先行調達部品の陳腐化・滞留による棚卸資産の収益性低下
FY2021に初出。16回の記載のうち10回が「悪化」で、最初の「悪化」はFY2022-Q3。直近の記載はFY2026。
HPCシステムズがこのテーマで「悪化」側に入ったのは2026年。同じテーマの他社の中央値(2024年)より2年遅い。
テーマ全体が最も大きく悪化側へ動いたのは2023年。8社中3社が悪化側に。
直近の記載が「悪化」なのは、ほかに4社。
- FY2026悪化有価証券報告書
「当社の連結貸借対照表において、「原材料及び貯蔵品」2,159,002千円計上しており、そのうち原材料は2,157,353千円で総資産の18.9%を占めております。」
原材料残高は前年度の581,664千円から2,157,353千円へ大幅に増加し、総資産比率も18.9%となった。在庫エクスポージャーが拡大した一方、当年度の棚卸資産評価損は109,071千円であった。 - FY2026-H1悪化有価証券報告書
「これは主に棚卸資産が498,574千円、前渡金が227,660千円増加したものの、売掛金が497,230千円、現金及び預金が479,770千円減少したことによるものであります。」
当中間連結会計期間末に棚卸資産が498,574千円増加し、先行調達部品等の在庫エクスポージャーが拡大した。 - FY2025悪化有価証券報告書
「原材料及び貯蔵品 631,826 584,511 内原材料 629,771 581,664 売上原価(棚卸資産評価損)105,891 125,250」
原材料残高は減少した一方、棚卸資産評価損は前連結会計年度の105,891千円から125,250千円へ増加した。先行調達部品等の陳腐化・滞留に伴う収益性低下が実際の評価損として継続・拡大している。 - FY2025-H1対処有価証券報告書
「原材料及び貯蔵品 631,826 517,032」
原材料及び貯蔵品は前連結会計年度末の631,826千円から当中間連結会計期間末の517,032千円へ減少し、在庫エクスポージャーが縮小している。 - FY2024顕在化有価証券報告書
「当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額 原材料及び貯蔵品631,826千円 内原材料629,771千円 売上原価(棚卸資産評価損)105,891千円」
先行調達部品等に関するリスクについて、原材料629,771千円が計上され、棚卸資産評価損105,891千円が売上原価に含まれていることが開示された。リスクに関連する評価損が実際に計上されている。 - FY2024-Q3対処有価証券報告書
「当第3四半期連結会計期間末における流動資産は4,967,804千円となりました。主な内訳は、現金及び預金2,340,549千円、受取手形及び売掛金1,526,201千円、棚卸資産708,221千円であります。」
棚卸資産は当第2四半期末の1,198,214千円から708,221千円となり、在庫エクスポージャーが縮小した。先行調達部品の陳腐化・滞留が実際に発生したとの記載はない。 - FY2024-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期連結会計期間末における流動資産は4,304,020千円となりました。主な内訳は、現金及び預金1,820,147千円、棚卸資産1,198,214千円、受取手形及び売掛金682,482千円であります。原材料及び貯蔵品は764,807千円となっております。」
棚卸資産1,198,214千円、原材料及び貯蔵品764,807千円が計上され、前事業年度末の原材料残高643,039千円から在庫エクスポージャーが拡大している。陳腐化・滞留が実際に発生したとの記載はない。 - FY2023対処有価証券報告書
「当社の貸借対照表において、「原材料及び貯蔵品」645,040千円計上しており、そのうち原材料は643,039千円で総資産の8.2%を占めております。」
原材料残高は前年度の824,349千円、総資産比18.0%から643,039千円、8.2%へ減少した。また、保有期間に応じて帳簿価額を切り下げる社内ルールが記載された。陳腐化・滞留が実際に発生したとの記載はない。 - FY2023-Q2悪化有価証券報告書
「当第2四半期累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、棚卸資産の増加による支出3,357,492千円等により3,262,361千円の支出となりました。」
棚卸資産の増加による営業キャッシュ・フロー支出が3,357,492千円となった。四半期末の棚卸資産は前事業年度末から3,357,492千円増加し、製品残高も25,222千円から2,985,538千円へ増加しており、先行調達部品等を含む在庫エクスポージャーがさらに拡大している。陳腐化・滞留が実際に発生したとの記載はない。 - FY2023-Q1悪化有価証券報告書
「これは主に棚卸資産が897,189千円増加したものの、売掛金が981,008千円、現金及び預金が280,249千円減少したことによるものであります。」
棚卸資産が前事業年度末から897,189千円増加し、原材料及び貯蔵品も944,188千円となった。先行調達部品の陳腐化・滞留が実際に発生したとの記載はないが、在庫エクスポージャーは拡大している。 - FY2022悪化有価証券報告書
「当社の貸借対照表において、「原材料及び貯蔵品」825,716千円計上しており、そのうち原材料は824,349千円で総資産の18.0%を占めております。製品の受注見込みに基づいて一定数量の原材料(部品)調達を行うことを原則としておりますが、急激な部品価格の高騰や供給不足等に備えて先行して調達を行うこともあります。当該部品等については、技術革新により陳腐化する可能性や原材料(部品)の滞留により収益性が低下する可能性があります。」
先行調達部品に関する原材料残高は824,349千円、総資産の18.0%まで拡大した。陳腐化・滞留による収益性低下のエクスポージャーが前年度より大きく数値化されているが、実際の陳腐化発生は記載されていない。 - FY2022-Q3悪化有価証券報告書
「これは主に現金及び預金が827,340千円減少したものの、売掛金が1,886,432千円、棚卸資産が526,115千円、電子記録債権が86,340千円増加したことによるものであります。」
前事業年度末に比べ棚卸資産が526,115千円増加し、原材料及び貯蔵品も311,025千円から841,047千円へ増加している。部品の陳腐化や滞留が発生したとの記載はないが、先行調達部品に関する残高エクスポージャーが拡大した。 - FY2021初出有価証券報告書
「製品の受注見込みに基づいて一定数量の原材料(部品)調達を行うことを原則としておりますが、急激な部品価格の高騰や供給不足等に備えて先行して調達を行うこともあります。当該部品等については、技術革新により陳腐化する可能性や原材料(部品)の滞留により収益性が低下する可能性があります。原材料は309,357千円で総資産の9.4%を占めております。」
供給不足等に備えた先行調達に伴い、部品の技術的陳腐化や滞留による収益性低下が新たに開示され、原材料残高も総資産比率とともに数値化されている。