回復や自動車生産の急回復を背景に鉄鋼原料の逼迫感が生じ、原材料価格が上昇基調にあると記載している。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「また、原材料については、市況価格は上昇傾向となっております。」
原材料市況価格の上昇傾向を再確認している。 - FY2021-Q1再掲有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。」
鋼帯・ニッケル等の市況変動と販売価格転嫁を含む既存リスクについて、新たな発生や重要な変更がないと再確認している。 - FY2020悪化有価証券報告書
「普通鋼製品につきましては、原材料価格が高止まりしているものの、相次ぐ台風等の自然災害の発生や消費税増税の影響などにより国内需要が減少傾向にあるなか、製品価格の是正は進まず利益面では厳しい状況となりました。」
原材料価格が高止まりする一方、国内需要が減少傾向となり、製品価格への転嫁・是正が進まず利益面が厳しい状況となった。 - FY2020-Q3再掲有価証券報告書
「普通鋼製品につきましては、原材料価格が高値で推移しているものの、建築関連や自動車関連等は消費税増税などの影響から需要は弱含んでおり、販売価格への転嫁は難しく、価格維持に努めました。ステンレス鋼製品につきましては、ステンレスの原料であるニッケル価格は高値から値下がり傾向にあるものの、原材料価格は値上がりが続いており、販売価格是正を進めました。」
原材料価格の高止まり・上昇と需要弱含みのなか、普通鋼製品では販売価格への転嫁が難しく、ステンレス鋼製品では販売価格是正を進めている状況を再確認している。 - FY2020-Q2悪化有価証券報告書
「普通鋼製品につきましては、原材料価格の上昇に伴う販売価格の是正は厳しい状況にあるものの、首都圏を中心とした物流倉庫等の建築関連は堅調に推移しました。ステンレス鋼製品につきましては、ステンレス鋼の原料であるニッケル価格は高騰しており、収益改善が急務な状況にあります。」
原材料価格上昇に対する販売価格是正が厳しく、ステンレス鋼の原料であるニッケル価格高騰により収益改善が急務と記載している。材料価格変動と価格転嫁のエクスポージャーが強まっている。 - FY2020-Q1再掲有価証券報告書
「このような情勢のもと鋼管業界におきましては、原材料価格の上昇が続く中、首都圏の再開発や物流倉庫などの需要が好調に推移しました。」
原材料価格の上昇が続く状況と、建設・物流関連需要が好調な市場環境を再確認している。 - FY2019悪化有価証券報告書
「このような状況下、鉄鋼原材料価格の上昇に伴う鋼材仕入価格の上昇は、粗利益率の低下を招き、設備稼働率の向上と更なるコスト削減対策を行うと同時に、販売価格の是正に努めました。」
鉄鋼原材料価格の上昇が鋼材仕入価格と粗利益率に影響し、価格是正、稼働率向上、コスト削減で対応している。全体の売上総利益率も前年度比0.7ポイント低下した。 - FY2019-Q3再掲有価証券報告書
「鋼材価格や人手不足に伴う生産・物流コストが上昇するものの、首都圏・大都市での再開発や、ホテル・物流倉庫などの需要は好調を持続しています。」
鋼材価格上昇と生産・物流コスト上昇が続く一方、需要環境は好調であり、価格是正に努めている状況を再確認している。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「このような情勢の中、鋼管業界におきましては、鋼材価格が上昇するものの、首都圏・大都市での再開発や、ホテル・物流倉庫などの需要は好調を持続しています。」
鋼材価格の上昇が続く一方、需要環境は好調であり、価格是正に努めている状況を再確認している。 - FY2019-Q1再掲有価証券報告書
「鋼材価格が上昇傾向にあるものの、首都圏・大都市での再開発や、ホテル・物流倉庫などの需要は好調を持続しています。」
鋼材価格の上昇が続くなか、価格是正に努めている状況を記載している。需要は好調を持続しており、前期末からリスクの重要な変化を明示してはいない。 - FY2018再掲有価証券報告書
「鉄鋼原材料価格の上昇に伴い鋼材の仕入価格は上昇傾向となりましたが、設備稼働率の向上と更なるコスト削減対策を行うと同時に、販売価格の是正に努め、一定の利益を確保することができました。」
鉄鋼原材料価格上昇と販売価格転嫁の課題が続くなか、価格是正、稼働率向上、コスト削減で対応したと記載している。 - FY2018-Q3悪化有価証券報告書
「鋼管業界におきましては、建設関連の需要は活発で主に首都圏などの再開発、ホテル・物流倉庫などの物件需要が増加し、自動車関連も堅調に推移するなど鋼管需要は増加傾向にあるものの、材料となる鋼材の需給にタイト感が増しています。」
鋼管需要が増加傾向にある一方、材料となる鋼材の需給逼迫感が増しており、材料調達・価格転嫁に関するエクスポージャーが強まったと記載している。 - FY2018-Q2再掲有価証券報告書
「鋼管業界におきましては、鉄鋼材料の値上げが続くものの、首都圏などの再開発、ホテル・物流倉庫等の建設需要は活発で自動車関連も含め堅調に推移しました。」
鉄鋼材料の値上げが続く状況を記載する一方、需要環境は堅調であり、価格是正や販売価格維持に努めたとしている。 - FY2018-Q1悪化有価証券報告書
「昨年来より鉄鋼原材料の値上げが断続的に行われてきましたが、不安定な需給環境から市中での製品価格是正の動きが遅れております。」
鉄鋼原材料の値上げが継続する一方、需給環境が不安定で製品価格の是正が遅れている状況を記載している。 - FY2017-Q3再掲有価証券報告書
「普通鋼製品につきましては、製鋼原料価格の高騰により、高炉メーカーを中心に鉄鋼製品価格の値上げが発表され、市場環境は不安定な状況となりました。」
製鋼原料価格の高騰と鉄鋼製品価格の値上げによる市場価格変動を引き続き記載している。 - FY2017-Q2再掲有価証券報告書
「原材料価格の上昇にともない仕入価格も上昇傾向となり、更なるコスト削減対策を行うと同時に、製品生産数と販売価格の維持に努め、一定の利益を確保することができました。」
原材料価格上昇と販売価格転嫁に関する既存のエクスポージャーを背景に、コスト削減と販売価格維持を行ったと記載している。 - FY2017-Q1再掲有価証券報告書
「中国の鉄鋼生産能力削減発表に起因する製鋼原料やスクラップ価格の変動もあり、市中価格は不安定な状況が続きました。」
中国の鉄鋼生産能力削減発表を背景とする原料・スクラップ価格および市中価格の不安定さを記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「当社グループでは、随時市況価格を注視しながら取引業者との価格交渉にあたっておりますが、材料価格の変動について、大幅に高騰した場合には材料費や商品仕入価格の上昇を招き、速やかな販売価格への転嫁が課題となり、適正な価格に上昇するまでの間は収益が圧迫され」
材料価格の高騰時の転嫁遅れと、下落時の保有材料・製品・商品の販売価格下落をリスクとして説明している。