国内自動車市場縮小とグローバル競争の激化
FY2016に初出。31回の記載のうち6回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2017-Q1。直近の記載は2026-05-14。
田中精密工業がこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2025年)より1年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2024年。9社中5社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに4社。
- 2026-05-14悪化決算
「一方で、為替相場の変動、地政学的リスクの長期化、不安定な国際情勢に伴う資源・エネルギー価格の高止まり等、事業環境を取り巻く不確実性は依然として高く、景気の下振れ要因もあり、先行きを見通すことが非常に厳しい状況が続くことが予想されます。」
為替、地政学的リスク、資源・エネルギー価格を含む不確実性と景気下振れ要因が、今後の見通しに関するリスクとして記載されている。 - FY2026-H1地政学リスク・米国関税政策下でも世界販売増加有価証券報告書
「当中間連結会計期間における当社を取り巻く環境は、全体としては緩やかな回復基調ではあるものの、地政学リスクの長期化に加え、米国の関税政策や為替相場の変動等、先行き不透明な状況が依然続いております。取引先であります自動車業界におきましては、前述の状況による影響はあるものの、回復基調に支えられ、全世界の販売台数はリスクを含みながらも増加いたしました。」
地政学リスクの長期化、米国の関税政策、為替相場の変動が新たな不透明要因として明示される一方、全世界の自動車販売台数は増加したと記載されている。 - FY2025-H1世界販売横ばい・不透明要因継続有価証券報告書
「当中間連結会計期間における当社を取り巻く環境は、全体としては緩やかな回復基調ではあるものの、為替相場の変動及びウクライナや中東情勢等を受けた資源価格の高騰等、先行き不透明な状況が依然続いております。取引先であります自動車業界におきましては、前述の状況による影響はあるものの、半導体等の供給制約が解消されたことによる回復基調に支えられ、全世界の販売台数はほぼ横ばいで推移いたしました。」
ウクライナ情勢に加えて中東情勢を受けた資源価格高騰等が不透明要因として記載される一方、半導体等の供給制約解消を背景に世界の自動車販売はほぼ横ばいとなっている。 - FY2024対処有価証券報告書
「経済活動及び社会活動の正常化が進む一方で、為替相場の急激な変動やウクライナ情勢等を受けた資源価格の高騰等、先行き不透明な状況が依然続いております。その影響から、取引先である自動車業界は、半導体等の供給制約が緩和されたことによる回復基調により、全世界の販売台数は増加いたしました。」
為替や資源価格等の不透明要因は残るものの、半導体等の供給制約緩和により世界の自動車販売が増加したと記載している。 - FY2024-Q3対処有価証券報告書
「その影響から、取引先である自動車業界は、半導体等の供給制約が緩和されたことによる回復基調により、全世界の販売台数は増加いたしました。」
半導体等の供給制約が緩和方向に進み、全世界の自動車販売台数が増加したと記載されている。リスクはなお完全解消とは記載されていない。 - FY2024-Q1供給制約解消方向と世界販売回復有価証券報告書
「当社を取り巻く環境は、経済活動及び社会活動の正常化が進む一方で、急激な円安による為替相場の変動やウクライナ情勢等を受けた資源価格の高騰等、先行き不透明な状況が依然続いております。その影響から、取引先である自動車業界は、半導体の供給不足の影響が長期化してはいるものの、供給制約が解消方向に向かい始めたことによる回復基調により全世界の販売台数は増加いたしました。」
経済活動の正常化と半導体供給制約の解消方向による自動車販売の回復が記載される一方、急激な円安、資源価格高騰、ウクライナ情勢による先行き不透明感は継続している。 - FY2023-Q3先行き不透明要因の継続と中国回復有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中、社会経済活動の正常化に向けた動きが見られるものの、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う資源価格の高騰や急激な円安の進行、及び中国のコロナ政策による混乱等、先行き不透明な状況が依然続いております。その影響から、取引先である自動車業界は、半導体不足等によるサプライチェーンの混乱からの顧客における生産調整により、北米と欧州については供給の制約が引き続き影響し、販売台数は減少いたしましたが、中国市場の回復により、全世界の販売台数は昨年と同水準で推移いたしました。」
