戦争・疫病・災害による原材料調達・価格リスク
FY2016に初出。20回の記載のうち6回が「再掲」。直近の記載はFY2026。
アイコムがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2020年。同じテーマの他社の中央値(2018年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2018年。7社中5社が悪化側に。
直近の記載が「対処」なのは、ほかに4社。
- FY2026対処有価証券報告書
「海外最大市場である米州において、電子部品等の原材料調達難の解消に伴い余剰となった製品在庫の調整が前期から継続し、足元では概ね正常化したものの、当期の業績に影響を及ぼしました。」
原材料調達難そのものは解消方向に進み、製品在庫の調整も足元では概ね正常化したと記載している。一方、調達難解消後の余剰在庫調整が当期業績には影響した。 - FY2026-H1対処有価証券報告書
「電子部品等原材料の調達難の解消に伴う一時的な余剰在庫は徐々に解消しつつありますが、未だ需要の本格的な回復には至っておりません。」
原材料調達難に伴う一時的な余剰在庫は徐々に解消していると記載しており、供給制約の影響は前期より緩和方向にある。一方、需要の本格回復には至っていない。 - FY2025-H1再掲有価証券報告書
「電子部品等原材料の調達については、一部の主要部品の納期長期化や生産中止などの課題が依然として残っており、引き続きこれらの対応に注力しました。」
主要部品の納期長期化や生産中止という調達上の課題が残っていると記載している。事業等のリスクについては重要な変更がないとの説明であり、従来の調達リスクを継続している。 - FY2024-Q3再掲有価証券報告書
「当企業集団では、電子部品等原材料の調達状況に一部長期化等の課題が残るものの、徐々に改善の動きが見られました。」
電子部品等原材料の調達難は一部長期化の課題を残している一方、徐々に改善していると記載している。従来の調達・生産制約が残る状況と改善傾向を併記しており、重要な方向転換は示されていない。 - FY2024-Q2対処有価証券報告書
「当企業集団では、電子部品等原材料の調達難の影響が依然として残るものの、徐々に改善の動きが見られました。」
電子部品等原材料の調達難は残っているものの、徐々に改善していると記載している。海上用無線通信機器でも調達難の改善により増収となった。 - FY2024-Q1対処有価証券報告書
「当企業集団では、電子部品等原材料の調達難の影響が依然として残るものの、徐々に改善の動きが見られました。」
電子部品等原材料の調達難は継続しているが、徐々に改善していると記載している。一方、海上用無線通信機器では調達難による生産遅れが減収要因となっており、影響は残っている。 - FY2023対処有価証券報告書
「当企業集団では、前期より強く影響を受けていた電子部品等原材料の調達難について、第2四半期以降改善の動きが見られました。」
電子部品等原材料の調達難はなおリスクとして残るものの、第2四半期以降に改善の動きが見られたと記載している。調達方法の多様化や販売チャネルとの連携強化も継続している。 - FY2023-Q3対処有価証券報告書
「電子部品等原材料の調達難の影響を前連結会計年度後半から強く受けておりましたが、第2四半期に入り改善の動きが見られるようになりました。」
電子部品等原材料の調達難について、第2四半期以降に改善の動きが見られると記載している。ただし、アマチュア用無線通信機器などではなお調達難の影響による減収が続いており、リスクは残っている。 - FY2023-Q2再掲有価証券報告書
「当第2四半期には一部改善の動きが見られたものの、依然として減産を余儀なくされております。」
電子部品等原材料の調達難は一部改善の動きがある一方、依然として一部製品の減産が続いている。前事業年度の有価証券報告書記載のリスクについて重要な変更はないとも記載している。 - FY2023-Q1再掲有価証券報告書
「当企業集団は、電子部品等原材料の入手難の影響を前会計年度後半から強く受け、一部製品の減産を余儀なくされており」
電子部品等原材料の入手難と、それに伴う一部製品の減産が継続している。前年度から確認されている調達・生産制約について、新たな重要変更は示されていない。 - FY2022悪化有価証券報告書
