半導体・電子電気部品の供給不足と原材料価格高騰
FY2022-Q3に初出。10回の記載のうち4回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2022。直近の記載はFY2026。
日本アビオニクスがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2026年。108社中62社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに46社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「当連結会計年度における経済環境は、製造業における生産や設備投資に緩やかな回復が見られた一方、円安基調が続き、資材費高騰、レアメタル等の資源確保難に加え、年度末に向けて中東情勢の影響もあり、原油・石油製品の調達が大きな懸念材料となりました。」
資材費高騰、レアメタル等の資源確保難、中東情勢による原油・石油製品の調達懸念が明示され、サプライチェーン・コスト面のリスクが拡大した。 - 2026-05-12悪化業績予想の修正
「当期における経済環境は、製造業における生産や設備投資に緩やかな回復が見られた一方、円安基調が続き、資材費高騰、レアメタル等の資源確保難に加えて、年度末に向けて中東情勢の影響もあり、原油・石油製品の調達が大きな懸念材料となりました。」
資材費高騰、レアメタル等の資源確保難、原油・石油製品の調達懸念が新たに具体化され、サプライチェーン・コスト面のリスクが拡大した。 - FY2024再掲有価証券報告書
「長期化しているウクライナ問題など世界情勢不安の影響によるエネルギー・原材料などの価格上昇や供給不安、中国を中心とした海外経済の停滞、中東情勢の緊迫化など、先行き不透明な状況が続いております。」
エネルギー・原材料価格の上昇、供給不安、海外経済の停滞等のサプライチェーン・コスト面のリスクを継続して記載した。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「長期化しているウクライナ問題など世界情勢不安の影響によるエネルギー・原材料などの価格上昇や供給不安、中国を中心とした海外経済の停滞、中東情勢の緊迫化など、先行き不透明な状況が続いております。」
エネルギー・原材料価格の上昇、供給不安、海外経済の停滞など、サプライチェーン・コスト面の不透明感が継続している。 - FY2023再掲有価証券報告書
「しかしながら、想定を上回る部品、原材料等の価格の高騰、自然災害や国際情勢の悪化等による調達可能性の変動、品質不良、物流の混乱、インフラの制限等の結果、納入・納期の遅延、機会損失、売上原価の上昇等により、当社企業グループの業績、財務状況及びレピュテーションに影響を及ぼす可能性があります。」
部品・原材料価格、調達可能性、品質、物流、インフラ制限によるサプライチェーンリスクを継続して記載した。必要在庫の確保、複数社調達、調達先との情報共有等の対応も継続している。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「しかしながら、ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締めが続く中での為替の乱高下、中国経済の新型コロナウイルス対策による景気への影響、原材料価格の上昇や供給面での先行き不透明感などで厳しい状況が続いております。」
原材料価格の上昇や供給面の不透明感が継続していると説明された。半導体・電子電気部品の供給不足を含むサプライチェーンリスクに関する新たな悪化事象は、この記載では示されていない。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当社企業グループを取り巻く事業環境は、民間設備投資は持ち直しの動きがみられる中、スマートフォンの需要減や半導体不足等による自動車メーカーの減産に伴い、設備投資意欲の回復に足踏みがみられ、電子機器の関連需要は予断をゆるさない状況となっております。」
半導体不足が自動車メーカーの減産と設備投資意欲の回復停滞に結びついていると説明された。供給不足・サプライチェーン関連リスクの事業環境への影響が継続している。 - FY2023-Q1顕在化有価証券報告書
「電子機器は、接合機器は国際物流混乱の影響を受け売上延伸が発生し、センシングソリューションは従来市場のなかで鉄鋼等脱炭素対応への設備投資計画の見直しに伴う既存生産設備用途の受注高減少により、売上高はそれぞれ減少しました。」
供給・物流面のリスクが接合機器の売上延伸として実際に発生した。半導体不足やサプライチェーン混乱を含む供給リスクの影響が事業実績に表れた。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当社企業グループでは、当社グループ製品の部品、原材料等について安定的な調達及び品質の確保のため、必要な在庫量の確保、複数社からの調達、調達先との密な情報共有に努めるとともに、部品、原材料の品質管理に取り組んでおります。しかしながら、想定を上回る部品、原材料等の価格の高騰、自然災害や国際情勢の悪化等による調達可能性の変動、品質不良、物流の混乱、インフラの制限等の結果、納入・納期の遅延、機会損失、売上原価の上昇等により、当社企業グループの業績、財務状況及びレピュテーションに影響を及ぼす可能性があります。」
半導体・電子電気部品の供給不足と原材料価格高騰について、部品確保による安定供給を進める一方、価格高騰、調達可能性変動、物流混乱、納期遅延などを含むサプライチェーンリスクとして具体化・拡大した。 - FY2022-Q3初出有価証券報告書
「半導体不足による各産業への影響や原材料価格の高騰に加え、新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の急速な感染拡大が懸念され、先行き不透明感は再び高まっています。」
当第3四半期の事業環境説明で、半導体不足による各産業への影響と原材料価格高騰が初めて独立した供給・コスト面のリスクとして確認できる。別途、世界的な半導体・電子電気部品の供給不足の中で部品確保に努めていると説明されている。