仮想通貨価格下落に対する自己勘定投資の損失管理
FY2018-Q2に初出。18回の記載のうち8回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2023。直近の記載は2026-10-14。
JNグループがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2024年。同じテーマの他社の中央値(2026年)より2年早い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2023年。6社中5社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに1社。
- FY2026-H1悪化有価証券報告書
「一方で、当中間連結会計期間の業績は、自己保有暗号資産に関わる評価損の計上が大きく影響したことに加え、暗号資産市況の低迷によりフロー収益・ストック収益ともに想定を下回り、売上高は計画未達となりました。」
暗号資産価格下落リスクが、自己保有暗号資産の評価損と市況低迷によるフロー収益・ストック収益の計画未達として顕在化した。暗号資産・ブロックチェーン事業は営業損失494百万円となった。 - 2026-04-13悪化決算
「自己保有暗号資産に関わる評価損の計上が大きく影響したことに加え、暗号資産市況の低迷によりフロー収益・ストック収益ともに想定を下回り、売上高は計画未達となりました。」
自己保有暗号資産の評価損と市況低迷による収益未達が第1四半期の業績に現れた。 - FY2025悪化有価証券報告書
「一方で、当連結会計年度の暗号資産市況は一部期間で下落局面となり、現物取引及びステーキングを含む各サービスの取引量は想定をやや下回る推移となりました。その結果、取引手数料収入及びステーキング関連収入は計画を下回りました。」
暗号資産価格変動リスクが、下落局面と取引量・取引手数料収入・ステーキング関連収入の計画未達として業績に現れた。一方、コスト最適化により損失水準は想定範囲内と説明している。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は0百万円(前期比99.8%減)、営業損失は86百万円(前期は営業利益36百万円)となりました。」
暗号資産・ブロックチェーン事業は売上高がほぼゼロとなり、営業利益から86百万円の営業損失へ転じた。暗号資産評価損78百万円も売上原価に計上されている。 - FY2023悪化有価証券報告書
「暗号資産投資事業においては、暗号資産取引における対象暗号資産の相場低迷及び予定していた大型取引が見送りになるなどの理由から、当初見込んでいた売上高を下回っております。」
暗号資産の相場低迷と予定していた大型取引の見送りにより、当初想定を下回る売上となり、価格・取引機会に関するリスクが業績に現れた。 - FY2023-Q3再掲有価証券報告書
「また、暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた暗号資産の安定的な運用を行ってまいります。当期は暗号資産の一部売却を行ったことで、営業利益を計上しております。」
暗号資産について、市場動向と資金効率を踏まえた安定運用および一部売却による利益計上という方針を引き続き示している。 - FY2022-Q2対処有価証券報告書
「本事業では、暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた安定的な運用を行ってまいります。今期は一部暗号資産の売却を行ったことで、営業利益を計上しております。」
暗号資産価格変動リスクに対し、市場動向と資金効率を踏まえた安定運用および一部売却を行い、営業利益776百万円を計上した。 - FY2021対処有価証券報告書
「本事業では、暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた安定的な運用を行ってまいります。今期は一部暗号資産の売却を行ったことで、営業利益を計上しております。」
暗号資産価格変動リスクに対し、市場動向・資金効率を踏まえた安定運用と一部売却を行い、事業は営業利益733百万円を計上した。 - FY2021-Q3対処有価証券報告書
「本事業では、暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた安定的な運用を行ってまいります。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は249百万円(前期は売上高9百万円)、営業利益は247百万円(前期は営業損失3百万円)となりました。」
暗号資産運用について、市場動向と資金効率を踏まえた安定運用を継続し、前年同期の営業損失から247百万円の営業利益へ転換した。 - FY2021-Q2対処有価証券報告書
「本事業では、暗号資産市場の動向と資金効率を踏まえた安定的な運用を行ってまいります。」
暗号資産運用について、市場動向と資金効率を踏まえた安定的な運用方針を示し、当四半期には一部売却による営業利益も計上している。 - FY2020対処有価証券報告書
「暗号資産取引については、運用における規程、体制を整備し、日次管理を行うことで投資リスクの軽減を図りながら、投資を行っております。」
暗号資産運用について、規程・体制の整備と日次管理によって投資リスクを軽減する管理方法を明示した。 - FY2019-Q2再掲有価証券報告書
「2018年は暗号資産の価格下落が続くなど厳しい相場展開が続きましたが、リスクコントロールの一環として適宜ロスカットを行ったことから、損失の拡大を防ぐことはできております。流動性の高い暗号資産を対象に、リスクを抑え小さな利ザヤを積み上げる運用を検討しており、今後は、相場の方向性(上昇・下落)に頼らない運用スタイルを確立する予定であります。」
暗号資産価格下落に対し、ロスカットと小さな利ザヤの積み上げによって損失拡大を抑える方針を引き続き示している。 - FY2019-Q1対処有価証券報告書
「2017年とは異なり、暗号資産の価格下落が続くなど厳しい相場展開が続きましたが、リスクコントロールの一環として適宜ロスカットを行ったことから、損失の拡大を防ぐことはできております。流動性の高い暗号資産を対象に、リスクを抑え小さな利ザヤを積み上げる運用を検討しており、今後は、相場の方向性(上昇・下落)に頼らない運用スタイルを確立する予定であります。」
暗号資産価格の下落が継続する中、ロスカットにより損失拡大を防いだと説明し、流動性の高い暗号資産による小さな利ザヤ運用を検討している。 - FY2018-Q3顕在化有価証券報告書
「2017年とは異なり下落局面が目立つ仮想通貨市場ですが、仮想通貨価格が大きく下落した際は、リスクコントロールの一環として適宜損切りを行っており、資金効率を常に意識したトレーディングを展開しております。」
仮想通貨市場の下落局面が実際に顕在化し、四半期連結損益計算書でも仮想通貨売却損201百万円、仮想通貨評価損192百万円を計上した。損切りや小さな利ザヤの積み上げによるリスク管理も記載している。 - FY2018-Q2初出有価証券報告書
「仮想通貨価格が大きく下落した際は、リスクコントロールの一環として損切りを行っており、資金効率を常に意識したトレーディングを展開しております。また、利ザヤを取る運用も行っており、相場の方向性(上昇・下落)に頼らない運用スタイルを確立しつつあります。」
仮想通貨価格の大幅下落を想定した損切りと、利ザヤ運用による相場方向への依存低減を、自己勘定投資のリスク管理として初めて明示した。具体的な損失額や個別の損失発生は記載されていない。