新型コロナウイルス感染症の長期化、資源価格高騰、急激な円安、中国のコロナ政策による混乱が先行き不透明要因として追加的に記載される一方、北米・欧州の供給制約と中国市場の回復が併存している。 - FY2023-Q2北米・欧州の供給制約と中国回復が併存有価証券報告書
「その影響から、取引先である自動車業界は、半導体不足等によるサプライチェーンの混乱からの顧客における生産調整により、北米と欧州については供給の制約が引き続き影響し、販売台数は減少いたしましたが、中国市場の回復により、全世界の販売台数は昨年と同水準で推移いたしました。」
北米・欧州では供給制約による販売台数減少が続く一方、中国市場の回復により全世界の販売台数は前年同水準となったと記載している。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化するなか、社会経済活動の正常化に向けた動きが見られるものの、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う資源価格の高騰、中国上海におけるロックダウン等、先行き不透明な状況が依然続いております。」
新型コロナウイルス感染症の長期化に加え、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う資源価格高騰や上海ロックダウンが、先行き不透明な要因として記載されている。 - FY2022-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による世界経済の悪化が、ワクチンの普及により、回復傾向となってはいるものの、新たな変異株発生による感染再拡大等の懸念材料により、先行き不透明な状況が続いております。その影響から、取引先である自動車業界は、景気回復傾向により全世界において販売台数は回復傾向ではあるものの、半導体不足等による顧客における生産調整等も重なり、前年同期までの回復には至りませんでした。」
世界の自動車販売は回復傾向にある一方、変異株による感染再拡大懸念と半導体不足等による顧客の生産調整が併存し、前年同期までの回復には至っていないと記載している。 - FY2022-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、昨年から続く新型コロナウイルス感染症拡大の影響による世界経済の悪化が、ワクチンの普及により、米国をはじめ各国回復傾向となってはいるものの、新たな変異株発生による感染再拡大等の懸念材料により、先行き不透明な状況が続いております。その影響から、取引先である自動車業界は、景気回復傾向により全世界において販売台数は増加したものの、半導体不足等による顧客における生産調整等も重なり、新型コロナウイルス感染拡大以前までの回復には至りませんでした。」
世界の自動車販売は景気回復により増加した一方、半導体不足等による顧客の生産調整により感染拡大以前の水準には戻らず、変異株による再拡大懸念も継続している。 - FY2022-Q1市場回復と半導体不足の併存有価証券報告書
「取引先である自動車業界は、景気回復傾向により全世界において販売台数は増加したものの、半導体不足等による顧客における生産調整等も重なり、新型コロナウイルス感染拡大以前までの回復には至りませんでした。」
世界の自動車販売は増加に転じた一方、半導体不足等による顧客の生産調整により、感染拡大以前の水準には回復していないと記載されている。 - FY2021悪化有価証券報告書
「当社を取り巻く経営環境は、自動車業界では、CASEの進展による大変革に加え、新型コロナウイルスの感染拡大影響による物流の停滞、半導体がボトルネックとなるサプライチェーンの混乱により、予断を許さない状況が続いております。」
従来の国内市場縮小・グローバル競争に加え、CASE、新型コロナウイルス、物流停滞、半導体不足によるサプライチェーン混乱が環境悪化要因として加わっている。 - FY2021-Q3再掲有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルスの感染拡大により経済活動が停滞を余儀無くされ、世界経済は悪化いたしました。その影響から、取引先である自動車業界は、中国では感染拡大の封じ込め等により販売台数は回復したものの、その他地域の販売台数は景気悪化の影響を受け、欧米を筆頭に軒並み減少いたしました。」
