販売予測の困難化と在庫不足・過剰在庫リスク
FY2020に初出。8回の記載のうち3回が「顕在化」で、最初の「顕在化」はFY2023。直近の記載はFY2026-H1。
バルミューダがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2022年)より4年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2022年。37社中13社が悪化側に。
直近の記載が「その他」なのは、ほかに8社。
- FY2026-H1棚卸資産増加有価証券報告書
「流動資産は3,364百万円(前連結会計年度末比608百万円減)となり、これは主に商品及び製品が112百万円増加した一方で、売掛金が645百万円、現金及び預金が291百万円減少したことなどによるものです。」
前年末から商品及び製品が112百万円増加し、営業キャッシュ・フローでも棚卸資産の増加152百万円が使用要因となった。会社は過剰在庫とは明示していないが、販売減少局面で在庫増加が確認される。 - FY2025顕在化有価証券報告書
「当社グループでは、生活家電カテゴリーの収益性改善並びに全社的な事業効率の改善及び成長に取り組んでいます。収益構造の再構築を推進するにあたり、棚卸資産評価損515百万円、固定資産減損損失48百万円を含む本構造改善に伴う費用及び損失を事業構造改善費用として特別損失に計上しています。」
在庫管理・販売予測に関するリスクが、棚卸資産評価損515百万円を含む事業構造改善費用687百万円として実際に発生した。商品及び製品残高は1,092百万円から798百万円へ減少したが、営業キャッシュ・フローでは棚卸資産の増加130百万円も記載されている。 - 2026-03-04顕在化株主総会
「また、収益構造の更なる改善のため、製品・部材等の評価減等に関する特別損失として事業構造改善費用687百万円を当連結会計年度に計上しました。」
製品・部材等の評価減等を含む事業構造改善費用687百万円を計上し、在庫等の収益性低下に関するリスクが損失として発生した。 - FY2025-H1棚卸資産の増加有価証券報告書
「流動資産は4,844百万円(前連結会計年度末比688百万円減)となり、これは主に商品及び製品が127百万円増加した一方で、売掛金が930百万円減少したことなどによるものです。」
前年の在庫圧縮・評価減後、商品及び製品は127百万円増加した。販売減少局面での棚卸資産増加は確認できるが、過剰在庫とする会社の明示はない。 - FY2024対処有価証券報告書
「営業活動により獲得した資金は1,348百万円(前連結会計年度は246百万円の獲得)となりました。主な要因は棚卸資産の減少1,478百万円です。」
商品及び製品は2,629百万円から1,110百万円へ減少し、前年に発生した旧品在庫のセール・評価減に対し、在庫圧縮と運転資金回収が進んだ。 - FY2023顕在化有価証券報告書
「旧品在庫のセール及び評価減等により売上総利益率が低下したこと」
販売予測・在庫管理のリスクについて、旧品在庫のセールと評価減が発生し、当期の売上総利益率低下に影響した。棚卸資産評価損は177百万円であった。 - FY2021再掲有価証券報告書
「特に、天候の影響を受けやすい扇風機等の空調家電については、昨今の気候変動の影響もあり、販売予測が難しくなってきています。販売予測を誤った場合には在庫不足又は過剰在庫となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。」
気候変動や高付加価値製品の類似性の乏しさによる販売予測の難しさと、在庫不足・過剰在庫のリスクを継続している。 - FY2020初出有価証券報告書
「特に、天候の影響を受けやすい扇風機等の空調家電については、昨今の気候変動の影響もあり、販売予測が難しくなってきています。」
高価格・差別化製品で類似製品を参考にした予測が難しいことも要因として挙げている。