「電子部品等原材料の入手難の影響を年度後半から強く受け、一部製品の減産を余儀なくされた」
原材料の供給不足・高騰が年度後半から強まり、一部製品の減産として実際に事業へ影響した。物流遅延やエネルギー価格高騰も加わり、調達・生産制約の範囲が広がっている。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「しかしながら、電子部品等原材料の供給不足・高騰は生産面で大きなマイナス影響を及ぼしており、加えて物流の遅延やエネルギー価格高騰が先行きの懸念材料となってきました。」
原材料の供給不足・高騰が生産面で大きなマイナス影響を及ぼし、物流遅延とエネルギー価格高騰も新たな懸念材料として加わった。供給制約により一部製品の減産も実際に発生している。 - FY2022-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結累計期間は、昨年来継続しているコロナ禍の影響も、ワクチン接種の進む先進諸国では薄れつつあり、経済活動も活発化してきておりますが、電子部品等原材料の供給不足・高騰は大きなマイナス影響を及ぼしました。」
原材料の供給不足・高騰が大きなマイナス影響を及ぼし、一部製品の減産を余儀なくされた。従来の調達難・納期遅延リスクが継続して実際の生産制約として表れている。 - FY2022-Q1顕在化有価証券報告書
「アマチュア用無線通信機器は、引き続き堅調な需要に支えられ増収となりました。陸上業務用無線通信機器及び海上用無線通信機器についても、行動規制の緩和につれて需要が戻り、一部でロジスティクス面での遅れや、半導体等原材料の入手難の影響を受けたものの、新型コロナウイルス感染拡大前の水準を超えて回復し」
半導体等原材料の入手難とロジスティクス面の遅れが、北米セグメントの事業運営に実際に影響したと記載している。調達リスクは継続して発生している。 - FY2021悪化有価証券報告書
「しかしながら、サプライヤーの生産設備における度重なる火災発生や世界的な需要の高まりから、半導体を中心としたキーデバイスの納期遅延が増加しております。支障を回避すべく、在庫確保、代替部品選定、製品設計変更等を早急に進めておりますが、一部製品の生産及び販売に影響を及ぼすことが見込まれております。」
原材料・部材調達リスクについて、半導体等のキーデバイス納期遅延が増加し、一部製品の生産・販売への影響が見込まれる状況を具体化している。在庫確保、代替部品選定、設計変更を対応策として記載している。 - FY2021-Q1顕在化有価証券報告書
「資材調達の乱れ等から新製品投入が遅れたことにより減収となりました。」
新型コロナウイルス感染症の流行下で資材調達の乱れが生じ、新製品投入の遅延と減収につながったと記載している。 - FY2020顕在化有価証券報告書
「第4四半期に新型コロナウイルス感染症の影響受け、大規模イベントの開催延期など需要面での下振れや、海外サプライチェーンの乱れが生じた」
感染症の影響により、海外サプライチェーンの乱れと資材の納期遅延が実際に発生したと記載している。原材料・部材の調達停滞を通じた従来のリスクが事業上の事象として表れている。 - FY2019再掲有価証券報告書
「世界各地で勃発する戦争や疫病、災害等により、原材料の価格高騰や入手が困難な状況が発生した場合には、当企業集団の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。」
戦争、疫病、災害等による原材料価格高騰・調達困難のリスクを継続して記載している。 - FY2017再掲有価証券報告書
「世界各地で勃発する戦争や疫病、災害等により、原材料の価格高騰や入手が困難な状況が発生した場合には、当企業集団の業績に影響を及ぼす可能性があります。」
戦争、疫病、災害等による原材料価格高騰・調達困難のリスクを継続して記載している。 - FY2016初出有価証券報告書
「世界各地で勃発する戦争や疫病、災害等により、原材料の価格高騰や入手が困難な状況が発生した場合には、当企業集団の業績に影響を及ぼす可能性があります。」
原材料価格の高騰・調達困難を通じた業績影響の可能性をリスクとして示している。