新型コロナウイルスの影響による世界経済の悪化と、欧米を中心とする自動車販売台数の減少が前四半期に続いて記載されている。 - FY2021-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルスの感染拡大により経済活動が停滞を余儀無くされ、世界経済は悪化いたしました。その影響から、取引先である自動車業界は、中国では感染拡大の封じ込め等により販売台数は回復したものの、その他地域の販売台数は景気悪化の影響を受け、欧米を筆頭に軒並み減少いたしました。」
新型コロナウイルスの影響で世界経済が悪化し、欧米を中心に自動車販売台数が減少した状況が継続している。 - FY2021-Q1悪化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、新型コロナウイルスの感染拡大により経済活動を余儀無くされ、世界経済は急速に悪化いたしました。その影響から、取引先である自動車業界は、中国では感染拡大の封じ込め等により販売台数は回復したものの、その他地域の販売台数は景気悪化の影響を受け、欧米を筆頭に軒並み減少いたしました。」
新型コロナウイルス感染拡大による経済活動停滞と、欧米を中心とする自動車販売台数の減少が記載され、市場環境の悪化要因が新たに具体化している。 - FY2020-Q3消費税増税後の日本販売落ち込みと中国・インド減少有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では消費税増税前の駆け込み需要はありましたものの、増税後の販売落ち込みによりほぼ横ばいで推移いたしました。一方海外においては中国及びインドにおいて減少したことにより世界の自動車販売台数は減少いたしました。」
日本では消費税増税後の販売落ち込みにより市場がほぼ横ばいとなり、中国・インドの減少により世界の自動車販売台数が減少したと記載されている。 - FY2020-Q2中国・インド減少で世界販売減少有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では引き続き好調な軽自動車販売及び消費税増税前の駆け込み需要により堅調に推移いたしました。一方海外においては中国及びインドにおいて減少したことにより世界の自動車販売台数は減少いたしました。」
日本市場は軽自動車販売と消費税増税前の駆け込み需要により堅調だった一方、中国・インドの減少により世界の自動車販売台数は減少したと記載されている。前四半期の中国・欧州減少から、減少地域の記載が変化している。 - FY2020-Q1中国・欧州減少で世界販売減少有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では引き続き好調な軽自動車販売により堅調に推移いたしました。一方海外においては中国及び欧州において減少したことにより世界の自動車販売台数は減少いたしました。」
日本の軽自動車販売は堅調だった一方、中国・欧州の減少により世界の自動車販売台数は減少したと記載され、前四半期の世界販売ほぼ横ばいから環境記述が変化している。 - FY2019-Q3日本・アセアン堅調、中国・欧州減少で世界販売横ばい有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では引き続き好調な軽自動車販売により堅調に推移いたしました。海外においてはアセアンなどが堅調に推移したものの、中国および欧州において減少に転じたことにより世界の自動車販売台数はほぼ横ばいで推移いたしました。」
日本とアセアン等は堅調だった一方、中国・欧州は減少に転じ、世界の自動車販売台数はほぼ横ばいとなった。 - FY2019-Q2日本横ばい・欧州及びアセアン堅調有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では好調な軽自動車販売に支えられほぼ横ばいで推移しており、また海外においても、欧州及びアセアン等が堅調に推移したことにより、世界の自動車販売台数を押し上げ堅調に推移いたしました。」
日本の自動車販売は好調な軽自動車販売を背景にほぼ横ばい、欧州・アセアン等は堅調となり、世界の自動車販売台数も堅調に推移したと記載されている。 - FY2019-Q1日本横ばい・米中堅調で世界販売堅調化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本ではほぼ横ばいで推移しており、また海外では米国及び中国において堅調に推移したことにより、世界の自動車販売台数は堅調に推移いたしました。」
前年度の日本市場回復・世界全体ほぼ横ばいという記載から、日本はほぼ横ばい、米国・中国は堅調、世界販売は堅調という地域別の環境記述に変化している。 - FY2018再掲有価証券報告書
「当連結会計年度における当社グループを取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では自動車メーカー各社の新型車投入効果等により市場が回復し、一方、海外では米国は減少に転じたものの、欧州及び中国では堅調に推移したことにより、世界の自動車販売台数はほぼ横ばいで推移いたしました。」
日本市場の回復、米国の減少、欧州・中国の堅調、世界全体の横ばいという地域別の市場環境が年度実績として記載されている。 - FY2018-Q3地域別市場環境の変化有価証券報告書
「当第3四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では自動車メーカー各社の新型車投入効果等により市場が回復し、一方、海外では米国は減少に転じたものの、欧州及び中国では堅調に推移したことにより、世界の自動車販売台数はほぼ横ばいで推移いたしました。」
日本市場は回復し、米国は減少、欧州・中国は堅調、世界全体はほぼ横ばいという地域別の市場環境が記載されている。 - FY2018-Q2地域別市場環境の変化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では自動車メーカー各社の新型車投入効果等により市場が回復し、一方海外では、米国では減少に転じたものの、欧州及び中国では堅調に推移したことにより、世界の自動車販売台数はほぼ横ばいで推移いたしました。」
日本市場は回復し、米国は減少、欧州・中国は堅調、世界全体はほぼ横ばいと地域別の市場環境が記載されている。 - FY2018-Q1地域別市場環境の変化有価証券報告書
「当第1四半期連結累計期間における当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では自動車メーカー各社の新型車投入効果等により市場が回復し、一方海外では、米国及び中国では減少に転じたものの、欧州及び南米では堅調に推移したことにより、世界の自動車販売台数はほぼ横ばいで推移いたしました。」
日本市場は回復した一方、米国・中国は減少に転じ、欧州・南米は堅調、世界全体はほぼ横ばいと記載されている。地域別の市場環境が前年度までの記載から変化している。 - FY2017悪化有価証券報告書
「当社を取り巻く環境は、日本国内の自動車市場においては、少子高齢化の進行による販売縮小に加え、自動車の所有から共同利用(カーシェアリング)へのシフトによる更なる販売台数減少が予測されます。」
国内市場の縮小について、少子高齢化に加えてカーシェアリングへの移行による更なる販売台数減少が予測されると、リスクの要因が具体化している。 - FY2017-Q3日本・アセアン横ばい、米中好調有価証券報告書
「当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では軽自動車の販売不振はありましたものの、新型車効果等により自動車販売は横ばいとなりました。また、アセアンにおいては年初よりタイにおける物品税の引き上げ影響等による販売減少はありましたものの、タイおよびインドネシアにおけるインフラ投資等の景気改善策から、2016年4月より自動車販売が復調し、横ばいとなりました。一方、米国においては引き続き好調なSUV販売が市場を下支えし、また、中国においても減税効果等により自動車販売を押し上げ、全体として好調に推移いたしました。」
日本とアセアンでは自動車販売が横ばいとなり、米国・中国では好調が続くなど、地域別の市場環境が示されている。 - FY2017-Q2地域別に明暗有価証券報告書
「当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では軽自動車の販売不振により、自動車販売が低迷しております。しかしながら、米国においては引き続き好調なSUV販売が市場を下支えし、アセアンではタイ国における政府の景気改善策などから、自動車販売が横ばいにとどまりました。また、中国においては減税効果等により自動車販売を押し上げ、全体として好調に推移いたしました。」
日本の自動車販売低迷は続く一方、米国・中国は好調、アセアンは横ばいとなり、地域別の市場環境に明暗が生じている。 - FY2017-Q1悪化有価証券報告書
「当社を取り巻く環境は、取引先である自動車業界において、日本では軽自動車の販売不振により、アセアンにおいては景気減速から、自動車販売が低迷しております。」
国内に加え、アセアンでも景気減速を背景とする自動車販売低迷が具体的に記載された。 - FY2016初出有価証券報告書
「日本国内の自動車市場は縮小傾向、世界市場としては拡大傾向にある中で、現地ローカルメーカーに加えメガサプライヤーの参入が加速しており、国内外においてグローバル競争の厳しさが増しております。」
国内市場縮小と海外市場拡大が併存する中で、競争激化を事業上の課題としている。